茨城100kウルトラマラソン2021、中盤戦

湖畔たのしや

 

北浦という巨大湖をグルリとめぐるウルトラレース。
ぼくぐらいのスピードとなると、走るハイキングになります。
いたるところで、社会科見学。

まず印象に残ったのが、湖畔の景色です。
言い方はヘンですが、「自然さ」が消えている。

どこまでいっても、土をもり上げた「堤防」が水辺との境界をつくっています。。
その上に道をつくり、そこがレースコースです。
湖水に触れるためには、その堤防を降りなくてはなりません。

しかも、通るのは、人間だけではありません。
アヒルも横断する(見てはいませんが)。
自動車も、ふつうに走っています。

いってみれば、グルリと一周、北浦の万里の長城
たぶん、昔から水害をくり返していたのでしょう。
いずれ、この地域や湖の歴史を学んでみたいな、と思いました。

しかしいまは、グルリの堤防は、すっかり周囲の景色にとけこんでいます。
湖に飛来する水鳥にエサを投げあたえているひと。
湖の反対側には、湿地をいかしたレンコン畑も広がります。

胸まで水につかって、レンコン掘りにいそしむ方も、いらっしゃいます。
ときおり、手をやすめて、こちらに声をかけてくださる。
おーい。
のどかな風景の中を、レースはすすみます。

 



野鳥の楽園。

 



胸まで水につかってレンコン掘り作業のオジサン、このあと声援をいただきました。

 

持参品

 

小学校時代のバス旅行。
持ってゆけるお菓子は、たしか200円まで。
ふるいはなしで、すいません。

このレースは、途中で自分の荷物をおけるサービスはありません。
コロナ対策の一環のようです。

もちろん、5キロおきに、立派なエイドが支援してくださいます。
心配はいりません。
でも、自分の「コレ」というものもあります。
それはスタート時に、持ってゆかねばなりません。

何か、特別にたべたいものを、もってゆこう。
秋のバス旅行のお菓子、のイメージです。
むかしは、なぜか「都こんぶ」なんかを買っちゃいましたが。

今回は、精選して、3種にしぼりました。
手製の飛脚玉(ミソ、梅酢、ハチミツ、にがりの混合物) 4つ
プロテインバー 2枚
鶏のささみくんせい 2本

結果として、活躍したのは、飛脚玉。
3つを、道中、少しずついただきました。
これを口に含むと、力がわいてくるのです(PR)。
プロテインバーは、1つ。
ささみくんせいは、手をつけず。

ほかに、500mlの水入れ。

 



今回持参した、わが精鋭食糧たち。大活躍は「飛脚玉」。

 

道のり

 

少人数のウルトラマラソン。
走力は、みなさん、バラバラ。

その結果おこることは、前後にランナーがいなくなることです。
基本、景色は平らなので、視界はききます。
なのに、見える範囲の路上に、ランナーが視界にはいってこない。
こんな状況が、くり返されます。

これは、待ちうけるエイドステーション側でも、同じでしょう。
開店休業
ランナーが、入ってこない。

だからでしょうか、次のエイドに近づきます。
たちまち、エイドの方々の熱い視線が、刺さってくる。

「待ってましたよ」
「さあさあ、寄っていって」。

どこでも、威勢のいい御接待です。
なかでも、49キロ地点、もうすぐ中間点エイド。
「おいしい手作りの飲むヨーグルトをぜひどうぞ」
すすめられていただいたヨーグルトは、オナカにしみ込んでゆきます。
ああ、生き返る。

そうか、ランニング中の飲むヨーグルト、最高。
次にコンビニを見つけたら、また飲んでみたいな。
手作りでなくてもいいから。

しかし100キロあるコース上に、コンビニは1店もありませんでした。
湖には、店をださないのだな。

 



レースコースです。前にだれも見えませんですけど。道、間違えてないよね。

 



どうした、はよ来いと、エイドスタッフがご注目。

 



しゃれた木橋を渡って、再びコースへもどります。

 

あざなえる縄

 

人生を、「あざなえる縄」ととらえることがあります。
いいことがあれば、そうじゃないこともある。

エイドでホッとして、さあ、残り半分。
しかし、100キロをゆくものは、90キロを半ばとすべし。
そんな気持ちも、大切です。
気をゆるめずに、すすむぞ。

と、ここで右足のハナオがゆるみ始めました。

ワラジのハナオは、2本からなっています。
そのうちの1本が、ゆるみ出したということです。
でも、まだ1本は大丈夫。
ゆるんだハナオのヒモを結びなおし、再出発。

ワラジは、なかなか100キロもちません。
これは、想定内です。
ちゃんと予備のワラジをもう一足、背おっています。

ヒモをしめれば、気持ちもしまる。
まだまだ、いける、いけるって。

 



シュルシュル抜けたハナオに立ち止まる、抜けたランナー。

 

大きな鳥居でUターン

 

北浦は、南北に細長い湖です。
レース前半は、その西岸を太陽めざしてすすみます。
その湖がおわるらしいところが、鰐川橋。
渡りながら、なんて読むの?という疑問。
ここを渡ると、東岸になります。

北浦がおわるといっても、おおきな湖の護岸コースがつづくというパタンにかわりはありません。
湖の姿に、かわりはないように見えるのですが。

ここから、数キロほどは往復コースとなります。
つまりUターンしてもどってくるランナーと出会えます。

さすがに、もどるランナー、速いし、表情も生き生き。
この先に、神社がひかえているとのこと。
息栖神社。
そこからご利益をいただいてくるのかな、楽しみです。

長く、淡々とした路面。
相変わらずの、あおられるくらいの向かい風。

やがて、ひと目でわかる大鳥居のご登場。
ここが息栖神社でしょう。
神社の中へすすもうとすると、エイドの方によび止められました。
「そっちじゃないですよ」

入り口でUターンなのですが、せっかくここまで来たのです。
本殿は、どうなっているのかな。
しばらく行ってみましたが、奥が深い。
途中であきらめて、神社前のエイドにもどって、一休み。

大鳥居に手をあわせて、英気をやしないます。
ここで、59キロ地点。
あとは、もう、フル1本分。
体力は尽きています。
後半戦は、神頼み

さあ、ゴールを目指すぞ。

 



後で調べたら「ワニ川」だとか。ワニがいたの?因幡白ウサギ?謎が深まります。

 



おおきな鳥居が出現、息栖神社の入り口らしいです。さあ59キロ。

 



ずっと奥に、本殿らしい雰囲気が。今回は入りませんでした。

 



60キロを走って、Uターン路に入りました。前にランナー、見えんけど。

 

たーさん
神様が 見守る中の レースかな

 

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