世界はひとつ
世界は、つながっている。
よく聞くコトバです。
地球は、ひとつしかありません。
みなが、運命共同体です。
同じ土俵で、くらしています。
ところが、なかなかそれが、理解されていません。
主張するヒトが、多すぎるせいでしょうか。
あらそい、イザコザ、紛争が絶えることがありません。
静かなときなど、ありませんでした。
コトは、小から大まで、大昔から現代まで、そして今も。
この点では、人類には進歩とか、学習とかは、ありません。
太古から、同じことのくり返しです。
ですから、訂正させていただきます。
世界は、いたるところで、分断している。
やれやれ。
せめて自分は
自分のことを、ふり返ってみます。
自分のカラダもひとつだけです。
予備は、ありません。
パーマンじゃありませんから。
地球は、ひとつ。
自分も、ひとり。
地球の中心は、マントルです。
では、自分の中心は、どこでしょうか。
いま、はやりのコトバでいうと、「体幹」でしょうか。
だいたい、真ん中にありますし。
それでは、体幹には、何が入っているでしょうか。
主要臓器ですね。
心臓とか、肺とか。
胃とか、腸とか。
腎臓とか、生殖器とか。
そして、人体で一番大きな筋肉群の集まり。
体幹が人体の中心説、あながちまちがいではなさそうです。
生命活動の中心は、体幹に宿っている。
よろしいでしょうか。
では、具体的な「活動」の中心は、どこにあるでしょうか。
動物たる、動きです。
やはり、体幹でしょうか。
マラソン界でも、「体幹」というコトバは、注目のマトですもんね。
まず、体幹をきたえなさい。
忘れちゃ、こまる
いえいえ、人間の活動の主役は別のところにあるんじゃないでしょうか。
それなくては、成り立たない臓器。
それは、「手足」です。
わたしたちの動作は、手足の活動がなくてはならないのです。
手足あっての、活動です。
手足が、ちゃんと働いてくれるからのこその、歩きや走りです。
そして、ものを持ったり、食事をしたり。
手足の重要性を忘れて、動作は語れません。
そのために、手足は合計で4本もあるんです。
体幹は、それに比べて、ひとつです(苦笑)。
ワンコや、ニャンコも、同じです。
手足の数に、進化の差はありません。
基本、地上生物の手足の数は、4本なのです。
ならば、タコさんやイカさんはどうなのか。
うーん、彼らは、水中生物です。
では、クモさんやムカデさんはどうだ。
人間より、エライのかな。
かもしれませんが、わかりません。
ともあれ、人間には、手足が4本もあるんです。
それが、活動の自由さや範囲を広げる役目を担っています。
あくまで、わたくしの珍説ですが。
ところで、歩くことや走ることに、困難さをおぼえることがあります。
うまく、歩けない。
スムースに、走れない。
なぜなんでしょうか?
筋力が足りないからなんでしょうか。
素直な発想です。
ですから、筋トレがんばりましょう。
でも、です。
立てるんなら、筋力はある。
わたしの考えです。
もっと、原因は別にあるのではありませんか。
つまり、4本の手足が分断しているからではないでしょうか。
いまの世界と同じように。
ひとつのはずのカラダが、ばらばら。
分断。
もっと強く
手足は、あわせて4本もある。
足だけみたって、2本あります。
そして、人間のアンヨ、思った以上に強力です。
なにしろ、全身の体重を支えられるんですから。
これだけで、もう十分、立派です。
こわいものなし。
なのに、なぜ、思うように歩けない、と思うのでしょうか。
なぜに、スッキリ、走れないと感じるのでしょうか。
まだまだ、鍛え方が足りないから?
筋トレがなってない、という風潮がありますね。
とくに、ランニング界では。
でも、ふつうのくらしで、そんなことない、と思うのです。
立てるのなら、十分な筋力じゃないでしょうか。
どこまで、強くしたら、気がすむのでしょうか。
筋トレ信仰の、無限ループは、こわい。
しばしば、故障するまでつづく、なんて現状を知っています。
世界をみて、考えなおしてみませんか。
世界の分断の一番の原因は、強い国にありませんか。
強い、といわれる国が、地球をおかしくしていませんか。
強さを目指すと、見えなくなってしまうものがある、かもしれない。
ひく
強い国同士、というのは、なかなか仲良くなれません。
なぜなら、どっちも「ひく」ことができないから。
イケイケ、の前進で強くなってきたものですから。
強い国、というのは、強い主張のできる国、ということです。
同じことが、カラダの中でおきてませんか。
まず、体幹をキタエル。
なにしろ、中心だから。
どんどん、キタエル。
やがて、無敵になれるぞ。
と、思っていると、思わぬ事態に直面することがあります。
痛い。
かえって、ギクシャク。
維持することに、ひと苦労。
あちゃあ、故障。
カラダというのは、きたえても「1+1」が2以上になれないものです。
ヘタをすると、1を割ってしまうことだってある。
カラダが思うように動かないのは、強さが足りなかったからでしょうか。
そうではなくて、カラダのつながりが、うまくいっていないから、ではないでしょうか。
世界も、カラダも、似ていませんか?
カラダ、分断させていませんか?
つながりに着目。
(つづく)
世界も カラダも 見方は同じ
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