曲がった先に待つもの
あのカドを曲がると、絶景が待っているよ。
そんなコースを走れると、ホントに、幸せ気分になれます。
ところが、人生は、そんな曲がりカドばかりではありません。
おハダの曲がりカド。
どーしても、避けられないものなんでしょうか。
曲がるなら、いったい、いつごろから曲がりはじめてくるのでしょうか。
よく言われるのが「25歳は、おハダの曲がりカド」。
いやはや、25歳ですか。
ならば、そのあと、いったいいくつのカドを曲がってゆくことになるのか。
曲がりくねって、スタートにもどる、くらいならよいのですが。
曲がりすぎて、どこにいるのかさえ、わからない。
おハダの迷子状態。
そんなおハダが、こまります。
さて、自分は、こまったおハダになっているのか否か。
その判断点を、どこにおきましょうか。
それは、案外、かんたんです。
あたたまったら「かゆく」なる。
それは立派な、曲がりカドの先にいます。
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かゆさの先
ランナーは、もれなく、露出狂気味です。
いや、表現が、適切ではありません。
走るときには、薄着になりたがります。
寒くても、走れば、暑くなりますし。
そもそも、薄い方が、走りやすいし。
薄着は、悪いわけではありません。
でも、その結果、うるおいが不足気味になってしまいます。
ココロのうるおい、も大事ですが、おハダのうるおいも欲しい。
うるおいが不足すると、皮ふはどうなってしまうでしょうか。
かゆくなる。
それは、立派なおハダが曲がった証拠です。
くわえて、もうひとつ、忘れてならないポイントがあります。
免疫力に影響する、です。
いきなり、免疫力ですか。
そういえば、いつも以上に、免疫というコトバが登場しています。
新型コロナウイルス感染症の出現からです。
感染症対策のキモは、免疫力の強化から。
免疫力アップで、感染症に強いカラダをつくろう。
なるほど、免疫力は、ダテではありません。
ところで、免疫力って何?
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免疫とヒフ
それにしても、免疫の話題に、どーして皮ふのカイカイなんですか。
免疫力って、もっと高尚なものでしょ?
たしかに、免疫軍の布陣というのがあります。
液性免疫とか、細胞性免疫とか。
これらを連絡する、種々のサイトカインネットワークとか。
ところで、これらの免疫軍の本陣を支えるものは、何でしょうか。
しっかりとした、お城です。
まず、確かな城郭でかためるお城をつくる。
そのなかに、攻守のカナメの免疫軍団を配置してゆく。
戦国時代の、お城は、お好きですか。
じつは、カラダもお城と同じしくみをもっていたのです。
免疫力の、最初のとりで。
免疫力を包括する、もっとも基本となるしくみ。
それが、皮ふなんですね。
皮ふは、大切な免疫臓器のひとつです。
ですから、皮ふの荒れは、免疫不全の第一歩です。
城壁がくずれた、というわけですから。
その点で、アトピー性皮膚炎を甘くみてはいけないんですね。
広範囲のヤケドは、それだけで、重篤な免疫不全状態です。
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うるおいが欲しい
うるおいのあるおハダは、立派な城壁です。
うるおい加減は、おハダの「ハリ」具合で見当がつきます。
ハリを演出する最大の立役者は、「水分」です。
水分、という言い方は、はなはだ、大雑把な表現です。
塩分をはじめとした、さまざまなミネラルの集合体です。
水分が、おハダの層を、しっかりとつくります。
水分が多ければ、うるおう。
水分が減ってゆけば、カサカサしてくる。
カサカサしたおハダの先に待つのは、おハダの砂漠化。
砂でつくられた城壁は、もろく、くずれさる運命です。
そんなおハダにまっているものが、「かゆみ」です。
アトピー肌は、ヂクヂクしているようで、乾いています。
そういえば、小さいころは、だれでもうるおっていませんでしたか。
なにしろ、体重の7割が水分、というくらいですから。
体重が10キロだとしたら、7キロは水分なんです。
クラゲのお仲間ですか。
だから、赤ちゃんのおハダは、プルプル。
モチモチ。
水も、よくはじきます。
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経年乾燥
しかし、です。
大人になるにつれ、カラダの水分は、減ってゆきます。
大人の水分は、体重の6割ほどになります。
つまり、10%の減少です。
10%を甘くみないでください。
いまの消費税と同じじゃないですか。
さらに年をかさねると、どうなるでしょうか。
考えたくもない。
いやはや、それでも現実は、押しよせてきます。
水分は、ほぼ50%、約5割まで減少してゆきます。
ジーちゃん、バーちゃんは、5割の水分で、カラダを守っているんです。
だもの、カサカサ、その結果のカイカイは、仕方のないことです。
これを、おハダの乾燥化、といいます。
1ヶ月くらい雨のふっていない畑のようです。
お風呂に入ると、お湯をはじくどころじゃありません。
しみ込んできます。
城壁をたやすく突破した敵陣の総進入。
だもの、刺激はハンパではありません。
その結果のカイカイ。
あったかい肌着をきてみます。
乾燥化が、一段とすすみます。
だもの、カイカイ。
そんなおハダへの対策法、どうしてゆきましょうか。
皮フのカイカイ対策です。
(つづく)
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乾燥に おおわれたハダ ポリポリポリ
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