ボーン・トレイン
人体は、骨でつながれた列車。
骨と骨をつなぐのは、連結器。
これを称して、「ボーン・トレイン」。
わたくしの勝手な命名です、スミマセん。
骨は、曲がりません。
カラダの動きをつくる部門は、連結器です。
カラダがどのように動くか。
そこを知るには、連結器の動き具合を見よ、ということになります。
動きのカナメは、連結器にあります。
ところで、連結器はみな同じようか、といとそうではありません。
かなり違いがある。
そのため、3つくらいにわけるのはどうでしょうか。
次のとおりです。
1.ほぼ固定させる連結器(頭蓋骨同士とか)。
2.密着性を優先させる連結器(背骨とか)。
3.曲げるのが主目的の連結器(本来の「関節」)。
特徴的なのは、2番目の「密着性優先」の連結器です。
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密着性連結器は、動かない
骨と骨をつなげる連結器。
それを3つに大別してみませんか、という提案です。
そのなかで、「密着性優先の連結器」に着目してみます。
その代表が、背骨をつなぐ連結器です。
人体の、屋台骨です。
椎間板、なんて呼ばれていますね、業界では。
ここは、本来、ガシャガシャ動かすところではありません。
でも、背骨はよく曲がりませんか?
前屈できない、オマエのヒガミじゃないのか。
まあ、それも入っているでしょうか。
たしかに、背骨は、よくしなります。
前後にも、左右にも、自由自在。
グルリと、回転させることもできます。
ラジオ体操では、上半身グルグルパートも入っていますし。
でも、動かすために神さまは作ったのでしょうか。
いいえ、そうではないのでは。
だって、動かすにしては、関節の構造がありません。
どうみたって、せいぜいがクッション性があるだけです。
背骨の構造は、衝撃をやわらげる形です。
ですから背骨全体が、イザというときには、しなることはできます。
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曲げない背骨を、曲げてみる
ということで、背骨の連結器は、曲げることを目的にされてはいません。
あくまで、わたくしの私見ですけど。
そこを無理に曲げようとしたら、どうなるでしょうか。
はい、背骨周辺が「ネ」をあげる。
痛いよ、痛いよ。
それを「腰痛」といいます。
腰痛は、2本足で立った人間の宿命、なんていわれていますが。
とくに、最近、腰痛のひとが増えていませんか?
なぜ、腰が痛くなるのでしょうか?
2つの要因を、考えてみます。
ひとつは、背骨をしならせた「まま」でいることです。
たとえば、座りつづけること。
しなりつづければ、連結器はピキピキ障害されます。
もうひとつは、曲げすぎること。
曲がらない構造なのに、無理に曲げてしまう。
とうぜん、それでもピキピキ障害されてしまいます。
一時的ならまだしも、腰痛が長びく方がおられます。
なぜ、長びくのでしょうか。
ピキピキとなる理由が、くり返されているからかもしれません。
それでは、よくなりませんね。
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腰が曲がる
本来は、曲げる役目をもたない背骨の連結器。
だって、背骨の連結器は、関節構造をつくっていませんから。
これを無理に曲げようとしたら、よくないんじゃないでしょうか。
だから、本来、腰は曲げません。
そういう動きをしています、小さい子は。
ですから、小児科に腰痛患者は少ない。
ところが、年とともに、腰を曲げようとしてきます。
その頻度と腰痛は、正の関係性がありそうです。
なぜ、腰を曲げようとするのでしょうか。
それは、本来の曲げるところが曲がりにくくなったからかもしれません。
わたしは、そう見えます。
腰周辺で曲げるように作られた連結器は、どこでしょうか。
1番の主役は「股関節」です。
ここは、「シリ球」が球構造の関節をつくっています。
ですから、多彩な動きが可能です。
股関節が、シブくなる。
シリ球が、クルクル回らなくなる。
そのシワ寄せが、周囲に広まってゆくのですね。
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腰周辺で関節面を作っている主役は、シリ球です。
(仙腸関節とかの、オタク系関節は、別の機会に)
シリ球を、回そう
腰の動きは、1日中、大活躍です。
立つ、すわる、歩く。
オシッコ、ウンチ、食事、風呂。
どんなときも、腰は、動きの中心になっています。
だから「カナメ」という字が使われているのだとか。
腰の動きの中心を担っているのが、シリ球です。
人間は、シリ球で動く。
なのに、この動きが鈍くなったら、どうでしょうか。
くわえて、ここを動かさなくてもすむようにすすむくらし。
シリ球だって、生きています。
使わないと、動きがにぶります。
シリ球の動きが落ちてきてしまったら、どうなるでしょうか。
ついつい、背骨(腰骨)を曲げて、すまそうとなります。
でも、ここは、本来はクッション性の連結器です。
関節ではありません。
無理が重なれば、ピキピキ根を上げてきます。
その結果の腰痛症だとしたら、どうしたらよいでしょうか。
腰をもんでも、直接の解決には結びつきにくいかも。
腰は、極力、曲げない。
股関節を、やわらかくする。
股関節を、使う。
つまりは、シリ球の動きをよくしてゆく。
もし腰痛に悩まされていたら、シリ球にも、目を向けてみたいですね。
和式トイレ座りポーズがつづけられないと、腰痛解消はきびしいのでは?。
ボーン・トレインって、もしかして役に立つかも?
(わたくし個人的な妄想です)。
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本来の 動きにもどして 痛みとサヨナラ
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