人物評価
人がらで、選ぶか。
中身の方を、とるか。
あ、どっちも同じ意味になっちゃいますか。
人がらは、信用ならない。
中身は、軽薄でうすっぺら。
という、わたくしが、そんなことを語る資格はあるのか。
ありません。
でも、考えてみたくなる。
それが、今回初参加させていただいた、津南ウルトラマラソンです。
関わったみなさま方の「人がら」は、すばらしいものでした。
一方で、コースという、一番肝心な「中身」はどうでしょうか。
そこは、平坦地がほとんど入ってこないキツいコースでした。
キツさも、つきあってみれば、慣れるよ。
本当に、慣れますか?
いや、キツいのが好きなんだよ。
そういうご趣味の方も、いらっしゃいますが。
坂道が大好き、という方には、たまりませんよ。
自然を愛するランナーには、絶好のコースです。
コースの紹介
こういうコースの作り方もあるよね、というひとつの見本です。
1周が16キロの、周回コース。
16キロだと、短いと思いますか。
あきちゃうと、考えますか。
そんな心配は、無用と思われます。
16キロの中で、次々と景色が切りかわってゆきます。
くわえて、わたくしの個人的な立場も加わってきます。
物忘れが、すすんでいる。
ついさっきの光景が、流されてゆく。
いくつ回っても、新鮮。
そんな単純アタマですが、コースの地図をつくりました。
16キロの中に、3つの「お山(高み)」を想像してみてください。
すると、3つのお山(高み)の間に、3つの「谷間」ができます。
多少のデコボコを気にしなければ、これがコース全景です。
その中に、4ヶ所のエイドが設けられています。
スタート兼ゴール地点に、最大級の第1エイド。
順次、2、3、4エイドがほぼ等間隔でならびます。
最初の高みに、スタート地点と第1エイドが並びます。
高みからくだって、のぼって、のぼりつめた2番目の高みに第2エイドがあります。
そこからくだりおりた谷間に、第3エイド。
のぼって、3番目のたかみを超えて、くだった谷間に、第4エイド。
そこから、のぼって、のぼりつめた先に、最初の高みの第1エイドで、1周です。
そこを、4周組(64キロ)、5周組、6周組と、3つのコースを選べます。
6周すると、96キロ、半端なので、最初に周囲を4キロ加えて100キロとしました。
5周すれば80とキリはいいのですが、6周組と同時出発させるために、4キロが加わり84キロになっています。
4周組は、遅い出発なので、純粋に4周としてあります。
わたくしは、長いものが好き、無造作に100キロ組みを選んじゃいました。
その後の、悲劇も知らずに。
朝は、雲海を見下ろしながら、走れます。
気分は、サイコー。まだ序の口。
午前5時、スタート
10月3日、秋も本番を迎えようとしています。
5時は、まだ暗闇。
みなさん、ヘッドランプを持参しています。
持ってきてください、と案内にもありました。
順次、時差スタート。
その前に、レースの説明が入りました。
「時差スタートになりますので、ネット計測します」
つまり、各個人、スタートからゴールまでの時間集計。
ところが、すぐに前言撤回。
「記録は、グロスで統一します」
つまり、遅く出ようが、スタートは午前5時に統一。
いえ、スタート時間に、そう注文はありません。
終了時間が、午後8時キッカリとなったのです。
記録をねらうなら、前から出るほうが、有利です。
制限時間を気にするひとも、前からの方が、ロスが少ない。
わたしは、流れで、まん中へんにいました。
さあ、スタート。
前泊したニュー・グリンピア津南の前がスタート会場。
出陣式と競技説明。ランナー続々。
ランプの灯り
スタートしたら、まず会場周辺を4キロ回ります。
そうしないと、16キロコースを6周しても、96キロだからです。
ウルトラで4キロくらい、誤差の範囲と思っていましたが、ここはキッチリしています。
最初は、くだりから始まります。
まだ、足もとは暗く、ヘッドランプの灯りがたより。
しかも、ウルトラマラソンです。
だったら、ユックリがジョーシキというものでしょう。
ところが、あにはからんや。
ダッシュする選手がいるんですね、世間は広い。
4キロを回ると、ヘッドランプの灯りはいらなくなります。
急に、周りの光景が鮮明に目に入るようになってきました。
多くのランナーは、これでヘッドランプはお役御免でしょう。
しかし、わたくしの場合は、ちがいます。
もし走れていれば、夕方からが本番です。
午後6時には、真っ暗になっているはず。
このレースの制限時間は、午後8時まで。
15時間の勝負です。
午前5時、さあレースがスタートしました。
朝日が顔を出してきました、まさかの強い光線が待っているとは。
まずは1周して様子観察
平坦な道がほとんでない、と聞きおよんだコース。
わが人生のようなものか。
いえ、ほんのタメ口です。
やうやう明るくなりゆる1周目。
まずは、コースの概略を知るところからです。
16キロの中に、4つのエイドがあるので、そこを基準に整理します。
スタート(第1エイド)地点からは、まずおりて、のぼります。
のぼる。
のぼる。
のぼる。
コース最上点に、第2エイドが待っています。
そこから、ころげ落ちるようにくだって、進んで、第3エイド。
そこから、のぼり上げて、くだった先に第4エイド。
あとは、とにかくのぼりつづけて、ふり出しの第1エイドへ。
つまり、第1、2エイドが高み、第3、4エイドは、谷間。
なんとなく、地形がつかめてきました。
にしても、のぼりが多くないか?
くだりも同じにあるはずなのに。
1周して、累積標高は267メートルだそうです。
6周と最初の周回分で、合計2,530メートルとか。
主催者は、「累積標高日本最大級のチャレンジなコース」と胸をはっています。
そんところに、はらなくてもいいんですけど。
1週目で、アシが尽きてきました。
春以降、30キロを超えて走る機会もありませんでした。
まだ、始まったばかりです。
(つづく)
ホテルまでのぼりあげると、1周目の区切りとなります。
第1エイドは、巨大な建物です。
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