ゼイタクは、ステキだ

ホンノウの導き

 

何万年も、糖質5%生活をつづけてきた人類。
それが、たかだかここ数十年で、糖質60%超えを甘受する生活になっています。

それには、理由があります。
本能が求めているから、です。

甘いものは、ステキだ。
できるだけ、とりたい。
とったら、しっかり貯めておくぞ。

ひとが生きて、活動をつづけてゆくためには、着火剤・潤滑剤としての糖質必須の栄養源です。
ですので、神サマは、甘いものを求める本能をおさずけになったのです。

ただひとつ、神サマの誤算がありました。
ヒトだけは、甘いものを自ら作りだし貯蔵し、加工までできる能力を手にいれたのです。

見つけだして、いただく、じゃないんです。
自分たちで作って、どんどんため込んでゆけるのです。

その結果、ヒトだけが、糖質をほぼ無制限に口にできる生き物となっていきました。

大自然の中でくらすかぎり、考えられない事態でした。
さすがの神サマもビックリ。

 



 

運も味方しました

 

つねに、飢餓の不安と対峙する生活。
大自然の、変わらぬオキテです。

ところが、ひとは食べものに不自由しなくなる工夫をあみ出してゆきます。

いえ、正確には、ほかにもたらふく食べられる生活を甘受できる状況にあった生きものはあったでしょう。
でも、たらふく食べつづけたら、どうなるでしょうか。

はい、やがて動けなくなって、入院が必要になります。
入院体制のない生きものは、その時点で絶滅です。
過去に、そういう歴史も、あったことでしょう。

オナカいっぱいに食べられる毎日。
しかも、糖質が60%を超えるという、幸せメニュー。
それを、わが身を粉にしなくてもいただける、安易さ。

ふつう、コレをつづけたら、動物としての基本機能はヤバくなりませんか。
なるひともいます。

というか、すでにそういう時代に入りかけていますか?

ところが、そうそうボロが出にくかったのですね。
まだ、持ちこたえています。
じつに、運にめぐまれました。
人間社会というネットワークにも、助けられています。
一応、互助社会

 



 

くらしに支障はきたしません

 

糖質の本質は、どんな形であれ、着火剤であり潤滑剤です。
活動エネルギーの、主役ではありません。
ですから、しつこいですが、糖質5%生活が何万年もつづいていたのです。

ところが、量が役割を変えてしまった。
5%も、60%までゆけば、立場が変わっちゃうんですね。
なにしろ、過半数を超えて、もう少しで独裁政治だってできちゃうぞ、という勢いなんですから。
数の強さ。
じっさいに、くらしの主導権を次々に手にいれてきました。

すぐ火のつく便利さ。
本来は、糖質は、活動脂質が点火するまでの補助燃料でした。
持続性にかけては、活動脂質にかなわないからです。
ところが、持続肉体活動、ということ事態がくらしから消えてゆきました。
機械化も、あります。
持続、にこだわらなくてすむ社会になりました。
いつしか、主燃料の地位を占めていました。

持続した肉体活動をしないのだから、活動脂質への依存性は低下します。
ふだん動かないひとが、パッと動くには、糖質の方が、好都合でさえあります。
パッと、使えればいい。

一気に大きな燃え方ができる便利さ。
糖質のこの利点も、現代人に合いました。
なにしろ、動くのはほんの短時間で十分なんですから。
駅までの移動。
階段をのぼるだけの運動。
このときに、力がだせれば十分です。
あとは、電車が、バスが、車が、活動を代行してくれます。
在宅ワーク、もはや家を出る必要もありません。
糖質燃料で、ふつうにくらせます。

一方で、たくわえの不安がありました。
糖質のたくわえは、せいぜいが1日分です。

ところが、何日も食べられない生活、はなくなりました。
なくなるどころか、1日3食、しっかりとれます。
なんなら、間食あり。
どこに、ガス欠の不安がありますか。
逆に、常時満タン、という車でもありえない状況になっているんです。

 

 



 

コケても、めげない

 

糖質中心生活
しつこくて申し訳ありませんが、たっぷりの糖質にかこまれた食生活。

そのために、「糖尿病」という、感染症などの外来生物が原因の病気とは異質の病気も出現してきました。
カラダの中で、糖質が多すぎますよ、という病気です。

糖が多いのなら、減らすことを考えるべきなのかな。
いえ、糖尿病学会も、糖質60%、脂質20%、たんぱく質20%のバランス生活を推奨しています。
バランスは、くずしたらアカン。
糖質60%生活は、どうなっても基本や。
世のエラい先生の、お墨付き、というやつでしょうか。

糖質60%生活で糖尿病になったとしたら、食べすぎがよくなかったんじゃよ。
だから、バランスは保って、総カロリーを減らしましょう。
満腹感をガマンせえよ。
1日2500キロカロリーをとっていたら、1800キロカロリーにしてみなさい。
それでもダメなら、1200キロカロリーが適切ですよ。

はい、昔は、わたしも、その教えに従って説教をしたこともあります。
そして、うまくいったことは、ありませんでした。

だって、3食プチお子様ランチですからね。
つづけろっていう方が、アホじゃありませんか。
ガマンを強いるな、飢餓を強いるな、自分にもできないことを。

 



 

真実と事実

 

正しいことを「真実」といいます。
病院で語られることは、正しいことですか。
ならば、真実です。
みなで選んだ人が集う国会で語られることは、正しいことですか。
真実のやりとりが、なされていますか。

学校で教えられること、
コーチが指導すること、
本や雑誌に載っていること、
これらは正しいことでしょうか。

正しい、と信じていれば、お化けもUFOも、真実です。

一方、「事実」は本当にあることです。
誰がどういおうが、実際にあるものが事実です。

ほんの数十年前まで、強酸の胃袋に生きものなんか生息できない、というのが真実でした。
でも、ピロリ菌は住んでいた、というのが事実です。

わたしも人生の残り期間に入って、真実に振り回されるのがアホくさくなってきました。
事実を、もっとみたい。

いま、糖質60%生活って、やばいんじゃないの、と感じてきています。
感じているのは、自分のカラダです。
もう少し、「事実」を追っかけます。

 



 

たーさん
真実より 残りの人生 事実追う

 

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