オモテとウラ
人間には、オモテとウラがあります。
それは、ココロだけじゃなく、カラダでも。
顔のある側を、オモテ面。
背中側を、ウラ面としておきます。
ひとが2本足で立つためには、オモテ面とウラ面とのバランスが必要です。
ところで、このバランスは、生涯にわたって保証されているでしょうか。
そんなことは、ありません。
地球上にくらす以上、オモテ面にしなだれる宿命をもっています。
そもそも、カラダの構造自体が、オモテ面に傾きやすい。
そして、オモテ面に傾く姿勢の毎日。
たとえば、スマホをみる、食べる、ウンチする。
すべて、オモテ面に傾く姿勢です。
つまり、オモテ面は、傾いて「ちぢんでゆく」宿命を背負っています。
逆に、ウラ面は「のばされてゆく」。
オモテ、ウラのバランスの乱れは、姿勢の変調をうみます。
姿勢の変調は、体調の変化をうんでゆきます。
もちろん、走りの効率も。
あらためて、オモテ面、ウラ面の関係を考えてみます。
ランドセル筋、登場
ランドセル筋って、何ですか?
それは、「ランドセルを背負ったときにあたる背中の筋群」のことです。
肩甲骨から、腰の上の方まで。
つまりは、ウラ面の体幹の主要筋肉。
えっ?聞いたことがありませんか。
すみません、わたしの「造語」です。
世間には、通用しません。
背中は、平らなようで、いろんな筋肉が重なりあっています。
タテに、ときに交差しながら。
それらが、背中のウラ面をつくっています。
ひとつひとつの筋肉、昔は言えたんだけどな。
いえ、ウソです。
覚えられませんでした。
で、これらをまとめて「ランドセル筋」と命名させていただいちゃったわけです。
ウラ面をつくる筋群だから、もともとは強力です。
ですが、同時に弱さやもろさも、あわせもっています。
そして、その下の背骨も。
歳をとって、尻モチをついて、腰をいためた、という方がおられます。
腰が痛くて、動けない。
でも、腰の骨は大丈夫。
よく調べたら、ランドセル筋の下、腰と胸のさかい目の背骨の圧迫骨折。
腰より、上の背骨がつぶれている。
ランドセル筋の下の背骨です。
筋肉の仕事は、ちぢむだけ
筋肉は、ちぢむことしかできません。
あとは、ゆるむだけです。
自分から伸びることは、できません。
オモテ面の胸や腹の筋群は、重力と姿勢の関係から、グイグイちぢむ生活を送っています。
意識しなくても、ちぢむ活動の毎日。
くわえて、筋トレの多くは、オモテ面の筋群をちぢめるクンレン。
その一方で、わたしのように、忘れられた存在。
それが、かわいそうなランドセル筋です。
ランドセル筋は、なかなかちぢむチャンスがありません。
意識だって、むけてもらえません。
伸ばされる一方。
たとえば今日、ランドセル筋がちぢむ動作を何かしましたか?
そもそも、ランドセル筋、知ってましたか?
オモテ面しかちぢまない生活は、人間を「あぶったスルメ」にしてゆきます。
ランドセル筋のピンチ
たとえば、今日、どのくらいランドセル筋がちぢんだでしょうか。
2本足生活をしていると、ランドセル筋は、伸ばされる一方です。
それが、猫背の姿勢。
立っているのに、姿勢がニャンコ化。
4本足なら、オモテ面とウラ面のバランスがとりやすいので、ランドセル筋の意識はいりません。
いらないのに、ニャンコ、ワンコのほうが、ランドセル筋をギュッーとちぢめる姿勢を好みます。
筋トレは、しませんけど。
この姿が見られなくなってしまったのは、今も悲しい。
くさっても、ランドセル筋。
人間のウラ面を支える柱です。
少々伸ばされて、猫背になろうが、簡単にはネをあげません。
ところがランドセル筋に、いよいよヒズミが出たら、どうでしょうか。
無理な筋トレを重ねていったら、どうでしょうか。
伸びきったランドセル筋は、人間本来の「姿勢」を保てなくさせます。
つまりは、2本足生活への支障。
イテ、イテ、イテテ。
ランドセル筋、すっきり生活
ランドセル筋にも、キュッと刺激の入る生活。
ランドセル筋が、ギュッとちぢんで感じる快感。
それが、オモテ面にしなだれる宿命の人間のささやかな快適生活の一歩。
カラダがつらく感じたとき。
パソコン、スマホ、書き物等で疲れたとき。
走りつかれてきたとき。
ランドセル筋が、伸びきっていませんか。
ランドセル筋を、キュッとちぢめる意識をもつ。
ほんの一瞬でけっこうです。
カラダのバランスが、たちどころにシャキーンとなりませんか。
気持ちがスッキリしませんか。
カクシャクとした、ご老人がいます。
動作も、姿勢も、すばらしい。
なにが、そう感じさせるのでしょうか。
例外なく、ランドセル筋がしっかり収縮しています。
いえ、歳には関係ありません。
スッキリ感をかもしだしている方。
やはり、ランドセル筋がシャキッと、ちぢんでいませんか。
その結果の、いい姿勢。
その結果の、ふかい呼吸。
テレビ画面のなかで、素敵な走りをされるランナーを見ることがあります。
自然体の走り方。
ところで、どこに自然体をかんじるのでしょうか。
やっぱ、ランドセル筋の収縮?
あらためて、ランドセル筋をギュッとちぢめてみませんか。
どんな場面、どんなポーズだってかまいません。
スッキリ感じられたら、いいじゃないですか。
ここまでランドセル筋が、ギュッとちぢめば、すごいことです。
ワンコ、ニャンコのお得意ポーズを拝借。
これだけだって、気持ちイイんだから。
これなら、走りながらでも感じられます。
意外にも 一生ものだよ ランドセル
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