頭蓋骨の不思議

3つの大集団

 

人体は、約200個ほどの骨で、骨格をつくっています。
大きい骨から、小さな骨。
ここで、大きい骨は、誰にも大きい。
小さい骨は、限りなく小さかったり、くっついていたり。
ということで、実は、骨の数には個人差や、数え方による差がでてきます。

ということで、人体の骨の数は、約200個と「」がついたのです。

骨の中で、骨の大集団がひとつのパーツをつくっているところが3つあります。
3か所です。

対極として、たとえば太モモ。
大きくて、ガンジョーな場所ですが、中には1本の骨しかありません。
たったひとつの骨からつくられているパーツです。

さて、それでは、どんんな場所に、たくさんの骨が集まっているのでしょうか。
それは、以下の3つです。

頭の骨
手の骨
足の骨

 



 

3極集中

 

それでは、各パーツの骨の数をかぞえてみます。
ここでも、かぞえ方で、いくつかの見解があります。
でも、そんなちがいを云々するのが目的ではありません。
ひとつのかぞえ方、というくらいに軽く流していただければ幸いです。

頭蓋骨:23個
手の骨:29個かける2、つまり左右ね
足の骨:26個かける2、つまり左右ね

ここで、手というのは、手のひらのことです。
ウデはふくめていません。
足というのは、足ウラのことです。
スネやモモはふくめていません。

単純に計算して、頭、手、足だけで、200個中の133個です。

人間をつくる骨のうち、その3分の2は、頭と手と足をつくるために使われていることになります。
人体というバランスをみたとき、頭と手と足に骨を使いすぎていないか。

どうしてなんでしょうか。

 



 

頭にこんなに骨があるなんて

 

頭の骨を、一般に頭蓋骨といいます。
または、シャレコウベ
オシャレな、神戸ではありません。
海賊の旗に、しばしば描かれている図柄です。

シャレコウベって、1個の骨じゃなかったのか。

ちがっていました。
じつは、23個もの骨が、ジクソーパズルのようにピッチリと組み合わさってできています。
ですから、アタマの骨をバラバラくずしてゆけば、23個のピースになる、ということです。
ただし、わたくしはまだ、頭蓋骨ジクソーパズルというのを見たことはありません。

といっても、バラバラとくずしてゆけるのは、若いうちだけです。
やがて、かたく貼りついて、くずせなくなります。
文字通り、アタマがかたくなる。
これをさして、石アタマといいます。
または、お医者さんに多いことから、医師アタマ。

 



 

アタマの骨は、なぜ多い

 

なぜアタマの骨は、たくさんのジクソーパズルのピースから成りたっているのでしょうか。

それは、生まれるときにさかのぼります。

生まれるまで、わたしたちは、お母さんのオナカの中で育ちます。
そして、約40週
いよいよ、誕生となります。
陣痛が、だんだんと強まってきました。

そして産道を見事に通りぬければ、この世へ、こんにちわ赤ちゃん。
オンぎゃー。
祝福の嵐。

ところが、産道通過は、なかなか容易ではありません。
そんなに広い道ではないからです。
そこを、3千グラムほどにも育った赤ちゃんが通るのです。
とくに大きく育っているのが、アタマ。
赤ちゃんで、一番大きい。

ギューギューと、強い圧迫がアタマにかかります。
その力は、3階から飛びおりた衝撃以上、ともいわれています。

しつこくなりますが、頭にギューギュー。
ギューギュー。

 



 

そして無事に誕生

 

もしもアタマが卵のように、ひとつの骨でできていたらどうでしょうか。
おそらく、出産直後の赤ちゃんの大多数は、頭蓋骨骨折です。

ところが、アタマの骨は、産道に合わせて、変形してゆきます。
つなぎ目は、器用にほぐれる。
たくさんのピースからなっているゆえにできる芸当です。
そして無事にオンぎゃーと出産すれば、あとは脳をかこむピースとして、一体化してゆきます。

人体の構造は、ほんとうにムダがありません。
なぜ、そうなっているの?
そこには、すべて理由がみつかります。

そして、理由がみつからないときは?
案外、大切なことを見失っていたことに気づかせてくれます。

アタマの骨が、たくさんのピースによってできていたのは、生まれる際に必要だったのです。

それでは、次に手と足です。

お母さんのオナカにいるときも、出産時のときも、たくさんのピースからできていなくてはならない理由は見当たりません。
手は、足は、生まれてから本領を発揮するところです。

まずは手から。
神さまは、なぜ、手にたくさんの骨をもってきたのでしょうか。
(つづく)

 



 

たーさん
頭蓋骨 ジクソーパズルで 無事誕生

 

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