シルクロードの地図帳

1本の道から

 

人体には、アシの先から、アタマをぐるりと回ってのびる大きな張力の道ができている。
とりあえず、それを人体の「シルクロード」とよんでおきます。
いい名前を、つけたいのですが。

これは、概念図です。
実際に、そのような道は見えませんから。
でも、実際に筋肉や筋膜のつながりとして、把握することも可能です。
そして人間には、こういった「」は、何本もあります。

東洋的「ケイラク」的見立てでは、主要路は14本。
西洋的「アナトミートレイン」的見立てでは、主要路は12本。

なのに、ここでは、なぜ1本しかださないのですか。

これには、個人的な理由があります。
わたくし、あまりに多いと、理解できなくなってしまいます。
具体的には、3本より多いと、ちょっとお手上げ(苦笑)。

ですから、とりあえずは、まず1本にしておきます。
あとは、ここから、必要に応じて、つながってくれればいいかな、と考えています。

最初から、よくばらない。
最初から、完璧をもとめない。

実際のシルクロードも、1本の道です。
でも、この道から、北へ、南へと分岐する道は無数にあります。
そんな道をたどれば、ユーラシア大陸どこまでもつづく。
ですから、まずはシルクロードから、と同じノリです。

 



 

ちぢみ区間

 

人体のシルクロードをつなぐ力は、「張力」です。
張ってゆく、緊張の糸。

中心には、筋肉が連なっています。
筋肉は、「ちぢむ」のが仕事。
自分から、「のびる」ことはできません。
実際にのばすには、「ゆるむ」か「引きのばされる」ことが必要となります。

そして、人体のシルクロードには、「ちぢみやすい」区間があります。
つまり、筋肉がちぢみやすい区間。

代表的なのが、3区間あります。
足ウラと足ユビ
ふともも(裏側)
オシリ

この区間は、ギュッとちぢみやすい。
共通点は、押されている場所です。

立って、押される。
すわって、おされる。

 



 

かわりにくい区間

 

あまり大きな変化がおきにくい区間、というのもあります。
のびちぢみしにくい区間です。

代表的な区間が、2つあります。
背中
アタマ

どちらも、のびちぢみしにくい場所にある区間です。
肋骨の背中にそう区間
頭蓋骨にそう区間

 



 

引っぱられる区間

 

1本の道に、ちぢこまった区間がある。
あまり、のびちぢみしない区間がある。

すると、残りの区間はどうなるでしょうか。
ふつうに考えれば、「引っぱられる」ですね。
1本で、帳尻をあわせようとすれば、こうなります。

人体のシルクロードで、残された区間です。
3つ。
ふくらはぎ(に連なるアキレス腱と膝ウラまで)



話題をかえて、カラダの傷みやすい場所、ベスト3を調べてみます。
すると、このようです。
腰(腰痛)
膝(膝痛)
肩(肩痛)

肩は、首からつながった場所です。
ということを考えたら、何を感じますか。

そうです、引っぱられた場所が、痛みやすい。
筋肉は、ちぢむのが仕事です。
いいかえれば、ちぢみには強い。

一方、引っぱられるのは、あまり得意じゃないようです。
とはいえ一定の、引っぱられる力には、たえられます。
しかし、その限界をこえてしまうと。

筋肉は、なまみの繊維群ですから、ピリピリと微小断裂がはじまってしまいます。
断裂っていうくらいですから、破壊です。
破壊されると、痛む
破壊物質が生じて、痛みの神経を刺激するからですね。

そのあと、破壊された場所は、修復機転がはたらきはじめます。
なおそう、という機序です。
具体的には、フィブリンなどの接着剤もでてきて、活躍です。

そして、そのあとに力がくり返されなければ、なおる。
でも、接着剤がのこって、以前のような柔軟性がそこなわれる。
修復の跡ということです。
ここは、柔軟性が、そこなわれています。

というようなことも、あるわけですね。
これが、痛みの変化、つまり慢性化のひとつの流れ。

 



 

まず着目したいところ

 

長い長い、人体のシルクロード
そこは、実際のシルクロードと同じように、いちような道ではありませんでした。

ちぢむ区間がある。
のびちぢみしにくい区間がある。
引っぱられて、のばされる区間がある。

そこの中の、いたんだ区間が、文字通り「痛み」です。

そうならないためには、どうしたらよいでしょうか。
まずは、ふつうの発想から。

ちぢんだ区間を、ゆるめられないものでしょうか。
だって、「ちぢみ」区間がふえるほど、つながりには強い張力がかかるから。
ちぢみ」具合が強まるほど、張力が強まるから。

足ウラと足ユビのちぢみ。
ふとももウラのちぢみ。
しりのちぢみ。

この3大「ちぢみ区間解消がはかられたら、どうなるでしょうか。

ヒザに、余裕がうまれます。
腰にも、余裕がうまれます。
首から肩へも、余裕がうまれます。

そして、カラダの柔軟性まで、回復してこないでしょうか。

ということで、「自分流」の方法をたのしんでみませんか。

まずは、ホントにシルクロードラインで、「ちぢむ」区間があるのかの検証。
次に、あったら、どのくらい「ちぢみ」があるのかの検証。
そして、「ちぢみ」をどうしたら和らげられるかの作戦実行。

以上の3点です。

いいアイディアがみつかったら、ぜひ教えていただきたいです。

 



 

たーさん
人体の シルクロードは のびちぢみ

 

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