小鹿野ロードレース2022、いざのぼれ

なつかしの秩父路

 

小鹿野町をふくめた埼玉県の西方。
この一帯は、秩父地方とよばれています。

わたくし、若い時代、週1回の日勤当直の仕事で、秩父市内某に派遣されて通っていました。
5年間ほど。
なので、秩父地方には、なじみが深い。

ここには、お酒好きな方がおおいです。
なので、すてきな居酒屋がたくさんあります。

お祭り好きなのも有名。
秩父地方で、年間、大小300ほどのお祭りがおこなわれているそうです。

有名な秩父夜祭は、12月3日。
この日に、仕事が入ったこともあります。
街全体がお祭りで満たされ、急性アル中はじめアルコール関連患者多数発生。

その勢いでこの日、めでたくデキちゃいますと、出産予定日は翌年8月15日前後となります。
この旧盆時期に誕生日の秩父人がおおいのは、事務の方の協力をえて調査ずみです。
わたくしの命名するところの「夜祭っ子」です。
(むかしから、性格は暗かったです)

秩父のシンボル、武甲山も5回登っています。
秩父神社から、ズンズンと東京都最高峰の雲取山までの2泊3日のひとり縦走もなつかしい。

秩父札所も、半分くらい、まわっています。
なので秩父市のお隣、小鹿野町も知らない町ではありません。

ですが、今回のレースは、はじめてです。
じつに久しぶりの秩父地方への突入となりました。
道や沿道の風景は、あまり変わっていませんでした。

めざす会場は、小鹿野小学校

 



山にかこまれて、静かなたたずまいの小鹿野小学校校庭。

 



歩き読書中の二宮金次郎ちゃんも、いました

 

プチ散歩から

 

レース主会場の小鹿野小学校には、いがいに早く到着しました。
スタートまで、まだ2時間ほど。

なので、ご近所を徘徊してみよう。
アップではなく、ウロウロです。

こういうときは、不思議とヘンなカンがはたらきます。
せまい路地をみつけて入りこむと、仰々しい仁王像。
その先の、ひと気のない、あまり手の入っていない神社
でも、その彫り物の立派さよ。
これって、日光東照宮と肩をならべられませんか、ホコリだらけですが。

反対の方角には、こぎれいなお寺。
その門の上には、なんとも立派な「大ワラジ」が。
さらに、古びたワラジも、奉納されています。

ややや、なぜここにワラジが。
ものすごく興味をもちましたが、近くに人かげなし。

なんていう旅行気分も味わっているうちに、そろそろ時間です。
昔から栄えた街道だったんだろうな。
レース時以外にも、楽しめそうです。



なんとも好奇心をそそられる路地道。



その先に出会った、この力強さは立派です。



ほこりをかぶっていますが、なんとも手のこんだ立派な彫り物の神社が。



このお寺にも着目。



山門の上には、なんとも巨大なワラジがかかげてありました。



その脇には、さまざまなワラジが奉納されているって、何なの?

 

いざスタート

 

さて、肝心のレースです。
わたくしは、ハーフマラソンの部に出場。

案内図をみると、前半は、のぼりつめてゆくようです。
後半は、同じコースをくだる、というわかりやすい設定。

もしかして、そこをUターンしないですすめば、両神山にいたりそう。
そこも、2度、のぼっています。
アソコは急峻でこたえたな、という思い出もよみがえってきました。

スタートラインには、かわいいアーチが立てかけられています。
ここを通過するには、せまくないか。

でも、大丈夫でした。
アーチはくぐらず、その脇から、一斉スタート。

最初は、街道沿い。
2キロもゆかないで、小さな道におれてゆきます。
さあ、坂が本格化。

のぼって、くだって、橋をわたる。
景色の変化が、新鮮です。
ただ、息はゼイゼイ。

静寂の中に、太鼓の音が響きます。
秩父地方といったら、太鼓と横笛です。
このレースでは、4カ所で、太鼓の声援をいただきました。
レース中、ずっとたたいての援護、ありがとう。



いよいよスタートです、そうです、今日はレースに来たのです。



走りのリズムにあわせた勢い太鼓。



ここでも太鼓の響きが鼓舞してくれます。



橋をわたる。



橋をわたる。

 

せまる山々

 

クネクネ道を、のぼったり、くだったり。
おおいのは、のぼる方。
そんなコースも、両神小学校の前の太鼓にはげまされれると、広い車道にでます。

こんどは、まっすぐな、ゆるのぼり坂。
先が見渡せます。

にしても、道々に立ち、誘導してくださるスタッフの数です。
いったい、どんだけの方が協力してくださっているのか。
ハンパでない方々の支援。

右をみても、左をむいても、山々がせまってきました。
山の傾斜も、確実に近づいてきます。

その間をぬうように道ができ、ひとの往来がはじまる。
ひとの営みの歴史を感じさせます。

そんな急斜面に、へばりつくように立つ家の姿。
車も、車道もなかった時代のくらしが、しのばれます。

そういえば、この秩父地方にも、平家の落人伝説が残されています。
源氏の本拠地の関東地方に、ホンマですか。

でも、その一軒(わたしの友人)の家は、むかしは尾根道からしか入れなかったそうです。
下から直接にのぼる道をつくらない。
神秘の歴史の物語。



ここでも、太鼓の声援が後押ししてくれます。



両神小学校前の太鼓集団は、周囲を圧倒していました。

 

折り返しですよ

 

「もう少しで、折り返しだよ」
かえってくるランナーから、そういう声をいただくようになりました。

すでに、折り返しのランナーが、猛烈な勢いでかけおりてきます。
この大会には、ゲストランナーの参加もあります。
大東文化大学。
SUBARU。

大東文化大学は、前日の箱根駅伝予選会で、トップにたった学校です。
ええ、連チャンで、ハーフですか。
と、思ったら、レース前の選手紹介でこんなこといっていました。
「ボクは、昨日は走っていませんが…」
層の厚いチームなんですね。
でも、メチャ、はやかったです。
はやすぎて、ゼッケンが読みとれませんでした。

ところで、この「もうすぐ折り返し」問題。
よく、こういう声をかけられます。
なかなか、かける側には、まわれません。

こういっていい基準は、どのあたりでいうのが妥当でしょうか。
どのくらいの距離なら「もうすぐ」を使っていいでしょうか。

ときに「もう少し」がエンエンとこないことがあるんです。
「もう少し」って、いってたじゃん。
でもゼンゼン「もう少し」がこないじゃん。

それでも、一歩一歩すすめば、やがて、折り返し点はやってきます。
ようやく、のぼりつめた折り返し点。
本日のコースの、最高点。
あとは、くだりにチェンジです。



山道に入ってゆきます、秋が始まろうとしています。



そして折り返し点、ちょうど半分です。

 

たーさん
小鹿野路は 走ってよし 散策もよし

 

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