アノときのコトバ
走っていて、苦しくて、ズタボロ。
こういう状況は、こと日常では起こりえません。
そんなに追いこむ走りは、しませんから。いえ、できませんから。
根性とは、無縁です。
気もちよく、走っている。
だから、つづいているんだろうと思ってます。
ケガとも、無縁。
ところが、レースとなれば、事情がやや異なってきます。
とくに、のぼり坂の場面。
息が、ゼイハア、ゼイハア。
だけど、前にすすまねばならない。
ここで、ギブアップはしたくない。
そんなことしたら、人間がすたる。
もう、十分、すたってますけど。
そんなとき、何を考えますか?
何も考えませんか?
わかれ道
苦しくなったとき、何を考えるか?
走っている場面だけではありません。
人生、いたるところで、出会うものです。
いろんなことが、脳裏を去来するかもしれません。
そのひとの、人生があらわれてきます。
そんなイロイロ。
それをここでは、強引に「2つ」にわけてみます。
ひとつは、プラスの内容。
もうひとつは、マイナスの内容。
プラスの内容とは、肯定的ものをさします。
レースでいえば、ここで止まるものか。
まだまだ、ガンばってみるぞ。
力は、残っている(はず)。
声援ありがとう。
マイナスの内容とは、否定的なもの。
もう、ダメエ。
力尽きたな。
完全なガス欠。
コースが悪い。
どっちの方が、多くなるでしょうか。
口に出してみる
肯定的な内容、否定的な内容。
どちらでも結構です、じっさいに口に出してみましょう。
少人数の大会では、前後にランナーの姿はないかもしれません。
何を口ばしっても、はばかることはありません。
集団の中を走っているときには、ためらいます。
聞かれたら、恥ずかしい。
でも、聞いちゃいないって。
それとも、口に出せませんか。
なにしろ、苦しい状況にあるんです。
そんな力は、もうないよ。
いえ、だからこその貴重な行為です。
実際に、口にすること。
ちゃんと、声に出してみること。
声になることで、コトバは脳ミソの概念から、具体化してゆきます。
ひとつの、具体的な物体となってゆきます。
すると、神さまがやどる。
命が、はぐくまれる。
それを、古人は「言霊(ことだま)」と申しました。
わが国の、昔からの教えです。
言霊は、声に出して、はじめて宿ります。
かしこみ、かしこみ。
よいも、悪いも
どんなコトバでもいいですから、まずは口に出してみます。
どんなコトバでも、いいんです。
プラスのコトバでもいい。
マイナスのコトバでも気にしない。
すべては、ここから始まりますから。
口から、何らかのコトバが出てくること。
内容は、プラスのものでも、マイナスのものでもかまいません。
これを「吐く(はく)」と書きます。
そのものズバリじゃないですか。
「口」に、「プラスマイナス」で成りたつコトバです。
さあ、思いを「吐き出して」みました。
どんな感情が宿るでしょうか。
ああ、いい気持ち。
なんとなく、後味がよくない感じ。
いろいろ、ありえるかと思います。
それは、もしかして、コトバのプラスとマイナスに、関わってはいませんでしたか。
念ずれば、かなう
プラスのコトバを、口にする。
ノー天気といわれても、いいじゃないですか。
単純脳、おおいに結構。
ぼくの場合、変化球はありません。
『いける、いける』
とりあえず、口に出してみる。
むつかしく、考えない(考えられない)。
とりあえず、口グセにしちゃう。
内容は、ないかもしれませんが、とりあえずは「プラス」に分類させていただきます。
口にすれば、言霊が宿ってきます。
そして、文字でも見てください。
「口」に「プラス」です。
そうすると「叶う(かなう)」という文字になっています。
叶うという、言霊。
叶うためには、口からプラスを出さなくちゃ、だめなんですね。
逆にみれば、口からプラスを出しつづけていれば、やがて叶う。
マイナスのコトバがあふれる世の中になってきちゃっています。
悲観、非難、失望。
口から、いくらマイナスを出しても、そういうコトバはありません(多分)。
いくら出しても、消えさるのみ。
だから、疲れるし、むなしくなるのかな。
ただし、誤解していただきたくないのは、「プラス」と「前進」は別物だということです。
ここは、強調させていただきます。
ここは、休もう。
ここは、無理は控えよう。
ここで、止めよう。
そういったカラダからの声を第一に考えてゆくことこそ、プラスだと思います。
前にゆくことだけが、プラスじゃない。
自分のカラダからの正直な声を聴いて、応えてゆくことこそがプラス。
プラスを口から、出してみましょう。
そうすれば、叶います。
アホとか、テンネンと呼ばれたって、いいじゃないですか。
「いける、いける」って。
ノー天気 だっていいじゃん いけるいける
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