くまがや地獄の夏マラソン2022、低く低く

ココロザシ

 

フルマラソンは、勝負。
ゴールまで、いっしょケンメ、走ってみる。
現実には、途中で、力つきていますが。

ウルトラマラソンは、旅。
道すじを、楽しんですすむ。

こういう暗黙の振り分けを、もってきました。
しかし、だんだんと、その境界があいまいになってきています。
そう、無理しなくっても、いいじゃん。
ココロザシは、低くなる一方。

夏のフルマラソンです。
30キロを越えてきました。
道中、水はたくさんいただいてきています。

3キロの周回コースに、2ヶ所も給水ポイントを設けていただいています。
どちらも、ポカリ系と、水。
ぼくは、きほん、お水をいただきます。
ミネラルは、持参の飛脚玉
そして、今回は、1ヶ所の給水所の梅干しと塩キューリで充分ですし。

でも、なんか、スッキリしたものが欲しくなってこないか?
じつは、コース上、3ヶ所の自販機コーナーがあります。
コース上のローレライみたいな魅力を、はなっています。

30キロを走ったご褒美だ。
フラフラと、自販機コーナーに、吸いよせられてしまいました。
この状況を予測して、ちゃんと小銭は用意してあります。

その場にしゃがみこんで、炭酸飲料をいただき、プハー。
シアワセ。

よくみると、いちばん端っこは、アイスの自販機じゃん。
よおし、最終回では、これで決めよう。

 



塩をふりかけたキューリは、ほぼ毎周、いただきました、お菓子はパス。

 



梅ちゃんも、けっこう、いただきました。

 



ついに自販機コーナーに、吸いよせられてしまいました。

 



プハー、炭酸のシュワシュワ感が、疲れをいやしてくれます。

 

あえて、考える

 

あらためて、夏のマラソンレースって、何者なんでしょうか。
だって、マラソンの旬は、です。
冬季オリンピック競技のひとつでもあるゆえんです。

それを、夏に走る。
そこに、苦行以外の、何があるんでしょうか。
ただでさえ、夏のランナーは、へ○タイなんていわれているくらいですから。

ですから、ここではあえて、利点をあげておきたいと思います。
ジョーシキにさからう。
そういう気力とか、意義をやしなうのにいいんです。

ジョーシキの意義は、大切です。
でもジョーシキ以外は認めない、というのは、イヤだな。

あつい中での、熱のこもる運動は、キケン
ムリするな。

こういうジョーシキに、あえて、さからう
こういう精神って、とくにいまの世の中で、大切なんじゃないでしょうか。

なにせ、今を支配しているジョーシキたち。
ジョーシキは、受けいれるもの。
それをしないのは、批判の対象。

そういう流れに、棹刺す
ジョーシキがすべてじゃないぞ。

 



ときに、水道水を帽子にためて、そのままかぶってアタマを冷やします。

 



かぶり水コーナーでは、大きな氷までいれていただき、ウヒャー。

 

1歩のおもみ

 

いつ終わるのかな、ウデのたくさんのゴムたち。
そう思っていたのですが、コツコツはしっていれば、1本ずつ減るんです。
そして、さいごの13本目を投入。

あと、もう1周、ラスト3キロ。
よおし、最後くらい、イッショケンメさを出してみせようぞ。
最終回の楽しみしておいた、自販機のアイスは、スルーしよう。

という気持ちの切りかえは、できました。
できなかったのは、カラダのエンジンの切りかえ。
スピードだけは、どうしても、あがりません。

それでも、しまいのランです。
3キロのコース上には、じつは、たくさんのサポート役の方がおられます。
その中には、ぼくより年上の方が、けっこうおられます。
暑いなか、大変なのに、いろいろ気遣ってくださいます。

地獄マラソン」を名のってはいますが、サポートの方々の中に、閻魔さまはいません。
まったくの逆です。
文字通り、地獄で仏の、仏さまばかり。
長生きして、本物の仏さまになるのは、まだ先にしてくださいね。

そういう方々に、最終回となったお礼と挨拶をかわしながら、すすみます。
お互い、ニッコリとなります。

 



長時間の誘導、まことにありがとうございました。

 



ほかのランナーの影もなくなってきています。

 



暑すぎて、カメラもピントがずれてきて、でもちょっとモネ風?

 

広い、広い、競技場

 

ついに最終目的地、大きな陸上競技場に帰ってきました。
14回目の突入となりますが、あらためて大きな競技場です。

うーん、広いなあ。
なぜか、よけいに、広い。
いままでで、一番、広い。

なぜ、そんなに広く感じるんだろう。
疲れからかな。
熱中症かな。

いや、冷静に、わかりました。
実際に、広いんです。

陸上競技場に入ると、トラックを約4分の3周して、ゴールに入ります。
そのトラックに、広さの原因がありました。

だれも、いない
この広い競技場のトラックの上を、ランナーが、だれも走っていないのです。
そこを、ひとりで走っています。

1番だったらカッコよかったかもしれませんが、それは、ありえません。
でも、気持ちいいだろう。
いやあ、気恥ずかしさが先にたちます。

そして、広さを感じたもうひとつの理由が、わかりました。
あれ、ゴールの「鳥居」がない。

これまで、ここに入ると、毎回くぐっていたゴールの鳥居。
って、ホントは、どういう名前なんでしょうか、ゴールにかかる大きなアーチみたいな名前。

それは、立派な鳥居でした。
それがよりによって、最後のゴールを決める瞬間には、なくなっている。
片づけられちゃってるんかい?

それでも、ゴール「ライン」は、踏むことができました。
5時間22分27秒。
テヘヘ、という記録ですけど。

 



いよいよ、ゴール地点に突入してゆきます。

 



おお、この広いトラックを走るのが、ボクひとりという独占状態。

 



違和感の正体は、すでにゴールの鳥居が撤去されてるじゃん。

 

サプライズ

 

ゴールラインでいただいたバスタオルを肩に、記録表発行コーナーへ。
競技場内の、エアコンのきいた部屋。
生きかえる。

イスにすわってまつと、すぐに記録表を発行していただけます。
「お疲れさま」
「ありがとうございます、遅くなりましたが」

「おや、おめでとうございます、年代別入賞ですよ」
「はい???」

「60代以上のグループの「3位」です」
そんなこと、あるんですか。

そういうと、うしろの方から、銅メダルを持ってきてくださいました。
「いやあ、銅メダルですか」。

全員いただける、完走メダルじゃなんいんです(そういうのは、ありません)。
3位までしかいただけない、入賞メダルです。

後日判明しましたが、60代以上は、7名の出走だったそうです。
うち、完走が3名、途中棄権が4名だったとのこと。
まさに、ゴールさえすれば、でした。

そして、ボクをスイスイ抜いていった天才中学生。
ゴールは、なぜかボクの10分後だったようです。
いったい、どういう展開があったのかな?
マラソンの奥深さを、あらためて実感しました。

いっぺんに、疲れがぬけるなんてことが、あるんですね。
そう、銅メダルが、リポDです。
競技場では、後片付けが、本格化しています。

ルンルンしながら、競技場、コースをあとにしました。
つぎにめざすは、そう「くまどん」。
公園内の、お店です。

そうです、ここにかき氷のノボリが風にゆられていたのを、見のがすわけがありません。
シンプルに、いちご味を、リクエスト。
その場でたべる氷が、オナカをキュッキュと冷やしてゆきます。

こんなシアワセ、走らないと、手にはいりません。
こういうバカンスもある?

 

 



えいこうある、銅メダルの授与、となりました。

 



アンヨはダイジョーブでしたが、あとで、日焼けでヒリヒリ。

 



最後のシメは、くまどんに突入。

 



ひとり、しみじみと幸福感を味わいました、しみるうー。

 

たーさん
走っていれば いいことあるよ 地獄の中でも

 

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