珍説、トリプルブリッドエンジン説

2つ、いえ3つ

 

ハイブリッドカーが、増えています。
いまや町の中を走る車の、何割くらいになるででしょうか。
相当な比率になっていると思われます。

ところで「ハイブリッド」という意味は何でしょうか?

それは「異種のものを組みあわせたもの」というのだそうです。
ですから、混合とか、雑種なんて概念もふくまれます。

車でいえば、燃料として「ガソリン」と「電気」という異種の組みあわせ。
ガソリンは、本来はエンジンをまわします。
電気は、モーターをまわします。
この異種燃料を、ひとつに融合した新技術。

それが、ハイブリッドカーですね。
もちろん、異種だから「マキ」と「ゼンマイ」でもいいわけです。
これなら、燃料代は、もっと安くすむかも。

それでは、人間の燃料はどうでしょうか。
じつは、3つの燃料の組みあわせ、と考えられないかな。
というのが、今回の妄想です。

 



 

ワンブリッド

 

人間の活動エネルギーは、糖質脂質です。
2つです。
非常時には、タンパク質も使えますが、あくまで非常用なので、ここでは考えません。

糖質脂質の2つを利用して、生きるエネルギーとしてゆく。

だったら、ハイブリッドではありませんか。
はい、その通りです。

その通りですが、そのままではオモシロクない。
そして、現実は、そういったワンパターン思想からだと飛翔できません。

たとえば、糖質も脂質も、根は同じ、ととることもできます。
2つに分けずに、まとめちゃう。
だって、どちらも、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3つの元素からなるモノですから。
くっつき方のちがいだけです。
ずいぶん、単純じゃありませんか。
というか、神様、手を抜いていませんか。

だとすると、ハイブリッドと名のるのは、恥ずかしくはありませんか。
ワンブリッド(造語です)じゃないか。

 



 

 

いえ、トリプルブリッド

 

もうひとつの発想法。

ひとの活動の燃料としてみると、燃え方から3つになりはしないか。
3つです。
だとすると、ハイブリッドならぬ「トリプルブリッド」です。
聞いたことがありませんか?
ボクの造語ですので、流通はしていません。
あいかわらず、すいません。

なぜ、3つに分けたいのかの理由です。
実際の燃料の燃え方は、3つに大別されていますから、です。
ま、イメージですけど。

静かに、安定して燃える。
強くパチパチ燃える。
グワッと、一気に燃える。

みんな燃え方です。
消えたら、生命活動の終焉となります、ナムナム。

具体的な燃料で、当てはめてみます。

パッと燃える着火剤(着火剤糖質
静かに燃えつづけるマキ(基礎脂質
追加してはぜるマキ(活動脂質

この3つによる、トリプルブリッド説の紹介です。
なお、着火剤糖質、基礎脂質、活動・脂質は、造語です。
そして、「基礎脂質」と「活動脂質」の本質的なちがいは、ありません。

世間一般には、まったく通用しない考えです(笑)。

 



とりあえず、3種ととらえてみてください

 

 

基礎のマキと、補う着火剤

 

生命現象を維持しつづける、もっとも基本となる燃料。
それが「静かに燃えつづけるマキ(基礎脂質)」です。

心肺を動かしつづけたり、体温を保ったり、いわゆる基礎代謝を維持する役目をもった燃料です。
車でいうと、ストップ中のアイドリング運転に相当するでしょうか。
ここは、ひと時もゆらぎがあっては、こまります。
つねに安定していてほしい。
しかも、寝ているときも、体調の悪いときも、けっしてガス欠になってはヤバイ。

ですから、安定して長く燃えつづけられる脂質が担当しています。
脂質は、ふつうのひとで、1ヶ月分以上のストックをかかえています。
これなら、安心。

ところで、わたしたち動物は、起きている間はイロイロと動き回ります。
頭も、使います。
ストレスも、受けます。
車でいえば、近所の運転。
アクセルを踏んだり、ブレーキに足をのせたり、燃料の使い方を刻々と変えてゆきます。
この使い方に合うのが糖質です。

糖質は、すぐに火がつく。
酸素が足りなくても、燃える。
いっぱい使えば、一気に燃えあがる。
まるで着火剤のように使えます。
ですから、「着火剤糖質」と呼ばせてください。

しかし、ストックは限られています。
めいっぱい使っちゃうと、1日で使い切っちゃうこともあるほどです。
そして、燃焼時間も短い

 



 

第3の燃料

 

第3といっても、ふたたび脂質の登場です。
でも、ちょっと性質がちがってきます。

こちらの脂質は、すぐには火がつきません。
体の活動がある程度つづくことで、徐々に燃えはじめます。
ですので、ここでは「活動脂質」とよばせていただきます。
どのくらい、つづくと燃えだすのでしょうか。

カラダをめぐる血流が、安定して高速回転を始めると、です。
脈拍が、安定して上がってきたら、として感じることもできます。

走りを例にとってみましょう。

走りはじめの「ハアハア」するときは、まだ点火してきません。
このときは、着火剤の糖質が燃えてエネルギーになっています。
つまり、この場合は「潤滑油」的に燃えてくれます。

走りがなじんで「いい気持ち」のハイペースに入ってくると、活動脂質が燃えはじめます。
すると、安定したエネルギー供給が可能となってゆきます。
脈拍数が、高値安定してきた状態、ともいえます。

空いた高速道路を、気持ちよくビューんと進むイメージです。

特筆すべきは、基礎脂質も、活動脂質も、燃えるさいの燃費のよさです。
単純に比較して、糖質を燃やすより、3倍はいい。
オタク的な表現になってしまいますが、1分子の糖質から38ATPが作れます。
脂質は、1分子から129ATPが作れます。
ATPというのは、エネルギーの単位です。
生みだせるチカラの量。

しかも脂質ですから、ストックはいやんなるほどあります。
オナカをつまんで、そのストック量を感じておきましょう。

ということで、瞬間ダッシュなら、着火剤糖質が便利です。
一方、長く安定して活動したいなら、この「追加してはぜるマキ、活動脂質」を有効に使いたいな。
マラソンは、どっちですか?

栄養の世界は、奥が深い。
そう、食べたもので、わたしたちは走れるんですね。

 



 

たーさん
生きる基礎 3種の燃料 使いわけ

 

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