突発的行動
そうだ、ウドンをうとう。
春の使者、フキノトウの天ぷらの参上ときたら、ウドンがほしくなります。
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ウドンは、ランニングと飛脚走りに関連はあるのか。
そういう疑問がわき上がってきたら、そうとうなランバカ人生なのかもしれません。
日常のすべてが、走りに直結。
いえ、そういう生き方を、否定するつもりはございません。
1秒をけずり出す姿勢、立派です、真似できませんが。
ただし、当ブログの方向性はちがいます。
人生の楽しみとしてのランニング。
そこに、ウドンがある。
おいしいものがある。
ときには、それだけでも、いいじゃないですか。
吹けば飛ぶよな、サラサラなウドン粉(上州地粉)。
これを、ツルツルと喉ごしのあるウドンへと変えてゆこう、というのがウドン打ちです。
今日び、スーパーにゆけば、ゆでウドンは1玉100円もしないで手に入るご時世です。
安すぎないか。
そのためか、家庭でウドンをうつ光景など、激減中です。
でも、1度体験してみてください。
きっとランニングにも役に立ちます(こじつけ)。
レシピの概略
わたしのウドン打ちは、手ぬきそのものです。
実は、ウドンだけじゃなくて、人生もそうでした、反省。
ですので、レシピなんて上品なものはありません。
原材料は、ウドン粉と水だけです。
しばしば、この水に塩を何グラムかまぜる、なんて紹介されることもありますが、そういうメンドーなことはしません。
作業場に木ばちを出して、ウドン粉をドスドスと適当量、投入します。
こんなものか。
数値にたよりすぎない。
その上に、水をふりかけながら、ネリネリの開始。
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多分、800グラムくらいかもしれません
水分は多過ぎれば及ばざるがごとし状態になるので、はじめチョロチョロの心意気。
やがて、大胆にドボドボと追加しながら、コネコネ作業をつづけます。
最初は、まったくのふわふわパウダー状態。
これが本当にまとまってくれるのか、一瞬の不安がよぎります。
くっついてくるのは、指のまわりだけ。
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しかし、信ずるものは救われる。
やがて、小さなダマとなり、相互にくっついては大きくなり、を繰り返しウドン粉集団が形成されてゆきます。
荒れた中学がまとまってゆく、金八先生みたいな、醍醐味です。
まとまってからが勝負
バラバラな大小のウドン粉のダマは、やがてベルサイユ宮殿前広場に押し寄せた大観衆のうねりのように、ひとつの集団となってゆきます。
オ、オスカル。
しかし、真のウドン打ちの勝負は、ココからが始まりです。
なんでもそうですが、まとまってからが腕の見せどころ。
マラソンは、後半からが足の出しどころ。
こりずに、コネコネ作業の継続です。
腕に体重をあずけ、ウドン粉をへこませては、まるめて、を繰り返します。
ウドンの大勢はココで決まる、といっていいかもしれません。
ですので、全国を見渡せば、足でこねる、太い竹筒でこね回す、とさまざまな工夫がうかがえます。
わたしは、手のひらに体重をのせて命をそそぐ。
手のひらに体重を、ボクらはみんな生きている。
こういうのが、一石二鳥のオトナのトレーニングにもなります。
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ここまで、きました
こちらの気合がウドン粉に伝わってゆきます。
やがて、バラバラだったウドン粉は手のひらに吸いつくようになり、モチモチ感さえ漂わせてきます。
そうなったら、ウドン粉をビニル袋に入れて、30分ほど小休止。
ビニル袋の中で、水分子が伝播しあって、均一感がさらなるバージョンアップを始めます。
たかだか30分ほどなんですが、ビニル袋を通しても、中のウドン粉のキメやかさが増してゆく姿を感じます。
そうしたら、ビニル袋ごと、再びコネコネしてトドメをさし、小さな玉にひきちぎってゆきます。
この小玉の大きさも、テキトー。
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モチモチ感が、時間とともに出現
製麺機登場
ここから、超法規的行動にうつってゆきます。
わが家の宝刀、製麺機の登場です。
わたしの物心つく前からある、メン製造機です。
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2種類のローラーをギアを切りかえることによって、メンの「のす」「切る」作業を行ってくれます。
何十年活躍してくれていることでしょうか。
シンプルな構造と、電子機器部品を使わないシステムが、長寿のヒケツと感じています。
むかしは、多くの家庭で活躍したようです。
わたしの家庭も、ほぼ毎晩の出番だったと記憶しています。
なにしろ、夕食は毎日ウドンです。
夏は、つけメン、冬は、畑のネギや里芋などといっしょにそのまま煮込むドロドロの「おきりこみ」。
わたしは、夕食のウドンで育ちました。
最初は、奥のローラーに小さく丸めたウドン粉を通すと、平べったくのされます。
2度、3度とローラーを通すことで、キレイな一反木綿となってゆきます。
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まずは、奥のローラーで、ウドンをこねます
長さがことなるのは、投入するウドン粉の大きさがバラバラだからです。
こういうところに、性格がでてしまいます。
うち粉をふりかけながら、並べてゆきます。
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一反木綿のでき上がり
でき上がったら、ギアを切りかえ、全面のローラーに通すろと、芸術的ウドンが一気に姿をあらわしてきます。
この瞬間は、いつも感動キラキラになります。
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一瞬にして、この変化の感動
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ウドンになってきました
熱湯に投入
さて、大ナベには、湯がグツグツとわいています。
ここに打ちあがったばかりのウドンを、できるがけパラパラとくっつかないように投げ入れてゆきます。
もう、メンドーなので、うったウドンを全部投入。
いちどき下がった湯温が再沸騰し始めると、湯の中でウドンがグルグルと回転をはじめます。
吹きこぼしに気をつけながら、火力を調整し、適当にグルグル。
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お湯の中で、グルグル
ころあいを見はからって、1本をつり上げ、水で冷やしてそのまま口の中へツルリ。
ウドンに芯がない、喉ごしもよい、というのを確認して火を止めると、流水にさらしてゆきます。
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冷水の中で、スイスイ
冷たい水の中で、ぬめりをとるように軽くもみほぐすと、一玉ずつすくって、水を切っては、ザルにもってゆきます。
さあ、完成。
あとは、フキノトウなどの天ぷらが待っています。
いただきます。
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フキノトウ 何はなくても ウドン打ち
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