糖質大革命

大変化が起きてます

 

歴史を学ぶと「大化の改新」とか「フランス大革命」とか「文化大革命」とか、いさましい名の改革に出会います。

当時は、すごかったんだろうな。

思っても、実際にその渦中のひとでなければ、実感としてはイマイチです。

そんな過去の大変革の比ではない大きな流れが、今、ここに起きている、と知ったらどうしますか。
いえ、信じられますか。

だって、きのうと今日、べつだん何も変わったことは起きていないよ。
そして、たぶん明日も、今日のようにすぎてゆくんだろうな。

ニュースを見ても、変化の実感わきません。

いえいえ、じつは大きな変化にのみ込まれているんですよ。
それも、まず例外者はありません。
その正体は、わが身にふりかかる「食」の大変化です。

大げさすぎますか。
まずは、3つの大変化。

 



 

大革命その1:糖質の安定確保

 

大自然の中では、糖質をさがしても、そうそう出会えるものではありませんでした。
今でも山の中でくらす野生のクマやイノシシの身になってみれば、ちょっとわかりかすか。
たまたま里に降りてしまって、畑のモノをちょうだいする以外は、まず糖質との出会いはむつかしい。

原始時代の人間も、同じ状況で、何万年も、何十万年も生きてきたんです。

ですから、原始時代の食べもののなかで、糖質のしめる割合が「5%」くらいだった、という研究報告もまんざらではなさそうです。

ところが、ある日、ひとは農作業のワザを考えだし、みがきをかけてゆきます。
農作業の主役、それはズバリ「糖質」です。
イネやムギしかり。
イモ類しかり。
豆類しかり。

そして農耕文化は、またたく間に世界中にひろまってゆきます。
安定して食べものを手にいれたい、という思いは人類共通の願いだからです。

とくに、わが国は、たくさんの農産物で満ちあふれています。
自国で作られているのは、そのうちの40%以下でしかありませんが。

おかげで、現代はたくさんの糖質を安定して手にいれることができるようになりました。
その結果、いまや、わたしたちのいただく糖質は、全食材の「60%」以上をしめるにいたったのです。
5%から60%への大躍進

 



 

 

大革命その2:総量の向上

 

オナカいっぱい食べられる幸せ。
いえ、食べられるどころではありません。

食べきれずに、余ってしまうまで。
余って捨てられる食料の量をみますと、日本は世界のダントツをしめています。

世界にすむひとの約3分の1は、今も十分な食べものを手にすることができません。

でも、それは遠い海の外の世界の出来事。
ふだんの生活で、そんな現状に触れることはありません。

原始時代のひとに比べて、平均すると2倍から3倍以上のカロリーをとっているようです。

そして、カロリーの主役。
それは、まぎれもない糖質です。
糖質に不自由しない世界は、総カロリーも、満腹感も、十分すぎる世界。

 



 

大変革その3:活動性の低下

 

人類の歴史は、食べものに不自由しない生活を求めます。
当然です。
そのためには、苦労もいとわない。
実際、幾多の苦労のつみ重ねで、今日の収穫があるわけです。

その過程で、思いもかけなかった事態が出現てきました。

動かなくても、食べてゆける。

この大変革は、じつはまだ数十年の歴史しかたっていません。
農耕文化自体の変化は、数万年の歳月をかけてみられていたこととは対照的です。
今までは、いくら農耕変革の波がうちよせても、それを支えていたのは自分たちの労働です。
自分が、カラダを動かさないことには、始まらない。
それが、動かなくても、収穫を手にいれることができるようになる。

機械が入りました。
分業制が入りました。

今や、食べることにカラダを使うひとの割合は、1%を割ってきているそうです。
お店に、これでもか、と世界中の食材がならんでいるんですから。
実際まわりで、食べものを手にいれるために働いているひとは、どのくらいいますか。

ほとんどのひとは、食べものを手にいれるのに、カラダは使わないですむ世の中になっています。
総殿様時代、といってもいいのではないでしょうか。

 



 

 

改めて、カラダの意味

 

(1)食べものの5%しかしめなかった糖質が、いまや、60%を超えるようになっている。

(2)いつもオナカをすかせていた時代から、いまや、つねに満腹感をえられようになっている。

(3)1日中カラダを使っていた生活が、いまや、ほとんど動かなくてもくらせる毎日になっている。

これだけの変化が、いま、わたしたちの身におこっています。
しかも、この3つの変化がそろって、たかだか数十年しかたっていません。
わかりやすく言ってしまえば、平成以降です。

カラダは、食べたものでできています。
そうであれば、もはや昭和のカラダじゃありません。
カラダそのものが、すっかり変わっているんですね。

ですから、病気の内容にしたって、質的な変化がみられています。
とくに、オナカ(腸)の病気の増加。
ちょっと抽象的ですが、代謝の病気の増加。
そして、ココロの病気の増加。
まだまだ、たくさん。

それは、カラダが変化した一面でしかありません。
その柱に、カラダをつくる食べものの変化があります。
わたしたちは、そんな変化したカラダで、走っているんですね。

それをどう感じていますか。
で、どうしましょ?

 



 

たーさん
かつてない 栄養変化で 成り立つカラダ

 

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