なんば走りって、何?
なんば走りが注目をあつめるようになって、しばらくたちます。
ところで、なんば走りって、どういうものでしょうか。
日本で、むかしみられていた走り、なんていわれます。
ただし、実際にみた方は、現存しません。
ちゃんとした資料も、わたしの知るかぎり、ないようです。
絵に描かれたものが、あるらしい。
天才的な絵師にかかると、物事の本質が、みごとに描出されます。
たとえば、レオナルド・ダビンチとか。
とはいえ、すべてがそのようにはまいりません。
100%信じてよい、というものでもないでしょう。
ですから、実はわたくし、なんば走りはよく知りません。
いくつかの本で知り得た知識くらいです。
その代表的な定義。
「右の手足、左の手足がいっしょに出る走り方」
現代で、そういうランナーを見たことはありません。
だから、昔の走り方なんでしょうか。
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なんば、は遠い(写真とは関係ありません)。
くらしの中での発想
たとえば、医療の世界では、意見のちがいがよくみられます。
コレステロールの値は、低い方がいい。
いや、コレステロール値は、高めの方がいいんだよ。
低め派は、おもに大学・研究者系に多くみられます。
高め派は、現場で働いている医療者が、よく口にします。
検査値には、一応の基準値がつくられます。
ふつうは、もっともなひと100人を集めて、95人くらいが入る値が基準値になります。
ですから、普通であっても、5人くらいは、はずれます。
ところが、コレステロール値の決め方は、ちがいます。
低めがいい派の先生方が、理屈で決めています。
これこれが、望ましい、という値です。
ですから、もっともなひとであっても、基準値からはずれるひとが多い。
おなじ決め方をされているものに、血圧があります。
大学・研究者派は、表現はよくありませんが、世間に属していません。
市井のひととの接触は少ない。
研究や業績の方へ、目がむいているからです。
そのためには、研究資金が必要。
そうすると、どうしても製薬会社の方へ、たなびいてしまうのですね。
高がいい派は、多くは現場のひとです。
コレステロール値は高めにでてるけど、バアちゃん元気だね。
こういう付き合いをしていると、高めの方が長生きしていることに気づきます。
ただし、権力をもっていません。
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走りを語るとき
昔は、こういう走りがあった。
理屈は、いろいろと作り上げることができます。
なんらかの根拠をあてがえばいい。
このとき、アタマの中で作りあげられた理屈か。
実践をともなって、導かれた理屈か。
このちがいに、どうしても目がいってしまいます。
日本人は、南方から海を渡ってやってきた。
だって、南の国のヤシの実が海岸に流れ着くだろう。
それだけで、おわらせない。
木船を組み立てて、実際に南の島から海にこぎ出してみる。
そして、ほら、日本に着いたじゃないか。
こういうひとを、わたしは尊敬します。
右の手足をいっしょに出して、走りつづける。
こういうランナーを、わたしは不勉強ゆえ、知りません。
見たこともない。
自分でためしてみても、どうやってもチグハグ。
なので、なんば走りについて語ることを、封印していました。
そういう走りは、できない。
少なくとも、わたしの中に、なんば走りはない。
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球から導かれて
ところが、です。
ワラジ系のハキモノで長く走っていると、シリ球、肩球が、まわりはじめてくることに気づきました。
そうか、こういう走りは、あるな。
そして、これならワラジと相性がいい。
体力なくても、長く走れる。
こんな、わたくしでも。
だったら、体力があるランナーなら、かっ飛びできるのではないか。
そして、これは右のシリ球と肩球が、同時に、同方向にまわる動きじゃないか。
そうです、ランニング2号モデル走り。
「ウデ」と「アシ」に着目していたから、わからなかったのです。
そこが視点じゃない。
アシのつくシリ球と、ウデのつく肩球にこそ着目。
そこがは右側が、いっしょにまわる。
左側が、いっしょにまわる。
これこそが、なんば走りの本質ではなかろうか。
手足の見た目に、振り回されない。
そして、楽に走れる。
いまの、わたしの到達点です。
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同軸の横への回転が、なんばの本質ではないでしょうか?
もっと、くらしの中へ
なんば走り感覚は、走りにとどまりません。
バスケットボールの世界。
バレーボールの世界。
古武術の世界。
いろんな世界で、活用の芽が出ているようです。
つまりは、ひとの動作一般、もろもろ。
くらしの行為もろもろ。
このとき、「シリ球」「肩球」の同側・横回転に意識していただく。
右側は、ウデもアシも、いっしょの回転。
それで、パーキンソン病でかたまってしまったカラダが、ちょっと前に出る。
イスから立ち上がれなかったオシリが、もち上がってゆく。
そんな、小さな変化にも、出会っています。
ランニングモデル2号感覚。
これなら、工夫の余地が広がってくれないかな。
自分の得意な分野で、ためしていただければ、うれしいです。
もちろん、著作権フリーです(笑)。
そもそも、わたしの発明でもありませんし(大笑)。
その成果を教えていただければ、最高に感激。
キモは、ランニングモデル2号動作、と思っています。
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注:アタマの「グリコの走り」と、なんば走りとの関係はありません。
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新解釈 球が決め手の なんば走り
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