バランス万歳
バランスは、よい方が、いい。
バランスに与えられる、一般的な価値観です。
バランスのよい食事。
バランスのよい頭脳。
バランスのとれた身体。
そして、バランスのよい走り。
はい、ごもっともです。
バランスのよさは、何事においても、美しい。
そして、合理的。
でも、ときどき「ふうっ」とため息がもれたり、しませんか。
なにしろ、わたしには、なかなかエンがありませんから。
いろんな面で、バランスはよくない、と自覚しています。
まず、発想が、ですね。
性格も、です。
生き方、だって。
それが悪いか。
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神サマの思わく
早い走りのためには、よいバランスが不可欠。
フラフラ、酔っぱらったような走りじゃ、ダメ。
根性も、同様。
それでは、質問です。
カラダの中は、どうなっているでしょうか。
神サマは、人間を、じつに見事に設計してくださいました。
そこに、まちがいはございません。
しっかりと将来までを見据えて、つくられています。
もちろん、走る機能においても、です。
さぞや、カラダの中は、見事なバランスで造られているはず。
実際、じつに手間ひまをかけています。
なにしろ、ひとりの誕生まで、10月10日が必要なんですから。
えーーと、地球を作るのにかかった時間は、6日でしたっけ。
その具体的な過程をふり返ってみますと、さながら「うどん作り」のようです。
うどん粉に、水を加えて、ギューギュー。
まずは、スキマをなくしてゆきます。
力をこめて、さらにギューギュー。
押して、丸めて、伸ばして、まとめて。
人間も、そんな風にして、発育してゆきます。
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ひとの構造
お母さんのオナカの中では、そんなふうにして、赤ちゃんは育ちます。
意外と、ダイタンな育て方です。
そして、無事に、オンぎゃー。
さて、生まれた人間には、どれほどのバランスが考慮されていたでしょうか。
まず、脳ミソをみてみます。
右と左に分けられていますが、働き方は別々です。
発想も、することも、大胆に分担されています。
与党と野党以上の関係でしょうか。
心臓は、ひとつしかないのに、真ん中に置かれません。
左側によっていて、しかも、ナナメに傾いています。
そのため、同席する肺にも影響がでています。
右肺が大きく、左肺は小さい。
巨大で重い肝臓は、完全に右側におかれています。
左が空いたので、小ちゃな脾臓が入りました。
腸も、ぐるぐる左巻き、右巻き、混在。
全体をながめてみますと、はっきり、右側が重くなっています。
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つじつま合わせ
どうみたって、人間は、右側が重いのです。
肝臓の配置が、とくに重大、ともいわれています。
それだけじゃ、ありませんが。
おやおや、神サマは、左右のバランスは考えなかったのでしょうか。
それとも、うっかりしてしまった?
いえいえ、それこそ、浅はかな発想です。
左右不均衡の人間は、そのまま、やがてどっこいしょ。
あろうことか、2本足で、立ち上がるのです。
すると、どうなるでしょうか。
当然、右側の方へ傾きはじめます。
右半身の方が、重いための宿命です。
ね、そういう重さ、感じませんか。
でも、ここで、こらえる。
少しずつ、左に重心を移すようにカラダをととえます。
無意識の、バランス感覚です。
その後は、どうしてゆきますか。
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神サマの意図は、どこにある?
人間は、右側の方が、重い。
そういうアンバランスさを、だれもが持っています。
ですから、それに慣れるように、左側に重心を移しだす。
ここが、おもしろいところです。
右に傾いたままだと、まっすぐ進めません。
やがて、多くのひとは、左重心に傾きはじめる。
なんと、左側に、主要な軸が移り出します。
だから、陸上トラックは、反時計回りが原則となっています。
左側が軸だから、こそのやさしさです。
それもありますが、もっと肝腎なところ。
カラダの左右のアンバランス。
神サマは、なぜ、そうしたのでしょうか。
なぜ、あえて左右均衡に設計しなかったのでしょうか。
ひとつの仮定です。
アンバランスだと、動きの幅や可能性が広がるんです。
かたまっていませんから。
揺れますから。
コマをイメージしてもいいかもしれません。
どんどん動きなさい。
左右に、振れなさい。
アンバランスさを味わいなさい。
そこから、自由に羽ばたきなさい。
自分の特徴を、もっともっと追求してみなさい。
バランスのとり方を、工夫しなさい。
ひとの真似で満足しないで。
そうに、教えてくださっているのかもしれません。
そいうえば、一流アスリートって、個性が強いと思いませんか。
美しさまで昇華した、左右のアンバランス。
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バランスを つくるみなもと アンバランス
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