そして神戸
コウベー、
ないてどうなるのか。
そんな歌がありました、クールファイブさん。
ないてどうなるのか。
はい、ないてる場合じゃありません。
それにしても、ぼくが歌うと、シャレコーべにもなりません。
何がいいたいのか?
神戸の前に「そして」がつく。
このセンス、好きです。
甘いのも、からいのもあって、「そして」。
成功もあって、失敗もあって、「そして」。
出会いがあって、別れがあって、「そして」。
人生、いろいろあるなあ。
走馬灯のような場面が、増えてきました、レースもないし。
でも、ここいらで、ひとつの踏ん切りとしようか。
そんな雰囲気をかもしだすようなおコトバ「そして」。
さあ、ないてどうなるのか。
「そして」次の場面へ。
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苦しい
なんで、ないているの?
苦しいからさ。
うーん、強引なこじつけ。
走っていると、苦しくなる。
苦しさ、といっても、息苦しさ。
これが顔をだすと、同じペースでは、走れなくなります。
少なくとも、わたくしの場合は。
ところが、世の中は、広かった。
苦しいはずなのに、負けてはいられない。
歯をくいしばって、走られるランナーもおります。
そういう立派な志、後光がさすようなような表情が印象的です。
人間、そこまでがんばれるものなのか。
尊敬します。
ただし、わたくしの根性では、真似できません。
中年になって、はじめて走ってみたときも、ブレーキをかけたのが呼吸苦でした。
400メートルもゆかずに、ゼイハア。
苦しくて、立ち止まる。
自然なブレーキです、多分。
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息苦しさの正体
じゃあ、なぜ、息苦しくなったのでしょうか。
走りだしたことで、急に肺がこわれちゃったのでしょうか。
その可能性は、低い。
肺の呼吸機能が、限界をこえちゃったのでしょうか。
スナオに考えると、そうなるかも。
なにしろ、呼吸機能が停止すれば、一大事です。
ためしに、息を止めてみれば。
ところがどっこい、呼吸機能は、そんなヤワなものではなさそうです。
何しろ、ガス交換の現場の肺胞さん。
すべてを広げてみると、小学校の教室2つぶんの面積だとか。
だれが、計算した?
すごい、余裕の設計です。
呼吸さえしておれば、そうそうガス交換には支障がでない基本設計。
神さまに、ぬかりはない。
ならば、何が苦しくさせるのか。
そうです、肺内を流れる「血流」が足りなくなるのですね。
ずばり、肺を通過する血液の量です。
血流不足が、不充分なガス交換につながる。
それが、息苦しさセンサーのスイッチとなる。
ここんところに、着目です。
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血流の元締め
走っているときの「血流」を調整するもの。
いや、走っているときに限りません。
どんなときも、血流の中心をになっているのは、「心臓」です。
心臓が、ドッキン、ドッキンと脈打ってくれるおかげです。
だって、ココが止まってしまったら、サヨナラです。
まことに、ありがたきハートです。
だから、心臓には負担をかけたくない。
心臓に、余分なストレスをあたえたくない。
心臓が、幸せなら、人生は幸せ。
というような、単純な図式が成り立つでしょうか。
幸せすぎて、心臓が止まりかけてしまうこともある。
えっ、本当ですか?
幸せ絶頂ホルモンが、心臓の働きに、急ブレーキをかけることもあるそうです。
幸せの超絶頂期に、心臓が止まりかける。
これを「ハッピー ハート シンドローム」といいます。
ホントにある病気です。
でも、これで死ねたら、本望でしょうか。
よくわかりません。
ただし、ふつうは心配ありません。
元来、心臓は、ガンジョウに作られています。
よく使ったほうが、性能もあがる、と思われていますし。
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呼吸苦と、血流
イッショケンメ、走る。
カラダは、それに相応して、たくさんの要求を出してくる。
肺は、それに応えようと、ガス交換量があがる。
心臓も、がんばって、血流量をふやす。
さいわい、新鮮な空気は、まわりに十分あります。
ところが、血液の量は、限られています。
血管を流れる血液の量には、限りがあります。
結果として、酸素不足におちいる。
それが、息苦しさサインとなって示されます。
走って、息苦しくなる構図ですね。
そして、ふつうは立ちどまります。
そうすれば、カラダが必要とするガス交換量もへってゆきます。
やがて、息苦しさは解消されます。
スピードを落としても、同じ理屈がはたらきます。
カラダが必要とするガス交換量がへるわけですから。
呼吸が、楽になる。
血流の状態は、最後は、呼吸に反映されてくる。
「そして」呼吸。
自分の走りの、至適ペースは、どのくらいなんでしょうか。
それを決めるのは、数値だとむつかしそうです。
キロ何分、じゃない。
自分のカラダに聞いてみる。
カラダの必要とするガス交換量。
それを、まかなえる血流量。
この両者がつり合っていれば、だいじょうぶ。
すると「走るのが苦しい」という世界から、離れられるはず。
くわえて、走るさいの血流には、下肢の筋肉、いわゆる第二の心臓もあったことを忘れたくありません。
そうです、ピッチです。
血流を、意識的に変えられるかもしれないピッチ。
ここを、うまく使いたい。
「そして」ピッチ。
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血流を 反映するのは 呼吸なり
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