距離感さまざま
100キロは長いか、短いか。
話題はちがいますが、新型コロナがかえた最大のモノは何でしょう?
それは、距離感ではないでしょうか。
というのが、不肖このわたくしの考えです。
距離をとることを、強要される。
可能ならば、会わないことが、望ましい。
距離が離れて、かわってゆくもの。
そのひとつが、「常識」です。
だって、会話が遠のいちゃうわけですから。
言って、聞いて、という当たり前の関係がなくなってゆく。
代わって、一方的な伝達。
その結果の、思考停止はこわい。
ワクチンの話題になったら、ワクチン一色。
ワクチンが、世界をかえる。
唯一絶対の救世主あつかい、おーコワ。
「それはおかしい」という声も聞きたいな。
世の常識人さんたち、どこにこもってるんだい。
距離感を、もう一度、見直したい気分です。
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スタート前の出発点。
どうやら、自転車隊で先導していただくようです。
100キロという距離
運動は、カラダに良い。
はい、多くの場合、そう思います。
では、フルマラソンは?
うーん、ちょっとカラダには、ねえ。
ならば、ウルトラマラソンは?
はっきりいって、モグモグ(コトバをにごす)。
100キロマラソンを走ったランナーの翌日の姿に注目。
フツーに歩いていない。
とっても、あやしい。
ならば、有害指定物にしておこうか。
こういうアタマのかたさを、ほぐしたいもの。
よくなくても、たのしむ。
そもそも、よいか、悪いかの二者択一発想法からの飛躍を。
そして、です。
100キロは長い、と思われているかもしれません。
たしかに、99キロよりは、長い。
でも、最初は、いつも1歩です。
そこに1歩を加えると2歩になる。
いつの間にか、おや100キロ、となってませんか。
ならんか。
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明るくなりかけた北浦湖畔を、一路北へとすすむコース。
真っ暗闇
茨城100kウルトラマラソン。
出発は、3月はじめの午前5時です。
ことしは、3月14日(日)。
まだ、漆黒の闇が、ひかれています。
しかしここだけ、出発会場は、あかりで輝いています。
こんな状況でもやるぞ、という志が、さらに発光度をあげています。
出発は、時差形式。
そのなかで、市長さんの熱い声が響いています。
いえ、市長さんだけではありません。
その後、地区も行政も、なんて熱いんだ、という場面に連続して出会います。
そして、5時、スタート。
順次、ランナーが飛び出してゆきます。
記念に、カメラにおさめる。
やがて、最後尾組のスタート。
はい、わたくしは、この組。
予想記録順だって。
えっ?
ウルトラだよね。
小学校の徒競走じゃないんだからさ。
なに、このダッシュ。
気がついたら、一番うしろ。
振りむけば、最後尾の車がひかえています。
ちょっと写真をとろうとして立ち止まったら、うしろの車もストップ。
ええ、もしかして、運営のジャマしてるって?
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後ろの組は、比較的のんびりムードが支配しています、ホクホク。
これが関東平野だ
正直に、申し上げます。
霞ヶ浦って、千葉県だと思ってました。
そうじゃないんです、茨城にある湖です。
でも、なんで湖なのに「〜胡」って、つかないんでしょうか。
霞ヶ浦は、おっきな湖。
じつは、そのとなりに、もうひとつ大きな湖がありました。
はずかしながら、はじめて知りました。
それを、「北浦」というそうです。
北浦に対比させて、霞ヶ浦を西浦ともいうそうです。
北浦のまわりを、現在は5つの市が囲んでいます。
湖畔を走って、この5つの市の中をかけめぐる。
5つ、というとチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンがあります。
富士五湖をめぐるウルトラ。
これも、湖畔です。
湖畔の周囲は、平です。
しかしながら、湖同士で標高差がずいぶんある。
高低差の激しい大会です。
ところが、ここはひとつの湖です。
チャレンジ北浦5市ウルトラマラソン、ともいえます。
超える山や峠がない。
ええ、なんて走りやすそうなの?
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雨を吸った不整地も、いがいとありました。
おニューのワラジが、濡れる、汚れる。
地形より天候
レース前日は、終日どしゃぶりでした。
ハンパない雨量。
これを吸って、また草が元気になるな、気が重い。
ですが、レース当日は、あがってくれました。
しかし、あがったばかり。
路面は、まだ水をたくわえ、水たまりも多い。
こんなことが気になる、ワラジです。
多分、水を吸って重くなります。
でも、日が昇って、乾くまで。
で、朝日が昇りはじめました。
湖面に反射する陽光に、感動しきり。
なにしろ、まだ10キロもいってません。
余裕で、景色をたのしめます。
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後光がさすような日の出。思わず手をあわせてしまいました。
あいかわらず、まわりのペース速すぎませんか。
先頭なんて、まったく見えません。
たいらで、視界はきく状況なのに。
世の中は、かわったひとも、いえ速いひともいるもんだな。
ウルトラの、福岡国際マラソンか。
気になったのが風。
かなり強いです。
午後からは、風が強まる地域だよ、という情報は仕入れています。
ま、午後は、疲れなのか風なのか、足が出ないのに変わりはありません。
どっちだって、まとめて面倒みるよ。
そういう計画をたてていました、計画といえるか?
でも、まだ日の出じゃん。
そうか、午後の分が、半日早まったのか。
ぼくの住む地域では、よくあります。
1日中、というのは、あまりありません。
まさか、この風がさらに勢いづいて、終日あばれまわる、なんてだれが想像できたでしょうか。
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北浦の北にかかるのは鹿行(ろっこう)大橋。あの橋を渡り切って、多分20キロくらい。
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一歩一歩すすめば、遠くに見えた橋にもやがて到達です。鹿行大橋。
はじまったばかり
すっかり明るさが支配し、ライトも必要なくなりました。
使ったライトは、自分で管理。
そう、この大会は、途中で荷物置き場がありません。
いわゆるドロップバック制度なし。
コロナ対策だそうです、因果関係不明。
レース中に必要なものは、すべて最初から携帯する。
基本にかえった、ということでしょうか。
でも、エイドは5キロおきに、ちゃんとあります。
ウルトラの関門は、エイドにあります(個人的見解)。
つい、おしゃべりタイムへ。
この間、レースの流れがストップ。
見慣れない名産品を、たずねる。
すると、待ってましたとんばかりに出身を、たずねられる。
ほかのレースでは、まずありえない光景。
気がつけば、数分なんて、あっという間。
もちろん、これがあってのウルトラの魅力です(個人的見解)。
これがあるからこそのウルトラ。
だから、なのか、実力なのか、なかなかレースはすすみません。
でも、なんとか20キロ地点まで、めぐってきました。
体調は、ゼッコーチョー。
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エイドでは、お話がはずむ。まず、出身県を聞かれます。
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明るいオネーサンに遭遇。かっこよく撮ってね、といわれました。
お互いに、パシャリ。そして20キロ地点エイドへ。
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スタートは 風さえたのし いざ鹿行(ろっこう)
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