勝田全国マラソン2024、人生模様

お祭り会場?

 

1月最終日曜日は、恒例となった勝田全国マラソンへ。
水戸のおとなり。
梅の季節には、もうちょっとです。

ここ勝田市も、併合して、ひたちなか市へ。
それでも、勝田マラソンの名は、つづいています。

当初は、電車を利用していましたが、最近は車利用
そして、水戸で前泊というパターンとなっています。
なぜに、勝田でなく水戸なのか。

水戸には、ごひいきの書店が待っています。
しかも車、本をいくら買っても、荷物にはなりません。
なのに、今回は5冊の本しか購入しませんでした。
経年劣化でしょうか。

さて、レース当日。
まずは、日医ジョガーズの集合場所へ。
そう、今回も、救護ランナーとしての参加です。
レース中、何かあったらお手伝い。

手順の打ち合わせ。
勝田マラソンの医療体制は、年々、進化しています。
モバイル隊の、若手フレッシュ組の活躍も、たのもしい限り。
年々、高齢化がすすむ日医ジョガーズとは対照的です。

ただし、せっかくの大会です。
集合時間前に、会場をブラリと一周。
はやくも、にぎわっています。
天気はおだやかで、風もしずか。
どこを見ても、残雪が見られません。

広いお食事会場は、景気のいい煙と、いいかおりがただよっています。
さむいけど、ホットな大会。

 



みんなの広場からは、すでにいい香りがただよってきています。

 



スタート前の入念な体調改善サービス。でも、そんなにゆるんで大丈夫?

 



この大勢なる若手スッタッフ衆の面々、たのもしい。

 



音楽隊も、朝から景気づけ。

 



煙とともに、すでにいい香りが充満しています。

 



ひたちなかといったら、あんこう鍋だっぺ、じっくり暖まりそう。

 



ところで、お金をもっていなかったので、無料コーナーに吸い寄せられる。

 

さあ、スタート

 

ランナーは、持ちタイムごとに、いくつものブロックで出発を待ちます。
わたしたちは、適度に散らばります。
しかも、ちょっと前の方へ(身分不相応ですが)。

というのも、抜かれながら、ランナーの流れを見るのがいいからです。
最初からビリにつき、ずっとビリだと、多分、何もおこらない。
先頭にたって、一等賞でもどってきても、何もおこらない(不可能です)。
ガンばって、途中から調子をくずすランナーが、観察対象です。

スタートしてからは、大河の流れ。
道幅もありますから、気持ちよく走れます。

今年は、前半、抑えよう。
いちおうランナーなんで、作戦はもっています。

中間点までは、無理をしない。
2時間で、まわれれば上等。
貯金をつくろうなんて、欲は出さない。
なにせ、いつも中間点で、ことキレていますから。
ようやく、学習効果がみえてきました。

ただし、勝田のみなさん、例外なくはやい。
とくに前半のコースは、なだらか、まっすぐがウリなので、とばせます。
すいすいすいすい、抜かれてゆきます。
でも、その流れには、のりません。
あくまで、自分ペース。

 



さあ、いよいよ勝田商店街を占有して、ランナーの長い列がスタートを待ちます。

 



スタートしちゃえば、スムースな流れがはじまります。

 



そして、両側4車線をぜんぶ使える長く気持ちのいい直線路でペース全開です。

 



今回は、いろんなカーブ地点で、ランナーの走り方を撮ってみました。フォーム観察。

 



ふたたび、広くて真っ直ぐな道にでてゆきます。

 

人生談義

 

救護ランナーなので、目立つ衣装をつけています。
仮装とは別のハズかしさ。

くわえて、ニコニコ走っています(のようです)。
ということで、走行中、いろいろをかけていただきます。

「あのお、ちょっと相談いいですか?」
「はい、どうぞ」
「10日前に肋骨を折っちゃっているんですが、無理に走らない方がいいですね」
「そう思います。少なくとも4週間くらい」
「ですよね、途中で、やめてときます」
キッカケが欲しいのでしょうね、7キロ地点。

「ちょっと聞いてもらっていいですか」
「はい、よろしく」
「昨年、脳腫瘍がみつかって、3回手術をうけました」
「大変でしたね、脳は組織が大事ですよね」
「はい、神経芽腫です」
「それは大層ですね。じゃあ照射もですか」
「はい。で、脳腫瘍の手術を受けたランナーの世界記録が3時間58分なんだそうです」
「すごいヒトが、いるんですねえ」

30キロ手前、お互い、そういうペースじゃありません。

「でも、ここで走っている。それだけで世界記録ですよ」
「そうですね、もうおしまいと思いました。
来年も、こうして会いたいですね」
「見かけたら、ぜひ声をかけてください」

ひとり、ひとり、人生をかかえて走っています。

 



人生はマラソンのようだ、そう実感できる光景。くだって、のぼりへ。

 



まだまだ、みなさん、快調にとばしています。

 



桜もちエイドで、一足はやい春をいただけました、おいしい。草もちもあります。

 



ランナーは途切れずに、ガシガシとすすんでいます。

 

いざ、後半戦

 

中間点を、2時間1分(自分時計)。
途中のいくつかの小さな声かけを考えれば、できすぎです。

あとは、同じペースで後半戦に。
さいわい、カラダはどこも、疲れていない
疲れていない。
あれれ、疲れてる?

同じように走っているつもりが、少しずつ遅くなっています。
前半と同じよう、にはゆきません。

よし、それなら根性をだして、ペースを上げよう。
と思いましたが、肝心の根性は枯渇しています。
ない袖はふれない。

いまのペースでいいじゃないか。
狭い日本、そんなに急いでどこにゆく。
あくまでも、自分に甘い甘い。

コース脇で、立ちどまっているランナーが、一人二人とふえてきました。
広義の意識モーローランナー、行き倒れているランナーが、わたしたちの声かけさせていただく対象です。
リタイヤ希望ランナーは、コースを行き来するモバイル隊におまかせしています。

今回は、重篤なランナーとの出会いはないまま、すぎています。
風がよわく、午後の冷え込みが少なかったのも影響していたでしょうか。

 

 



いよいよ中間点、ここまでは上出来でした。

 



だんだんと、キツさが顔を出しはじめてきたようです、前方の坂がなあ。

 



冬枯れのまっすぐな道をゆく快感、きょうは風がない。

 



28キロ地点、ジジババ(失礼)の狂乱の大接待会場、ここで腰をおろしたら立てなくなる。

 



冬の茨城といったら、干し芋です。これがうまい。

 



スッパイのも、胃からジュワーっと元気をよびさましてくれます。

 



その先の別エイド。だんだんと、あたたかいものがうれしくなります、ホットコーヒー。

 



さあ、いよいよ終盤の3段腹、いや3段坂へ突入してゆきます。

 



寒いなかの声援、ほんとにウレシイ限りです。

 

あと5キロ

 

ゴールまで5キロをきると、広い直線道路にもどってきます。
ずっと前が見渡せます。
沿道の声援が、にぎやかになってゆきます。

最後は、力を出しきってすすもう。
腰を立てる。
はたから見れば変わらないですが、自分なりにはスピードアップ。

しかし、です。
コース上で、無常の4時間経過の合図。
スタートから4時間をすぎると、道路の占有権がなくなります。
歩道にうつり、信号機に従います。
赤信号待ちが、もどかしい。

それでも、最後のコースに入ると、ふたたび車道を走れます。
もう、ヘロヘロ。
とにかく、前にすすもう、一歩一歩。
あと800だぞ、400だぞ。
沿道から、具体的な残りの距離がとびだします。
そして、ゴール会場へ。

4時間16分13秒。
エヘヘです。

ゴールラインの先で、飲みものとバナナがいただけます。
「これどうぞ」
バナナ係のオヂさんが、バナナを2本さし出してきました。
「お役目ご苦労様」
好意はすなおに、いただきました、ありがとうね。

ただし、今年も参加記念Tシャツはいただけませんでした(さみしい)。

 



あと5キロ、まっすぐすすめ。

 



スタートから4時間が過ぎ、コースは、歩道上へと切り替わってゆきます。

 



赤信号では、ちゃんと待ちます、あーガッカリ。

 



あと少し、もう少し、みんな走ってる!

 



ゴール会場に入ります、ついにココまでたどり着きました。

 



視線の先には、ゴールです。両側から声援が。

 



走りおえた安堵の顔、顔。

 



オヂサンは、寒さに弱いので、くつ下ばきのワラジでした。

 



 

たーさん
それぞれの 想いを胸に 勝田路へ

 

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