木のぼり、できますか?

むかし生活

 

木のぼり、できますか?
さいごに、木のぼりをしたのは、いつですか?

きのう?
10年前?
小学生時代?
いや、木のぼりなんか、したことないよ。

そもそも、木のぼりとランは、関係ないでしょ。
ランは、前にすすむ。
木のぼりは、上にのぼる。
ベクトルが、ちがいます。

でも、まってください。
ヒトは、もともと木と親和性のある生きものでした。
そうです、サルのお友だち。
木の上が、ふつうの生活空間でした。

それが、いつのころからか、地上におりてくらしはじめました。
樹上生活からの決別。

そこから、いまの人間の新しい歴史がはじまりました。

 



 

得たもの、なくしたもの

 

もともとは樹上生活をおくっていたヒト。
サルや、チンパンジー仲間の一員です。

それが地上に生活の場をうつすと、くらしぶりが大きく変わりはじめました。
いわゆる、文明の誕生です。

ここまでは、よろしいでしょうか。

何が変わったのでしょうか。
知の継承と蓄積がはじまったのです。

いつも同じ地点からのスタートではありません。
先人の知見や技術をうけついで、さらにその先へゆく。
そこには、「コトバ」の恩恵が大きく影響しました。

それにより、知の資産が生まれます。
そのため、時代とともに、世界が変わってゆきました。

これを、「進化」とたとえるヒトがいます。
でも、よくまわりを見回してみましょう。
いまの世の中に、「進歩」を感じられますか?

そりゃ、便利な知見や道具も、ふえました。

ですが、人間自体はいかがでしょうか。
どうみたって、「退化」じゃん。
あらそい、戦争、環境破壊、食物汚染、ストレス、病気の増加、などなど。

ですから、波風を立てない表現として「変化」とよんでおきます。

 



 

個にもどる

 

といって、社会をかたる方向にはすすみません。
わたくしの、基本的方向です。
」におりてゆきます。

生活場所がかわって、ヒトのカラダも、そうとう変化しました。
生活環境がかわって、人のカラダの使いかたも、そうとう変化しました。
そのなかで、使わなくなった機能に着目してみます。

使わなくなると、使わなくなります(あたりまえ)。
やがて、忘れられてしまう。

そういうところが、カラダにもあります。
そのひとつが、手と足にある「虫様筋」です。
「ちゅうようきん」とよみます。
退化筋のひとつです。

ちゃんと、退化です。
何ゆえに退化しちゃったんでしょうか。
使わなくなったからです。
地上でのくらしには、出番がなくなりました。

じゃあ、そういうことで。
として、終わりにしたくありません。
今回は、ココに着目です。

 



 

虫様筋って、何?

 

ここから先は、少々(場合によっては多々)、独断が入ります。
その点を、おふくみおきください。

そもそも、虫様筋って、何ですか?
何に使う筋肉ですか?
なぜに、使わなくてもこまらなくなったんですか?

それは、虫様筋は「木のぼり筋」だからです。
(ここから、独断の世界のはじまりです、ご注意ください)。

木をのぼる。
木から、木にうつる。
木から、おりる。

このとき、手のひら、足のウラで活躍する主役筋。
それが、虫様筋です。
そうです、木のぼり筋です。

手も、足も同じ名前というのが、不思議に思いませんか。
ふつう、そういう手抜きはしません。
いちおう、区別できる名前を考えます。

それが、まったく同じ名前。
それは、同じ働きだから、という意味なんでしょうね。
(はい、ここも独断)。

それにしても、機能も「木のぼり筋」という表現が、ずいぶんとアバウトですね。
それは、わたくしの性格にも起因しているかもです。
まず、イメージを持っていただきたかったんです。

木を、つかむ。
木に、よじのぼってゆく。

このときに木に接する主役は、手のヒラと、足のウラです。
そこで働く主役筋が、虫様筋です。

 



 

さあ実践

 

論より証拠です。
早速、木にのぼってみましょう。

って、そういうお手頃な木は、ありませんか。
ワタクシのうちのまわりは、木だらけですが。
冬の季節、その枝切りがお仕事のひとつ。
脚立にのぼって、ギコギコ、いがいと危ない。
枝切りしないと、ジャングル化しちゃいます(マジ)。

木のない環境の方へ。
ジャングルジムを、おすすめします。

クツをぬいで、ジャングルジムに、のぼりおりしてみてください。
手で、鉄の棒をにぎります。
足ウラで、鉄の棒にのります。
そして、のぼったり、移動したり、おりたり。

このとき、手のヒラ、足のウラで活躍する主役。
それが、虫様筋です。

そう、毎日が木のぼり生活になれば、虫様筋の退化はおこりません(たぶん)。
ですから、おサルさんお虫様筋は、よく発達しているはず。
(確認していませんが)

さあ、手足に、どんな感覚が生まれたでしょうか。
そして、手足をつなげる中間の体幹たちは。

この実感を味わうためには、ちょっとマトモな木のぼりが必要かもしれません。
とことん、木のぼりしてみたい。
そういう方は、わが家にいらしても結構ですが。
ついでに、枝切り体験さしあげます(苦笑)。

手と足に、いつもとちがう感覚の発生。
それは、手足をつなげるラインにも、新しい感覚を生じませんか。
そうです、全身をつらぬく新感覚。

木に触れているのは、手のひらと足のウラだけです。
なのに、その中継ライン(カラダ)全体に感じる、連携感。
手足が同じ色ではさまれた、オセロみたいです。

原始感覚。
まずは、思いっきり味わってみてください。

 

 



 



 

たーさん
木のぼりで 全身感じる 新感覚

 

↓ よろしければ、清き1票をお願いします(1日ワンクリック有効)
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ