ヒザ上、ヒザ下

スカート・チェック

 

かつて、おかたい学校の女子高生のスカートの丈は、ヒザ下と決まっていました。
ヒザ小僧をみせるなんて、もってのほか。
ヒザ上、許すまじ。

毎朝、校門の前に立ちはだかるは、生活指導部のセンセ。
目を光らせて、スカートの丈チェック。

そんな時代もありました。
いやはや、時代おくれの話題で、すみません。

ところで、足はヒザで、おれ曲がります。

おれる先にあるのが、ヒザ小僧です。
おりたたみナイフと似たような構造です。

立つときは、ヒザはまっすぐに、のびています。
曲げると、ほぼ180度おれ曲がります。
その姿勢が、正座です。

よろしいでしょうか。
あまりに常識的な話で、重ね重ね、すみません。

それでは、ヒザ小僧に手をあてて、ゆっくりヒザをおってみてください。

おれ曲がりましたか?
あれ、ヒザ小僧は、おれ曲がらない
話が、ちがうじゃないか。

え?ヒザって、どこで曲がるんですか?

 


 

ヒザは、曲がらない

 

とっても誤解をあたえる表現、をします。

ヒザは、ヒザ小僧では、曲がりません。
ヒザは、ヒザ小僧で曲がるもの、と信じておられる方がいます。

でも、もしヒザがヒザ小僧でスッと曲がるような構造だったら、2本足で立つ人間のヒザは故障の連続になりかねないのではないでしょうか。

まず、つながりがゆるくなるので、すぐにグラグラしちゃいそうです。
すりこぎ構造になってしまうので、すり減るのがはやそうです。

ところが、実際には、そんなことはありません。
大きな可動域をもっているのにもかかわらず、とても丈夫にできています。

はい、耐久年数は、どのくらいでしょうか。

平均すると、寿命以上です。
ナムナムのときも、ヒザは、まだ十分に使えます。

 


 

ヒザ下が、ヒザ関節

 

医学的に正しい記述、ではありません。
誤解なさらないでください。

感覚の話です。
しかも、わたしの話です。
正確さを期待されても、それは無理というものです。
あしからず。

立った状態から、ゆっくりヒザをおってみてください。
ヒザは、どこで曲がってゆくでしょうか。

ヒザ下、じゃありませんか。
ヒザ小僧の下で、スッと、ヒザはおれ曲がってゆきます。

ヒザ下、というコトバが、ふたたび登場してきました。
昔の生活指導の先生の好きなワードです。

ヒザ下で、スッと足に組みこまれるように、おれ曲がる。
ヒザ小僧は、モモの一部分。
足は、ヒザ小僧で二分される構造ではないんです。
ヒザ下で、二分されます。

こんなイメージで、ゆっくりと、ヒザを曲げてみてください。
こんなイメージで、ゆっくりと、正座してみてください。

 


 

ヒザの過伸展

 

ピー、気をつけぇ。
ビシッと、直立不動の姿勢をとってみます。
ほれぼれするような直立不動姿勢をおねがいします。

ごめんなさい、あやまる姿勢でも結構です。

このとき、具体的には、どこに気をつけたらよい姿勢になるでしょうか。

はい、ヒザ下です。
ヒザ下に力をこめる。
ヒザ下をキンチョーさせるんです。
それだけで、きれいな直立不動様のできあがり。

ヒザ下に力をこめますと、ヒザ小僧が、後方にくい込んだ感じになります
後ろおれ曲がる感じです。

ヒザは、本来は前方にだけおれ曲がる構造であり、後方にはおれ曲がりません。
でも、ヒザ下に力が入ると、反対方向にゆこうとするんです。
これを、ヒザの「過伸展」といいます。

同時に、フクラハギにもキンチョーが生じてくることは容易にわかることでしょう。
ヒザ下とフクラハギは、同じ下腿ですから。
やがてフクラハギも、はってきます。

速く歩こう、速く走ろう、としても、同じことがおこってきます。
はやる気持ちが、ヒザ下のキンチョーを生むからです。

ですから、ガンバって長く歩いたり走ったりしますと、ヒザ下とともに、フクラハギが強くはってきます。
はるだけではなく、ツレたり、痛みへと移ってゆくこともあります。
長くフクラハギの故障をかかえるランナーの方は、ヒザ下の緊張が強い印象をもっています。
ヒザ下とフクラハギは、一心同体

 


 

ヒザのゆるみ

 

こんどは、ヒザ下をゆるめてみます。
ヒザ下のキンチョーを、フッとぬく要領です。
ヒザが、ちょっと前に曲がる感じです。

できれば、この体験は、家の中で、ハダシかくつ下でしていただいた方がわかりやすいと思います。
ガッツリしたクツに足をつつんで体験しても、感覚は隠れてしまうかもしれません。

気をつけ、の姿勢より、フワッとカラダが軽くなりませんか。
長い立ち姿勢のときは、この方が楽に感じませんか。

軽く感じたり、疲れにくいと感じるならば、こっちの方が自然体ということです。
自然体とは、カラダがよろこぶ姿勢や動作をいうからです。

これを「ヒザを折る」なんていったりします。

走りのも、このヒザ下の自然体が生かせないものでしょうか。
ヒザ下のキンチョーを、ぬくということ。
リラックス姿勢
すると足全体の感覚が、変わってくるかもしれません。

ヒザ下の感覚。
以外に深そうです。

 

たーさん
意外かも 足のカナメは ヒザの下

 


 

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