どとうの力
こんかい、とっても刺激になったのは、東海大チームの参加です。
箱根駅伝の常連校。
そこのブルーのユニフォームをまとった集団。
若い力が、おもに30キロコース組に集結。
わたしのハーフの部より、30分はやいスタート。
こりゃ、じっくり観察させていただきます。
スタート地点に、選手たちがならびはじめます。
まず圧倒されるのが、そのスリムさ。
精悍さ、とはこのことをいい、というお手本でしょうか。
そして、長い足。
これは、共通する厚底前傾シューズのせいだけではありません。
スタイルからして、ちがうのか。
田舎モンにとって、それだけでも驚きです。
走る前から、オーラが全開、といった雰囲気をかもしています。
そんな若者たちと、おなじ道を走れる。
1往復5キロのコース設定が幸いです。
ムフフ、何度も、ならべるチャンスがくるはず。
いえ、結論からいいますと、一度もならべませんでした。
タッタッタ、力強い足音が、うしろからやってくる。
おお、いよいよ来るぞ。
よし並走して、ゆけるところまでチャレンジだ。
なんて思う間もなく、あれよと抜き去ってゆく姿。
線にはなれませんでした。
点だけの接点。
70になったら社会人入学して、箱根を目指そう。
そんな夢が、一瞬でくずれてさってゆく場面です。
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スタートダッシュ。これから30キロを走る格好じゃありません、って。
カモシカ
東海大生の走りをヒトコトで表現しようとすれば、陳腐になります。
「カモシカ」の走り。
そう、使い古された表現です。
でも、そうとしかいえない。
ピョンピョンピョン。
実にダイナミック、かつ軽やか。
そして何という滞空時間の長さよ。
飛びはねてすすんでゆく。
どうみても、こう表現するしかありません。
ですから、厚底前傾シューズと、見事なマッチング。
はじめて、身近に走りをみて、こう感じました。
なんという力強さ。
ズバ抜けた脚力。
オオワシは、力強い羽で、大空を舞います。
人間は、力強い脚力で、飛ぶのか。
くわえて、わたしを瞬時にぬきさってゆく後ろ姿の特徴。
みな、首すじに、玉の汗。
Uターンして、迫りくる姿は、真剣な表情そのもの。
歯をくいしばるように、息をはきだしてかけてゆく。
うーむ、脱帽です。
どこをみても、わたしとゼンゼンちがいます。
異次元、という表現ではたりない。
異世界の走り。
ガッビューん。
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自転者も追い抜いて、疾走。飛んでます、カモシカ走法。
盗撮するにも、大変です。
走法イロイロ
一方で、このわたくしの走り。
ええ、一応、走っているつもりです。
滞空時間は、ほとんどなし。
全然、宙には浮いてません。
走る競歩か、と揶揄されるくらい。
ワラジで飛びはねたら、ハーフでも、ワラジが分解しちゃうってば。
歩幅は、チョボチョボ。
じつに短い。
実際の足の短さ、だけの問題じゃないはず。
表情は、どーみても、ニヤついている。
「ガンバ」なんて声をいただこうものなら、手を振って答える。
選挙運動中か。
そして、汗の量。
暑くなった、といっても、ゼンゼン流れてこない。
汗の量は、真剣さの尺度?
まったく、ちがうやんか。
真剣さが、感じられません。
こんなに幅があっていいもんだろうか。
人間意外、こんなに走り方に幅がある生き物は、知りません。
そして、走りながら、考えていました。
彼らは、いつまで走っているだろうか。
べつに一等を目指さなくてもいいんです。
自分なりのペースで、生涯ランなんてのをたのしむ方は。
なにしろ、あのダイナミック走法は、いつまで可能でしょうか。
ま、これは非力なわたしの発想でしかありませんが。
いくら筋トレしても、わたしに、あの走りは無理です。
できません。
なにしろ力強さは、故障と近いかな、と思うような根性なしなので。
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にしても、N社のシューズが多い昨今です。
ひらきなおり
いいんだ、自分の走りで、たのしめれば。
はい、100%、ひらきなおりです。
無理なものは無理。
できないものを、追い求めず。
自分の世界をつくってゆければ、いいじゃん。
向上心のない発想で、すいません。
でも、気持ちよかったです。
あの力強い走りで、ビューンとおい抜かれてゆく瞬間。
よし、今度こそ、あとをついてゆくぞ。
そんな思いを、つゆとも実現させない走り。
差の開き方が、ハンパじゃないんですね。
あっという間に小さくなってゆく背中。
「見る」走りをたのしませてくださいね。
応援しています。
東海大の学生諸君(エラソーですいません)。
もう、すっかりジジイ気取りです、そうだし。
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自分の走りでいいんだ、後ろから着いてゆくから。
旅情
レースにかこつけて、久しぶりの電車旅を味わえました。
たまの、非日常の、うきうき。
赤羽駅界隈は、ポカポカ陽気にも誘われたのか、にぎわっていました。
路上にテーブルをひろげて、昼飲みするグループ。
甲高い会話。
ひとの笑顔をみていると、こちらまでホッコリします。
自転車移動のひとも、少なくありません。
町の中を、ゆったりランニングしてゆく姿も。
見上げれば、ビルの切れ間から、青空がポッコリ。
荒川から、春の風も、流れこんできます。
少し、駅周辺をブラブラ。
本屋さんも見つけて侵入、2冊ゲット。
いい季節に、入ってきました。
やっぱ、旅ランはサイコーです。
陽気にさそわれて、Tシャツ姿にリュックを背負ったオッサンはニコニコ。
いい大会、でした。
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赤羽の界隈の昼下がり。いい香りがただよってきています。
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活気が、もどってきているようです。
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駅前広場は、春をたのしむひと。
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