自分だけのシューズ
ひとはみな、自分だけのシューズをもっています。
シューズという表現が適切かどうか、という問題はありますが。
それは、自分の「すあし」です。
自分を支えてくれる骨格。
それらをつなげる筋肉や腱組織。
間をうるおす脂肪や血管。
すべてをまとめる皮膚組織。
これらが一体となった、自分だけのかけがえのない「すあし」。
じっさいに、人類の歴史のほとんどは、すあしの歴史でした。
すあしは、2本足でくらすわたしたちを支えるかなめです。
ところが、近代に入り、状況が変わります。
とくに屋外活動。
あつさ、さむさへの工夫。
よごれへの対処法。
おもに人工物の砂利やアスファルトなどから守る手立て。
こういうものから身を守る合理的な工夫。
そうして考えられていったと考えられるのが「ハキモノ」。
いまは、ファッション性も、かね備えています。
自分の足をおおう、新しい武器。
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クツ底に着目
シューズの「クツ底」をみてみます。
シューズの底は、厚いのがいいか、うすいのがよいか。
平らなのがいいか、かたむいているのがいいか。
ランニングシューズをみても、クツ底の形状は、百花繚乱です。
何でもあり。
のぞめば、どんなタイプも手に入れられることが可能です。
あとは、予算しだいですか。
そんなランニングシューズのクツ底も流行がありそうです。
これは、スカートのタケと同じでしょうか。
短いのがはやれば、次には長いのが受け入れられる。
残念ながら、「はかない」という流行は、まだみられません。
ああ、はかない。
そういう目でみると、いまのクツ底の流行の主流は「厚底」でしょう。
しかも、たんに厚いだけではありません。
前にかたむいている形状が人気のようです。
すなわち「前傾」。
ですから、カカトの部分が、いようにぶ厚い。
![](https://hikyaku-bashiri.com/wp-content/uploads/2020/09/299488_m-1024x680.jpg)
前傾厚底シューズの身体感覚
クツに足を入れただけで、すこし前にかたむく前傾厚底シューズ。
わたくし、ランニングシューズを持っていません。
とうぜん、はやりの前傾厚底シューズの感覚は未経験です。
そんなわたくしの、机上の空論です(すみません)。
前傾厚底シューズで走ると、坂をくだる感覚がうまれる。
というような感想を、実際にはくランナーがよくおっしゃられます。
だから、いつもより速いタイムが出せると。
同時に、歩幅ものびてきますと。
なんとなく、そうかなと思えます。
このときの身体感覚は、どうなっているのでしょうか。
アシが、より自然に前に出てくれる感覚でしょうか。
重力が、平地であっても強く味方してくれる感覚。
となると、その走り方はランニングモデル1号でしょう。
アシの動きは、力強い「振り子」運動。
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長い坂道くだり
そうすると、前傾厚底シューズは、コース中が長いくだり坂になってくれるのでしょうか。
わたしの場合、平地より、くだり坂のほうが、スピードがのります。
強いくだりじゃなくて、ちょっとしたくだり坂で。
ただ、です。
ずっと長くくだり坂をかけ降りていると、けっこうアシにきます。
とくに、アシ「前面」への荷重感。
重力が味方してくれるぶん、アシへの衝撃性も高まるのでしょう。
ですから、平地より、はやく疲労感が芽生えます。
長い坂道をくだりつづけると、平地に入ったとたん、アシが出なくなる感覚さえ生まれます。
こういう負荷を克服できる「走力」のあるランナーには、無用の感想でしょうが。
ただし、このために高度の負荷が、アシの故障に結びつかないか、不安です。
わたくしの場合、とくに走力も根性もないし。
ですから、だれでも楽に速く走れるシューズ、というわけではないような気がします。
どんなシューズも、はくひとを選んでいるわけです。
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ウス底シューズの身体感覚
それでは、ウス底のシューズに切りかえたら、どうなるでしょうか。
前傾が生み出す重力の加護は、期待できません。
それでは、そのぶん、自分でアシに力を入れなくては、同じには走れない。
いえ、待ってください。
これがアシに負担をかける原因になりませんでしょうか。
とくに、アシの裏とか、ヒザとか、モモとか。
負担が過ぎると、故障の原因にもなってしまいます。
ウス底にしたら、アシに頼らない。
アシは、地面につくことで良しとしてみる。
かわりに、シリ球の回転で前にすすむ感覚を味わってみる。
つまり、走り方が変わっちゃうのです。
おお、絵にかいたようなランニングモデル2号への誘導法。
じっさい、オシリ回転感覚走りに、厚底シューズは合わない気がします。
歴史的にみて、ランニングモデル2号ぞろいだった江戸時代(わたしの勝手な推測)。
そこではかれていたハキモノは、みなウス底でした、多分。
もちろん、飛脚も例外ではありません。
以上の実証のためには、やはり前傾厚底シューズを買うべきだよ。
そして、実際に走って比較してみなくちゃ。
しかしねえ、値段も高いし、躊躇しちゃいます。
たぶん、買わない、はかない。
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薄くてもこれで、100キロ走れました(沖縄100Kウルトラマラソン)。
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クツ底は 走りに合わせて たのしもう
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