はじまりは、あいさつから

1日の最初のあいさつ

 

おほよう、これは最初の朝のあいさつです。
その前に、あいさつしたいひとがいる。

そう、自分のカラダです。

さあ、これから起きるぞ。
今日もちゃんとカラダは動いてくれるかな。

カラダは、動くことを前提につくられています。
だから、動物といいます。
その動き具合は、実際に動かしてみるのが一番です。
というか、動かしてみないことには、調子はわかりかねます。

車のエンジンの調子をみるのに、エンジンをかけてみるのと同じです。

では、どのように動かしてみましょうか。

 



 

まずは、お手本

 

いつのころからでしょうか。
カラダの動きにも、「お手本」が登場するようになりました。

ラジオ体操も、そのひとつ。
動かし方の、ひとつのお手本。
うまく、あわせられますか。
振りまわされてはいませんか。

走り方にも、「お手本」が登場しています。
フォームとも、よばれています。

お手本にのった走りは、しだいにタイムを目指すようになります。
というか、そのために、いいフォームを身につけたい。
指導を仰いだりすることもあります。

タイムの先にあるのは、比較でしょうか。
なにしろ、数値化できます。
昨日よりも速くなった自分。
伸びてゆく順番。
ひとは、数値や比較が好きです。
でも、それに振りまわされてはいませんか。

 



 

もうひとつの世界

 

お手本のある世界では、「できる、できない」が語られます。
うまく、できるか。
なかなか、できないか。
なにしろ、目標は明確です。
数値化できるんです。

目標は、できることです。
ですから、日々の目標は「きたえる、ガンバル」に向かいます。

一方で、それとは別の世界もあります。
どう感じるか、という感覚の世界。
ただし、これは数値化できません。

今日は、どのように動いてくれるかな。
どこか、カタくなってきたところがあるかな。
どこを使わなくなってきているかな。
どこが弱ってきたのかな。
痛くなる動きがないかな。

そうして、どんなふうに、どのくらい、自分のカラダはキモチ良く動いてくれるのかな。

自分のカラダとの感覚の会話
けっこう、楽しいおしゃべり(暗いかな?)。
そこには、他人との比較なんてありません。
そもそも、数値化客観化は困難ですし。

 



 

たとえば、足ウラくんとのあいさつ

 

会おうとしなければ、足ウラくんとは、出会うことはまったくありません。
自分の足のウラを見たのは、いつですか。
だから、朝一番に声をかけておく。
なにしろ、カラダ全体の重さを受けてくれるのは、足ウラくんしかいないのですし。
きょうの足ウラくんの感覚は、どうかな。

まずは、ゆっくり「パー」をしてみる。
手ユビのパーもキモチいいけど、足ユビでも感じられるかな。
ユビの1本1本が、打ち上げ花火のように、開いてくれるかな。
足のユビ先は、足ウラの触覚ネコのヒゲです。
ちゃんと、床の情報をひろってくれるかな。

 



キレイなモデルがいなくて、すみません

 

開いたら、閉じてみる、次は「グー」。
ダンゴムシみたいに、縮められるかな。

そしたら、足のユビと手のユビを交互に組んで、力強く握手
握手の力具合が、活力の反映です。
1本1本に、まんべんなく十分な力が生まれているかな。

 



 

それを確かめたら、そのまま足首グルグル
次には、足首を右に、左に、のばして縮める。

今日の動きは、どうだろう。
油は切れていないか、痛みはでていないか。

型はいらない、時間も問わない。
他人と比較する必要なんかもない。
足と語りあう貴重な時間。

 

あいさつの意味

 

カラダを使わなくなりました。

いや、歳をとったからとか、ものぐさくなったから、という理由だけじゃありません。
それも、否定はできませんが。

たとえば、ちいさかったころ。
家に水道が入りましたが、井戸も使っていました。
ときどき、おフロの水を、井戸から運びました。
ポンプを押して、バケツに水をためます。
それをフロ場まで運んで、水を満たす。
くり返すこと、20回以上。

そのあと、しゃがんでマキを入れ、火をつける。
火吹き竹で、風を送る。

その前に、枝を切り、マキを運んでおかなくてはなりません。
振り返ってみれば、じつに多彩な動き
これは、クンレンではなく、くらしの行為。

それが、今やスイッチポン、だけです。
それだけ、カラダは出番を失っている、ということです。
使わないと失ってゆくのが、生きものの宿命です。

だから、せめて朝。
少しでも、カラダとあいさつをかわしておく。
そう、毎日。

 



 

たーさん
はじまりは 自分のカラダに こんにちわ

 

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