そこにあるもの
「何のために、山の中を走るのか?」「そこに、山があるから」
うーん、だれかのパクリですか。
トレイルランという山の徘徊、いえもとい、山のランニングという分野があります。
トレランするランナーのみなさま、何のために走っているんですか?
トレランには、2つの意味があるように思えます。
ひとつは、山の中に入る。
もうひとつが、走る。
走らないひとにとっては、まったくの異質な世界。
走っているランナーにとっても、いつもとは別の世界。
山と走りの両方をいっぺんに味わえる世界。
なかなか欲ばりな大人の遊びです。
で、じっさい、どのくらい遊びつくしていますか?
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すっかり意気投合、おみぽんチャンです。
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スタート会場からみた、雪をかぶった北アルプス連邦。
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会場で、ホルンを演奏してくださる方々。頂上で再会するとは。
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ゆっくり、の時差スタート。お見送りは、少なくても。
山道という非日常の場
ふだん、どんなところを歩いたり、走っていますか。
おおくは、整備された地面。
アスファルトやブロックで、しきつめられた道。
ひとによっては、ベルトコンベアの上とか。
土の上という方もいます。
といっても、荒れる大地、というわけではありません。
道無き道、とか、やぶ漕ぎなんてわけではありません。
それがトレラン路は、状況が一変します。
バリアーアリーの自然。
平坦さの消失。
ぬかるみ。
デコボコ、大岩。
けわしい傾斜。
整備された道は、意識しなくても、スイスイゆけます。
一方、自然の中の道は、ボーッとしてたら危険。
一歩、一歩に気をつかいます。
歩くことにすら神経をつかう場所。
そういった非日常の世界に足をふみ入れる快感。
これは、やみつきになる。
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落ち葉を踏みしめながら、瞑想中、いや迷走中。
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みんな、山道を楽しんでいます、息はハアハアだけど。
テッペンという空間
山にのぼる以上、テッペンに立ちたい。
テッペンは、特別だから。
人生や仕事でも、テッペンを目指そう、というのがあります。
レースでも、テッペンを目指す走り、があります。
しかし、お山のテッペンは、そういうものとは全くの別ものです。
なぜなら、みんなで共有できるものだから。
遅く着いたって、テッペンはテッペンです。
聖山のテッペンには、360度の眺望が待っていました。
最高のおもてなし。
レース途中であっても、この空間を存分に味わいたい。
のぼって、すぐにUターンなんて、もったいなくて。
まずはグルグル回って、テッペンの雰囲気を確かめます。
そして、頂上制服のあかしとしての記念撮影。
そうしたら、腰をおろして一服。
まずはテルモスに入れてきた、アツアツのコーヒーをとりだします。
周囲にひろがるいい香り。
これまでの、のぼりで使った体力が、ふっと回復してゆくのがわかります。
アツアツさが、気持ちを落ち着かせます。
ホントは、バーナーで湯をわかせば最高なんでしょうが、そこまで求めません。
つづいて、オニギリの登場。
最近、とんとゴハン類からゴブサタでしたが、ここは特別。
口の中にひろがるお米の甘さ、モグモグ。
あー、幸せ。
眼下にひろがる景色が、いっそうはえてきます。
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頂上に立ったら、アツアツのコーヒーでしょ。
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アルプスを望みながらの、オニギリタイムという贅沢。
遊び精神
どういう工夫か、頂上にホルンの響きが支配しています。
山のテッペンで、異質な組み合わせ。
予想だにしていませんでした。
あんなに長いツツを、どうやって持ち上げたのでしょうか。
しかも、わたしよりも年配とおぼしき奏者もいます。
アルプスの少女ハイジみたいな、本格コスチュームの方もいらっしゃる。
しいて名付ければ、日本アルプスの元少女ハイジー、でしょうか(失礼)。
スタート時、会場で演奏されていた方々です。
わたしより遅くスタートして、わたしより早く頂上に着いている。
しかも、余裕の名演奏。
次は、この楽団と行動をともにすれば、どうなんだろう。
記録が、早くなるな。
だれのアイデアなのでしょうか。
そして企画力。
こういう、お遊び心満載のパフォーマンス、最高です。
山頂は、どこまでもあたたかく、ほのぼのとした空気に包まれていました。
ごゆっくり、くつろいでくださいね。
最高の眺望を、しっかりと目に焼き付けてくださいね。
とはいえ、トレランレース中です。
結局、頂上での滞在時間は20分ほどで、早々とレース再スタートとしました。
そうそう、レース中なんです。
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北アルプスをバックに、すっかり、くつろぎタイム。
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ホルンを頂上まで持ち上げる、という発想と行動力に脱帽。
そして、出会い
トレランに、記録は関係しません。
(あ、まったくの個人的な意見です)。
サブいくつとか、キロ何分のラップとか。
そういう数字の世界からも別モノです。
(あくまで、個人的な意見です)。
景色のよいところでは、お互いに写真をとりあったりします。
(急いでいない同士で、ですね)。
いそいで付け加えておきますが、記録やタイムに向かうランナーもいらっしゃいます。
(わたしの周りでは、みかけませんが)。
じゃあ、何の目的で、山を走るの?
それは、ふつうのレースとはちがった出会いがあるからでしょうか。
ハッとする風景との出会い。
何度も何度も、抜きつ抜かれつを繰り返す、同じゆったりペースのランナーとの出会い。
だんだん、同伴者意識が芽生えたり。
これは、ゆるトレランと、ゆるウルトラにかなうものはないようです。
ですもの、走っている最中は、テンションが上がりっぱなし。
そして、終わってからも、いい思い出。
すばらしいレースを、ありがとうございました。
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あとは、ゴールまで、ころげ落ちてゆくだけ。
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ゴール後にいただける、糖質満喫セット。
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山のぼり テッペンでまつ いこいかな
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