土の大地で、フカフカ体験

フカフカの快感

 

フカフカ、ときいてアタマに浮かぶものといったら何でしょうか?

そうです、フトンです。
今日はいい天気だ、フトンをほそう。
そうして太陽のエネルギーを吸いこみ、カラリとふくれあがったフカフカのフトン

さあどうぞ、太陽の香りで満たされたフトンにドンと飛びこむ幸せ。
今日の疲れよ、さようなら。
これにまさる疲労回復法があったらみせてごらんなさい、と強気にでたくなる一品です。

世の中に、フカフカにかなうものなし。
疲れは、フカフカがいやす。

人間関係もしかり。
わたしたちの日常の疲れの大部分は、人間関係からもたらされます(個人的見解)。

ドシン、と冷たいコンクリートにはねっ返されるようなお付き合いの少なくない世の中。
もう少し、人間関係にもクッションが欲しい。
フカフカが欲しい。

 


 

走ったときの疲れにも

 

気持ちのよいマイペース走は、日常の疲れを解消してくれます。
そう、走ること自体は、疲れをいやす回復術です。

とはいえ、走行距離が長くなるにつれ、別の疲れがたまってきます。
真の肉体疲労。
一方の、長く走れた充実感。
ビミョーなバランスが生じるのが、ランニングの一面です。

となると、長く走ってもカラダに疲労がたまりにくくなれば、もっと長距離走を楽しめないだろうか。
すなおな発想です。

長い距離を走りぬきたい。
走りが日常にくみこまれてくると、浮かんでくる思いでもあります。

フルマラソンを走りきった先にみえる光景に出会ってみたい。
もっと長いウルトラマラソンを走りきってみたい。

そのための疲れにくい走りの模索。

 


 

フカフカの誘惑

 

フカフカのフトンは、疲れを静かにいやす。
フカフカの人間関係は、傷ついたココロをいやす。

ならば走りとフカフカとの相性はどうでしょうか。
フカフカの大地は、自分の走りに何かをもたらしてくれないか。
新しい何かを、生み出してはくれまいか。

そんな、アホな。
一笑にふすことは簡単です。

でも、そうでしょうか。
人類の走った大地からフカフカが消えていったのは、ここ数十年の間でしかありません。
その前の何万年という長い歳月、人類はフカフカの地をかけていたんです。
そういう人体構造、そういう走りがあったはずです。
わたしたちのカラダは、本来「ふつうの大地」の上を走るようにある。
もちろん飛脚だって、ふつうの大地を走っていました。

アスファルトの路面を走っていて、ふと思ったことです。
しかも田舎は、デコボコだらけのアスファルト面が増えています。
とくに当地は、生活空間の整備よりもハコモノ造りばかりに目がゆく行政のヒズミでひどいもんです。
運動場からも、土の路面が消えています。

フカフカにかえろう。
これは実践してみるしかない。
フカフカコースの探訪だ。

 


 

フカフカコースをさがす

 

考えたら、ためしてみる。
特別な道具立てや費用も要さずにためせるのが、ランニングのお手軽なところです。
しかも、住んでる場所は、ド田舎。

もちろん、これまでも土のコースは走っていました。
すべてが舗装された路面、というのは、田舎だとかえって見つけにくくなります。
ただ、あくまで舗装路と舗装路のつなぎ、という感じでした。
長くても、せいぜいが数十メートルほど。

こんどは、ずっとつづく土のコースへの挑戦。
テーマは、「土のコースをずっと走りつづけたら走りと身体はどうなるのか」
なんだか小学校時代の夏休みの自由研究みたいな気分になります。

いくつかのコースをつくってゆきます。
多くは、田んぼや畑のあぜ道。

そのなかでも、一番長くつづくのが小川の土手を走るコースです。
川の流れにそって、右岸も左岸も土の土手です。
片道5キロが、ほぼすべて土の土手。
ずっと下って、橋をわたって反対側をもどってくるだけで10キロ
二周すれば20キロ(したこと、ないけど)。

途中に橋がありますから、状況に応じて距離調整は簡単です。

 


 

土のコースは、四季がにぎやか

 

よし、いいコースだ。

といって、そのまま1年中走れるか、というとそうは問屋がおろさないのが田舎の土手コースの特徴とナヤミです。
変化が、はげしいんです。

いちばん快適なのは、早春です。
土は限りなくやわらかい。
文字通りのフカフカ。
ちいさな草が、いろどりを添えはじめてきます。
気温だって、走るのに最適。

なんて感傷にひたっていると、自然はグングンと変化をみせてきます。
草の成長競争。
はやく拡がって場所の占拠。
はやく伸びて日光を独り占め。
大きくのびる草やヨシが、行く手をさえぎりはじめます。
その勢いと密度は、分け入ってゆくのを拒絶されるほどです(実際、入ってゆけないところも出てきます)。
路面のデコボコ度が、一気にあがってゆきます。

夏は、朝露で晴れていても足もとがビッショリになります。
雨の日には、ズリズリすべりまくりで、ふみこむ。
冬になれば、霜柱がザクザク。

そんな、とんでもコースに足をふみ入れて長くなってきました。
大地からの日々の感触が、日々、足ウラをとおして伝わってきます。

いまは、ある種の心地よさを味わえるようになりました。
ああ、フカフカは裏切らない。
(次回につづきます)

たーさん
フカフカの 世界に入りて ああ極楽

 


このあたりは、アシが一面におおい、夏は通れなくなります(笑)。

 

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