聖山天空スカイラン2020、脱力編

そこにあるもの

何のために、山の中を走るのか?
「そこに、山があるから」

うーん、だれかのパクリですか。

トレイルランという山の徘徊、いえもとい、山のランニングという分野があります。
トレランするランナーのみなさま、何のために走っているんですか?

トレランには、2つの意味があるように思えます。
ひとつは、山の中に入る。
もうひとつが、走る。

走らないひとにとっては、まったくの異質な世界。
走っているランナーにとっても、いつもとは別の世界。

山と走りの両方をいっぺんに味わえる世界。
なかなか欲ばりな大人の遊びです。
で、じっさい、どのくらい遊びつくしていますか?

 



すっかり意気投合、おみぽんチャンです。

 



スタート会場からみた、雪をかぶった北アルプス連邦。

 



会場で、ホルンを演奏してくださる方々。頂上で再会するとは。

 



ゆっくり、の時差スタート。お見送りは、少なくても。

 

山道という非日常の場

 

ふだん、どんなところを歩いたり、走っていますか。
おおくは、整備された地面。
アスファルトやブロックで、しきつめられた道。
ひとによっては、ベルトコンベアの上とか。

土の上という方もいます。
といっても、荒れる大地、というわけではありません。
道無き道、とか、やぶ漕ぎなんてわけではありません。

それがトレラン路は、状況が一変します。
バリアーアリーの自然。
平坦さの消失。
ぬかるみ。
デコボコ、大岩。
けわしい傾斜。

整備された道は、意識しなくても、スイスイゆけます。
一方、自然の中の道は、ボーッとしてたら危険。
一歩、一歩に気をつかいます。

歩くことにすら神経をつかう場所。
そういった非日常の世界に足をふみ入れる快感。
これは、やみつきになる。

 



落ち葉を踏みしめながら、瞑想中、いや迷走中。

 



みんな、山道を楽しんでいます、息はハアハアだけど。

 

テッペンという空間

 

山にのぼる以上、テッペンに立ちたい。
テッペンは、特別だから。

人生や仕事でも、テッペンを目指そう、というのがあります。
レースでも、テッペンを目指す走り、があります。

しかし、お山のテッペンは、そういうものとは全くの別ものです。
なぜなら、みんなで共有できるものだから。
遅く着いたって、テッペンはテッペンです。

聖山のテッペンには、360度の眺望が待っていました。
最高のおもてなし。

レース途中であっても、この空間を存分に味わいたい。
のぼって、すぐにUターンなんて、もったいなくて。

まずはグルグル回って、テッペンの雰囲気を確かめます。
そして、頂上制服のあかしとしての記念撮影

そうしたら、腰をおろして一服。
まずはテルモスに入れてきた、アツアツのコーヒーをとりだします。

周囲にひろがるいい香り。
これまでの、のぼりで使った体力が、ふっと回復してゆくのがわかります。
アツアツさが、気持ちを落ち着かせます。
ホントは、バーナーで湯をわかせば最高なんでしょうが、そこまで求めません。

つづいて、オニギリの登場。
最近、とんとゴハン類からゴブサタでしたが、ここは特別。
口の中にひろがるお米の甘さ、モグモグ。

あー、幸せ。
眼下にひろがる景色が、いっそうはえてきます。

 



頂上に立ったら、アツアツのコーヒーでしょ。

 



アルプスを望みながらの、オニギリタイムという贅沢。

 

遊び精神

 

どういう工夫か、頂上にホルンの響きが支配しています。
山のテッペンで、異質な組み合わせ。
予想だにしていませんでした。

あんなに長いツツを、どうやって持ち上げたのでしょうか。
しかも、わたしよりも年配とおぼしき奏者もいます。

アルプスの少女ハイジみたいな、本格コスチュームの方もいらっしゃる。
しいて名付ければ、日本アルプスの元少女ハイジー、でしょうか(失礼)。

スタート時、会場で演奏されていた方々です。
わたしより遅くスタートして、わたしより早く頂上に着いている。
しかも、余裕の名演奏。
次は、この楽団と行動をともにすれば、どうなんだろう。
記録が、早くなるな。

だれのアイデアなのでしょうか。
そして企画力。
こういう、お遊び心満載のパフォーマンス、最高です。

山頂は、どこまでもあたたかく、ほのぼのとした空気に包まれていました。
ごゆっくり、くつろいでくださいね。
最高の眺望を、しっかりと目に焼き付けてくださいね。

とはいえ、トレランレース中です。
結局、頂上での滞在時間は20分ほどで、早々とレース再スタートとしました。
そうそう、レース中なんです。



北アルプスをバックに、すっかり、くつろぎタイム。

 



ホルンを頂上まで持ち上げる、という発想と行動力に脱帽。

 

 

そして、出会い

 

トレランに、記録は関係しません。
(あ、まったくの個人的な意見です)。

サブいくつとか、キロ何分のラップとか。
そういう数字の世界からも別モノです。
(あくまで、個人的な意見です)。

景色のよいところでは、お互いに写真をとりあったりします。
(急いでいない同士で、ですね)。

いそいで付け加えておきますが、記録やタイムに向かうランナーもいらっしゃいます。
(わたしの周りでは、みかけませんが)。

じゃあ、何の目的で、山を走るの?
それは、ふつうのレースとはちがった出会いがあるからでしょうか。

ハッとする風景との出会い。
何度も何度も、抜きつ抜かれつを繰り返す、同じゆったりペースのランナーとの出会い。
だんだん、同伴者意識が芽生えたり。
これは、ゆるトレランと、ゆるウルトラにかなうものはないようです。

ですもの、走っている最中は、テンションが上がりっぱなし。
そして、終わってからも、いい思い出
すばらしいレースを、ありがとうございました。

 



あとは、ゴールまで、ころげ落ちてゆくだけ。

 



ゴール後にいただける、糖質満喫セット。

 

たーさん
山のぼり テッペンでまつ いこいかな

 

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