夏の畑で、夏対策

夏の畑に、ゴレンジャー

 

夏の畑の特徴はなんですか?

こう問われたら、なんと答えますか。

草ボーボー
これは、わが家の畑の実情です。
放っておいてください。
それとも、草むしりのお手伝いに、来ていただけますか。
大歓迎します。

夏の畑には、ゴレンジャーが潜んでいる。
アカレンジャー、キレンジャー、アオレンジャー、以下略。

そういいたいほど、原色あでやか。
赤、青、黄、どれをとっても、輝くまぶしさ。
つまり、あでやかな色調の開花です。

そういえば、ひとも暑い地方ほど、原色を好みませんか。
南国のよそおいは、地味よりも派手派手がにあう。

ひとと、植物のちがうところは、色の染め方です。
ひとは、服装で染まる。
それでは、植物は何で染まっているのでしょうか。

 



 

夏の野は、過酷

 

なんて、のどかな話をする前に、夏の畑はきびしい環境です。
終日、容赦のないアッチッチの灼ける日差し。
これは高熱をもたらすだけではなく、そのなかの紫外線は有毒な「活性酸素」を発生させて細胞を破壊します。
水分も、どんどんと奪ってゆきます。

さらに、アッチッチを好むウイルスカビが、侵入の機会をうかがっています。
一気にふえる動物が、エサとして、ねらってきます。

こんな悪条件のなか、屋根はない、クーラーない、クスリも持っていない、何より動けない身の上で、野の植物たちはガンばっているのです。

不思議に思いませんか。
どれだけ、人間より強いんだ、と感じませんか。
その知恵と力を、お借りしたくはありませんか。

 



 

色には意味がありました

 

植物の色をつくるものを「色素」とよんでいます。
色素の正体が、少しずつわかってきました。

トマトやスイカなどの真っ赤を演ずるのは、リコピンなど。

ニンジンのオレンジや、モロコシやカボチャの黄色は、カロテンなど。

あでやかなナスののよそおいは、アントシアニン

キューリやオクラなどの目のさめるは、クロロフィル

いろんな色をよそおう色素群たち。
見た目はちがいますが、共通の働きをもっていました。
抗酸化作用です。

わたしたちは紫外線をあびると、細胞内に活性酸素ができます。
活性酸素は、細胞毒性がものすごく強くて、細胞が痛み、破壊されます。
日焼け、シミ、シワ、タルミ、老化、となってあらわれますね。
やがては、発ガンなんて、ぶっそうな話まででる。

植物だって、細胞からできています。
紫外線からの細胞毒性は、人間と同じです。
同じ、というより、紫外線をあびる時間が長いぶん、人間より過酷

ところが、植物内の色素が、発生する活性酸素をやっつけてゆく。

とくに色素が表皮細胞にたくさん集まると、紫外線ソノモノの侵入を防ぐ力になる。
それが、表面の原色あでやかさの夏の野菜の正体だったのですね。
表面に色素集中。
生き抜く力。

 



 

植物色素は、ひとにも恩恵

 

植物色素、サイコー。

日がな、ギラギラの太陽に灼かれつつも、たくましく育つ植物には、そんな紫外線に負けない力をもっていたんですね。
しかも、じつにカラフルに着かざって。

これまで、色素の存在は、あまり着目されてきませんでした。

人間サマの興味は、タンパクや糖質、ビタミン、ミネラルといった、栄養素カロリーの世界だったからです。

それは、さておき。
植物色素は、いただくわたしたち人間の体内に入っても、抗酸化作用を発揮してくださることがわかってきました。
紫外線で傷ついた細胞の、修復屋さんもしてくれる。

おお、日ごろ紫外線をあびる機会のおおいランナーのみなさま、救世主じゃありませんか。

 



 

色だけじゃなく

 

食べものを、栄養素だけでみる、というのは実にもったいないです。
植物の持つ、機能こそ、これからの宝庫。

オクラやモロヘイヤのネバネバ成分は、水分を保つはたらきがあることが、わかってきました。
おお、脱水予防じゃん。

シソやミョーガなどの香りは、抗菌作用をもっています。
だから、昔から、ナマモノに添える。
そのままいただいても、食中毒予防効果が。

動けない、隠れられない。
そんなハンデを背負う植物は、それでもひるむことなく、自身の工夫で四季を、とくにジリジリの夏を生きぬいてゆきます。

草ボーボーのミドリの中には、たくましさの泉。
いやはや、草さんの力強さには、すっかり根負けです。
勝てませんが、せめて、そのお力にすがりたい。

ランニングや畑仕事のあと、そのままもいでいただくトマト
その場でモグモグのブルーベリー
おいしい、だけじゃなかったのですね。

夏本番、というより、年中外にでていることの多いランナーのみなさま。
植物の力を、めいっぱいいただきましょう。
太陽に負けるな。
ごちそうさまです。



なお、今回の写真の舞台はすべて我が畑です。
手抜き農業日照不足から、スーパー並みの写真をおみせできなかったことをお詫びいたします。
くわえて、草ボーボー、性格がばれちゃいますね。
撮影は、梅雨明け前の、雨ザーザーの後の朝の光景です。

 



ブルーベリーも、ようやく色づいてきました。

たーさん
派手派手は 生きぬく工夫 ダテじゃなし

 

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