ノックから
いがいと本能が使いこなせない時代になっていないでしょうか。
という、自問自答です。
本能は、生きる基本です。
みんなが、もって生まれたものです。
本来なら、普通に使いこなせるもの、だったはずです。
使いこなせないと、生きにくくなるし。
ところが、本能を使いこなせなくても、こまらない時代になってきました。
つまり、自分が動かなくても、用がたせてしまう。
ああ、こりゃあラクだわい。
でも、それでいいんでしょうか、という質問です。
とくに、動く本能は、人間の、というより、動物の基本中の基本だと思うんです。
ちゃんと動かなくなったツケは、どこかに、ほころびを出さないか。
とくに、中高年になって、気になることはないか。
思うように、動けない。
アソコが痛い、ココが曲がらない、すぐに疲れる。
現代は、ほんとうに本能を使わなくてもすむ時代です。
それを「進歩」とよんでいますが、本能からみれば「退歩」なのかもしれません。
手遅れにならないうちに、本能のドアを開けてゆこう。
その第一歩は、まずはノックをすること。
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具体的な、第一歩
「動きの本能」について、考えてみます。
ええ?
いまさら、動きですか?
ちゃんと動けてますよ。
まあまあ、その動きからです。
マラソンを、チョー高速で走ろう、というわけではありません。
本能が目覚めないうちに、チョー高速走をとり入れたら、どうなるでしょうか。
だいたいが、カラダを痛めてしまいます。
最後には、故障。
おかしいと思いませんか。
歩く本能、その先の走る本能。
これは、本来、自分の身についているものです。
なのに、なぜカラダを痛めてしまうのでしょうか。
本能がちゃんと活用できていないから、も一因じゃないでしょうか。
故障しても、ひとには回復する本能をもっていますから、快方にむかいます。
でも、本能を置き去りにしたままですと、また同じことがおきませんか。
だから、本能を大切にしたい、と思うんです。
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ゆっくり、ゆっくり
それでは、具体的に、どうしたらよいでしょうか。
「はやく、教えてくれ」
「オマエでも、いいから」
いえ、わたくしに、そんな力はありません。
でも、みんな自分の中に埋めこまれているプログラミングなんです。
それが、本能ですから。
ひとに聞くより、まずは、自分のカラダに耳をすませてみましょう。
おーい、自分は、どう動いているんだっけなあ。
ここで、聞き方のコツがあります。
それが「ゆっくり」動いてみる、です。
そんなモノなにかい。
そんなモノだと思います。
いそがしい世の中になっています。
はやく、はやく。
何事も、結果をすぐにだしたがる。
ランニングも、速く走っていると、はやくなる。
そういう世相を感じます。
速く走れれば、ですかね。
でも、みんなができるんでしょうか。
わたしには、荷が重い。
そして、この方法でカラダを痛めちゃったひとを、たくさん知っています。
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最高の難易度
じつは、ゆっくり動く、というのは案外にむつかしい。
逆に、はやい方が、七難かくせるので、ボロがでずらい。
ゆっくり、というなら、どのくらいのゆっくりさ、でしょうか。
まずは、普通再生をしてみます。
つぎに、2分の1再生にチャレンジ。
まず、動作の基本でためしてみますね。
最初に、床にゴロリ。
そこから、寝返りスロー再生。
そして、おき上がりスロー再生。
で、2本足立ちまでのスロー再生。
カラダをどう使うと、立ち上がりまでできるのか。
いがいにワクワク、おもしろい発見が待っています。
なぜなら、スロー再生は、いがいと「力」を使えないからです。
力むと、できない。
というより、力だけでは、こなせない。
むつかしいのは、その先です。
スロー再生歩行。
いい加減な歩き方だと、まともには歩けません。
よろけてしまう。
よぶんな緊張がはしる。
不自然さを、かもしだしてしまう。
年とった、あやういお婆さんの歩行か。
あぶない、あぶない。
はやく、本能を、よびもどそう。
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歩きが基本
ゆっくり、歩く。
簡単だと思っていた歩行が、じつは、とってもむつかしい。
2分の1再生だって、けっこう難易度たかいです。
さらにスイッチをかえて、4分の1再生までもっていったら、どうでしょうか。
これがスムースにできるようになると、本物の本能のトビラは開く。
わたくしの、勝手な考えです。
そして、この超スロー再生ができないうちは、本能の関与は少ない。
しつこいですが、わたしの考え。
さらに、走りのスロー再生ともなると、チョー難関になります。
だって、走っているときって、空中に浮いている時間はありませんか?
空中浮遊、これはスロー再生は無理です。
できたら、教祖様になれる。
なんだよ、じゃあ、ランニングはスロー再生ができないのか。
いえいえ、この課題を解決した先に、本能の走りが待っているはず。
秘伝「飛脚走り」もしかり、なんちゃって。
と、わたしの展望。
まずは、スロー歩行。
タッタカ歩行に、逆行する歩き方です。
わたしの大体の朝は、ランが週3回、お散歩が週4回。
散歩の方が、多いんです。
その散歩、途中で、スロー再生歩行をとり入れています。
すると、いろんなアイディアが浮かんできます。
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ゆっくりと 歩いてみえる わが本能
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