1年のふり帰り
2021年の区切りがつきました。
よい年だったか、そうではなかったか。
よいに決まっています。
だから、なんとか「いま」を生きていられるわけです。
はい、そういう単純発想でくらしています。
ノー天気に考えていないと、やっていられません。
なにしろ、現実はイロイロありすぎますから。
朝おきるとき、気合をかけないと、手足が動かない、とか。
クツ下をはくのに、曲げようと思った腰が、曲がらない、とか。
長く使っていれば、こうなるんです。
ところで、もう少し、具体的な数字も、ふり返ってみます。
ガーミン腕時計さんからのデータを借用します。
この1年間の走行距離:1997,71km
その走行時間:226時間3分2秒
消費カロリー:132,779Cal
時計をつけないで走ったりしたこともあります。
ウルトラマラソンの途中で、バッテリーが終わって計測を中止したこと(津南ウルトラ)もあります。
というのをふくめると、1年間で、だいたい2千キロ走った、ようです。
いやはや。
ヒマなおっさんですこと。
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記憶に残る迷レース
2021年も、例年出場させていただいた多くの大会が中止となりました。
開催準備がすすみながら、直前に中止になった大会もありました。
それでも、月イチくらいの割合で、レースもたのしませていただきました。
その中でも、とくに印象にのこったレースは何だったか。
やはり、4月25日の東京ウルトラマラソン(100キロ)です。
東京と神奈川を境する多摩川の河川敷をのぼってくだるコース設定。
多摩川の知識はありませんが、イメージはもてます。
高低差は少ないだろう。
結果は、読みがドンピシャ。
その前週に中止となった、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンと比較しても、です。
秋に走った、津南ウルトラマラソンとは、比較にもなりません。
津南は、累積標高2400メートルなんていっていましたから。
ふつうに走れば、ゴールは可能。
しかも大都会のコースです。
いざとなれば、お店や自販機に不自由もないだろう。
わたしには、めずらしい、ウルトラ明るいうちのゴールだって、期待ができるというものです。
皮算用は、どんどんふくらんでゆきました。
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甘くはないよ
こじんまりとした規模のレースでした。
ほのぼのとスタート。
で、スタート直後から、モクモクと不安がもたげてきました。
なんなんだ、このずっとつづくジャリ道は。
都会ですよ。
東京都というくらいですから、田舎じゃないでしょ。
ところが、コースは、どこまでも砕石で敷き詰められたジャリ道なんです。
砕石。
角のとんがった人工石。
わたくし、ハキモノはワラジでした。
ワラジは、軽くて足にフィットします。
ただし、地面のデコボコは、そのまま伝わります。
イテテて。
わたくしの足のウラは、面のカワほど厚くはありませんでした。
まっとうに走れない。
わたしの住む場所も、野良は多いです。
でも、そこは自然の土と小石と草。
クッション性は、まったくちがいます。
こんな道が、だらだらと続いてゆく。
時間に余裕があったはずのウルトラが、ぜんぜん、そうではなくなってゆきます。
80キロの関門時間に間に合いませんでした。
制限時間アウト。
うーん。
とっても思い出に残りました。
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シフトチェンジ
途中で、アウト。
完走できませんでした。
向上心のある方の定番の発想は、「次こそリベンジ」。
ところが、わたくしの辞書に「リベンジ」というコトバは載っていません。
この1年、足ウラをきたえよう、いやあ無理。
砕石路でも負けない気持ちをやしなおう、いやあ無理。
やる前から、白旗です。
のり超えてゆこう、という気概がない。
じゃあ、ゴム底のワラーチにすればいいことじゃん。
「自分をきたえあげよう」という発想回路は、みつかりません。
それよりも、ぬけ道をさがせ。
カラダをきたえるより、アタマをつかえ。
うーん、スポーツマンじゃないです。
って、スポーツに限りませんか。
なんとなく、人生ゼンパンについて、こうなのかも。
そして、です。
結果として、このレースが一番印象に残ったで賞を獲得。
うまくいかないときの方が。学びがあるんですね。
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川の流れのように
人生は、川のごとし。
水が、お手本。
上に、上にと、向かってゆく流れは、見たことがありません。
自然の教えです(勝手な解釈)。
ならば、スナオに学びましょう。
川の上流部は、荒々しい。
それも、あり。
中流部は、たおやかさが。
明らかな変化。
下流部は、なにもかもが合流してきて、流れもトロトロ。
いまの自分?
そのときの流れにまかせる。
自分は、いま、どんな流れになっているのかな。
自分は、いま、どんな場所にあるのかな。
そういう目で、見てみる。
そして、流れにのってゆく。
この1年、いろんな流れがありました。
雨で増水したときもありました。
乾季で、流れも減った時期もありました。
どこにあっても、日々、変化をしながら流れています。
だから、この先1年を見通す、なんて無理です。
生きているかどうか、からして、わかりませんし。
あるのは、今日、この1日。
今日の命に、ありがとう。
本年も、よろしくお願いします。
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