「15分問題」から読みとく生き方、走り方

15分問題って、何だ

今回は、トンデモな珍説をご披露させていただきます。
世の中には、まったく認められていません。
だから、珍説です。
笑いとばしていただければ、結構です。

フルマラソンでは、同じ力の場合、男性より女性の方が、約15分よけいに時間がかかる、という統計的、一方的、独善的、妄想的見解を「15分問題」とよびます。
わたしの命名です、勝手にすみません。

たとえば、世界のトップランナー。
男女とも、走りに命をかけて、ガンバっておられます。
努力に、男女差はありません。
しかし、記録の差は、約15分。
男性トップが２時間５分前後、女性トップは２時間20分前後。
ほら、約15分の差。

約15分の差は、そのまま平行移動します。

男性の３時間ランナーと、女性の３時間15分ランナーは、ほぼ同程度の実力。
男性の４時間ランナーと、女性の４時間15分ランナーは、ほぼ同程度の実力。
以下、同文。

ただし、６時間を過ぎてくると、休みも多くなるぶん、この法則からはずれてゆきます。

世の中は、男と女

ここも、非常にはしょってすすみます。

現在、人類は「ホモ・サピエンス」１種のみです。
１種のみですが、男と女という、歴然とした２つの区別があります。
今回は、その中間とか、そういう話には触れません。

いくら世間で男女同権とか、男女平等をとなえても、生物学的ちがいは明白です。

しかも、本当のちがいは生物学的見解よりも、その「生き方」にある、というのがわたしの見立てです。

日本人男性の平均寿命が81歳。
同女性が87歳。
６年の差いうたら、小学校時代まるまるの差です。
統計学的にも、同じにくくったらおかしい。

妻に先立たれたダンナの行く先は、あわれなものです。
しばしば、すぐ後を追うような幕引きが、みられます。

一方、ダンナに先立たれた妻は、新しい人生の始まり。
旅行にグルメに趣味にと人生がバクハツ、これが平均寿命の差にもつながってゆきます。

つまり、生き方が根本的にちがうのです。
これが、現実です。

男女のちがいは、DNA

男だから、女だから。
そういった社会通念や教育が、男女の生き方の差をうんでゆくわけではありません。
そんな人為的な作業で、これほどまでの平均寿命の差はつくれません。

もって生まれた生き方の差、ここに原因があります。
すでに体の中に、プログラムされているのです。
ブッチャケいうと、「より長く生きられる」プログラム。
つまり「より楽しく生きられる」プログラム。

ですから、日本の政治の世界にもっと女性議員を、といっても無理なんです。
本当に市民のために活動する尊敬される職業、となる日まで無理です。

すべて、すでにDNAに組みこまれているんです。
もう、無意識のしくみ。
結果として、性別を意識しなくても、きちんと生き方が分かれてしまうのです。
いいですか、無意識の行動。
これほど強いもんは、ありません。

なぜ「15分問題」が生じるのか

フルマラソンの記録をねらいたい。
いい記録をつくりたい。

そして男女とも、ガンバる。
美しい姿です。

でも、結果として、男女間には「15分」のタイムの差が生じています。
女性にしてみれば、くやしいですか？

フルマラソンの最高記録を男女差をなくして並べれば、圧倒的に男性ランナーばかりが列挙されてゆきます。
なにしろ、約15分の差。

男は短命なのに、ご長寿能力低いのに、なぜフルマラソンの記録だけは女性を凌駕しているのか。

じつは、ココにも「プログラムされた生き方の差」が顔をだしているんです。

つまり、男の記録は、無理のしすぎ。
無理が、出せてしまう。
なので、結果としては、すごい記録が出せちゃう。
暴走という名の走り、だから故障がつきまとう。

女性の場合は、フルマラソンでは、約15分の「リミッター」がかかってくるのです、DNA的に。
15分間分、無理するな。
15分間分、余裕をもたせろ。

その方が、カラダにいいし、長く走れるぞ、楽しめるぞ、という無意識下のリミッターのしわざ。

15分問題を逆手にとる走り方

女性は、走り方のリミッターをもっている。
無理がかかれば、DNAの指令による制御がかかる。

それが、長く生きる、長く楽しむ秘訣に結びついている。
女性に、特攻隊の発想は生まれません（平塚らいてうや与謝野晶子をみよ）。

そして、それがマラソンの記録の差になって表れているだけです。
記録って、そういうもんです。

で、男性諸君。
次は「マイベストを」という発想を、ときに転換してみる。
目標より、マイナス15分のイメージで入ろう。
いつもいつも、自己記録更新にやっきにならない。

女性の生き方、走り方を見習ってみませんか。
そもそも、マラソンレース後半、女性ランナーに抜かれて、抜き返せますか？

そこにランニングを長く楽しむコツがみつかるかもしれません。
しかも、逆に好記録をうむ秘訣にむすびつくかもしれません。

はい、今回はいつもに増して、過激な内容になってしまいました。
悪気はありません。
ムカッとされた方、あやまります。
どーも、すみませんでした。