越後謙信きき酒マラソン2022、待ってました

謙信公にいどむ

 

どこまでマラソンレースをたのしむことができるか。
これはランナーのみの目線ではありません。
主催者スタッフ側もふくめて、巨大地球規模的観点からの懸案事項です。

そんな回答のひとつを見つけました。
それがこれ「越後謙信きき酒マラソン」です。
ここが、何をかなえてくれるのか。

わたくしの独断的解釈になりますが、結論からのべさせていただきます。
欲望に忠実になれ

いろいろと、抑えてゆかねば生きにくい世の中です。
世間体が大事。
ヒトの目線を意識せよ。

さもないと、わたしのような老人世代は「ボーソー老人」のレッテルが貼られます。
若いひとは、「イジメ」のターゲット。

いつの間にか、人間の根っこにはえている「欲望」は抹殺されたまま。
欲望に、ドンカンになっています。
これが「人生に疲れる」一因になっているのに。

今日は、オノレの欲望をさがし、みたすレース(苦笑)。

 



トレイルレース前の、のびのびヨガ。さあ、くつろごう(景色が違和感?)

 



曲芸ですか、人間のする格好じゃありませんけど。

 

主催者の欲望

 

まずは、主催者側の欲望です。
せっかく大会を開催してやんだから、レースを目一杯たのしめ。
コレです。

ですから、たのしむための企画が盛り沢山です。
しかし、です。
そういった親心を無視するヤカラがいるのも事実です。

そこで考えたのでしょう。
制限時間の設定です。

えっ、制限時間なんて、どの大会でもあるでしょ?
中身が、ちょっとちがうんです。
24キロのトレランレースです、一応は。
そして、ゴールラインは、スタートしてから「2時間」しないと開けてやらないよ。

そう、ゴール会場の開門制限時間です。
1時間半なんて短い時間でかえってきたって、入れてやらないから。
なんで、途中を、そんなにぶっ飛ばすのさ。
われわれのコース企画を、もっとちゃんと味わいなさい。
こういう制限時間をもうける大会を、わたくしはほかに知りません。

いちおう、終わりの時間の設定もあります、5時間です。
そのため「少しは走らないと、もどって来られません」という注意書きがあります。

ただし、じっさいには、5時間すぎてもいっこうに平気でした。
そもそも、ランナーに「計測タグ」は支給されません。
だって個人タイムは、はからない大会ですから。
トーゼン、順位なんて、ありません。



いまも戦国時代だなあ。

 

ランナーの欲望

 

ランナーだって、欲望をもっていいじゃないか。
昨今の、都市型マラソンの「かた苦しさ」よ。
ボクは、今年はいくつかの抽選型都市マラソンに申しこんでみました。
そして、なぜかみな「当選」通知がきました。

そこで、あらためて募集要項をみてみます。
ルール、ルール、ルール、ルールのオンパレード。

参加してみたいか?
いや、してみたくはないな、こういう世界は望まない。
なんて考えているうちにすべて、パスとなってしまいました。

だって、何のために走っているんでしょう。
楽しむためじゃないですか。
走る途中のゼイハア苦しさも、やがてたのしさにかわる。
この屈折した快感こそが、ランの醍醐味。
それだけで、十分です。

そして、もっとも根っこにある欲望のかたち。
それが「自分だけ、特別扱いしてほしい」。

この大会、かなえてくれます。
チャンピオン制度(17名限定)。
ここに入ると、レース前から、レース中、そして走りおえても、特別扱いしてもらえます。

さらに上にゆくのが、レジェンド制度(定員3名、今年は2名が応募)。
何から何まで、特別扱い。
この日は、お殿様か、お姫様か、という待遇です。
ホテル宿泊ならば、ホテルまで、専用車でお迎え、とか。

参加料は、前者が15,00円、後者は50,000円。
下々の一般ランナーは、7,000円。

そうさ、世の中は、「金」で欲望がかなうのさ。
あからさまな格差社会
わたくしは初参戦ですし、おとなしく下々グループです。

 



オヂサンの主張、越後バージョン。

 



楽しんだモン勝ちです。

 



きき酒のために、札幌からやって来ちゃったヒト。

 



トレランのTPOをわきまえないヒト。

 



きき酒の友、こーゆーセンセがいれば安全。

 

長い開会式

 

あやしそうな大会長からの、競技説明。
実際は「競技じゃないけど、競技説明します」とただし書き。
トレランだから、キホン自己責任。
ただしコースは入りくんでいるので、ショートカットはたくさんできます。
(じっさい、そういうランナーもいました)。

とはいえ、ショートカットしないで走れば、その先には素敵なエイドがまつ。
こういう、心にくい設計。

ついで、仮装コレクション。
ひとりひとり、トラックの荷台にのってのファッションショー。

わたくしは、ディズニーからやってきた白雪姫で参上。
今年の白雪姫シリーズのシメとなります。
ヒラヒラのスカートは、トレランにはあまり向かないのですが。

つづいて、長い長いヨガ
うう、カラダボキボキで、ついてゆけない。
ヨガをするヒトは、ヘンタイだあ。
(個人的感想です)。

さて、いよいよランナーがスタートラインに結集してきました。
そこで、やおらアナウンスが流れます。
「みなのもの、真ん中を開けーい」

モーセの出エジプト記もこうであったか。
海が割れるように、群衆が左右に割れてゆきます。

すると、奥の特別席でくつろいでおられたレジェンド様2名の御成い。
先頭をきるのは、レジェンド様の権利です。
陸連関係者?関係ありません。

そして謙信公のホラ貝のもと、スタートが切っておとされました。
トレランとは思えぬ派手派手さ。

まずは、謙信公の山城、春日山城にわけ入ってゆきます。
あれあれ、本当に坂がある。

 



さあさあ、スタートの気運が高まってきました、ちょっとだけ。

 



ここで、モーセの海割りのごとく、ランナーが割れてゆきます。

 



そして、特別席でくつろいでいらっしゃったレジェンド様の登場。

 



スタートは、とうぜん特別ゼッケンのレジェンド様からゴーゴー。

 



レースの緊張感ゼロ、がたのしい。

 



レースなんですが、どうも高校文化祭の仮装行列の香りがぬぐえません。

 



でも、いちおう、お山に分け入ってゆきます。

 



謙信公のお城は、天然の城砦。

 

地形をいかす神の里

 

けわしい。
切り立った断崖。
まさに、自然のつくる天然の城壁
これじゃあ、容易には攻めこめません。

のぼって、くだって、最初のエイドが待っています。
この大会、24キロのコース上に、8カ所ものエイドがお待ちしています。
地元なめこ農家さん協賛の、なめこ汁エイドです。
アツアツ。
きき酒マラソンだからって、最初からきき酒ではありません。

そして信仰の地、越後。
じつにたくさんの神社仏閣が鎮座しています。
それらの中を、あるいは横を、走り抜ける。

神社といったら「石の階段」。
神サマは、高いところがお好きなんでしょうか。

まだまだスタートしたばかり。
一応、走っています。

 



はやくも第一エイドは、あつあつの、きのこ汁。

 



神社の町、越後。

 



まだまだゆるい石段。

 



とりあえず、お祈りします。

 



エイドだって、チャンピオン様、レジェンド様は、特別待遇。

 



スカートじゃ、降りにくいんですけど。

 



第三エイドは、妙高高原ビール提供の、モルト(そのまま食べられます)とビールの仕込み水。
オナカの中で発酵させれば、ビールとなります。

 



春日山神社の石段は、なかなかワクワクだあ。

 



やはり、神妙にお祈り。

 



さて、いよいよ春日山城の本丸へ突入だああ。

 

たーさん
きき酒に つられて参加 どうなるか

 

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