夜だけ、脱ゴム紐症候群

好奇心

 

カラダに巻かれるゴム紐は、持続的な圧着を産んでいます。
圧がなければ、ゴムの意味がないからです。

このおかげで、衣類の装着性や着脱は、ずいぶんと快適になっています。
パッとつけて、パッとぬげる。
どんな動きをしても、カラダに吸いつくように、添ってくれます。
もはや、ゴム紐のない衣類生活なんて、考えられません。
とくに、今の子は、物ごころつくまえからゴム紐生活。
ゴム紐は、空気にちかい存在かもしれません。

ただし、そこに警鐘をならしたひとがいました。
持続的な圧力は、自律神経を介して、人体にさまざまな影響をおよぼしうるよ、と。
体調のわるさ、その原因のひとつとして、ゴム紐の存在も忘れないでほしい。
見元良平医師。
昭和52年のことでした。

といって、昭和52年のことです。
まだ、何から何までゴム紐が衣類に組みこまれる時代ではありませんでした。
なのに、この警告

ゴム紐は、カラダにどんな影響を与えているのか。
興味津々です。

 



 

夜だけ、ゴム紐からの解放

 

といって、いきなりゴム紐なし生活を試してみようって、ハードルが高いです。
そうそう実践できません。

見元先生もおっしゃられていました。
「まずは、夜からでも、ためしてみてはいかがですか?」

なにしろ、ゴム紐症候群の検証には、実際にやってみるのが一番です。
自分の身で、たしかめてみよう。
お金だって、そうそうかかりません。
もっとも大切なのは、「やる気」かもしれません。
あるいは、「好奇心」。

そして、寝るときだけなら、何とかなりそうです。
寝ているときだけですか?
いえ、寝ているだけ、といってバカにはできません。

睡眠は、生活の3分の1くらいを占めるたいせつな行為です。
くわえて、カラダの一番のメインテナンスの時間帯です。
このときに、自律神経を着圧から解放させてやれれば、何かがかわるかも。

そして、寝るだけなぶん、実践は昼間より簡単です。
ゴム紐をカラダにつけないで、寝てみるだけです。

 



 

いざ実践

 

というわけで、フトンの中に、スッポンポンで入る。
うーむ、こうなると、いがいに障壁が顔をだしてきます。
マリリン・モンローじゃありませんし。

なんとなく、寒さが気になる。
それ以上に、そんな格好でウロウロできない。
いまでさえ十分にボケ老人化がすすんでいますが、決定打になりかねない。

せめて、ゴム紐なし寝巻きというものはないものか。
ありました。
ネグリジェ風、あるいはムームー風のパジャマです。
頭から、かぶるだけ。
下はスカートみたいになっていて、タケはヒザ下まで余裕にあります。
これなら、あやしまれないだろう。
いや、十分にあやしまれましたが

あとは、シャツだけつけてみました。
下には、何もつけない、ちょっとスースー感はあります。

という格好で、さっそく実践です。
寝るまえにこの格好になって、フトンにもぐりこみます。
だいたい11時前後が多いです。

モモやヒザをあわせますと、直接にハダの体温が感知されます。
いがいに、冷たい感じ。

皮膚温は、10度以上の差がでることがあります。
とくに、足先は、かなり低温化することもあります。
そんだけ冷えるから、足先に痛風発作がおこったりもする。

そんな体温の不均衡さが、ぱっと感知できます。

 



 

スタート

 

フトンにもぐりこんだ印象。
不快じゃない。
むしろ、開放感さえ感じられます。

わたくしは、むかしから枕もとには本を積みかさねておかないと落ち着きません。
最小でも、5冊はほしい。
もし1冊とって、そこに入りこめなかったら、ガッカリですから。

ところが、だんだんとそういう読書ができなくなってきました。
数ページで、こと切れてしまう。
すぐに、眠くなっちゃうのです。

この傾向が、ますます助長されるみたいです。
両脚をくっつけて、だんだんあたたまってきたな、なんて感じているうちに寝落ち
本が、1ページも読めない。

その後、ほとんど目がさめない。
ふう〜、と目ざめると、もう朝です。
わたしの起床時間は、夏は4時台、冬は5時台が平均。
そこまで、まず、目がさめません。
あー、よく寝た。

目覚まし時計機能は、使ったことがありません。
自然に、目がさめる。

ウルトラマラソンでは、午前2時には起きないと間にあわない。
そういうときだけは、目覚まし機能をセットします。
でも不思議に、その少し前に、目がさめてしまう。

 



 

使えそう

 

目ざめのフトンは、ポカポカです。
そう、足まで、気持ちのいいポカポカ気分。
全身の力がぬけていて、さわやかな朝。

唯一、「こりゃ決心がいるな」と感じるのは、フトンから出る決心です。
そう、この実践、チャレンジして1ヶ月がすぎてきました。
11月も下旬に入り、朝の冷え込みも強まってきました。
寝室に、暖房はつけていません。

この天国気分を、もう少しあじわっていたい。
そうして本を手にとってしまうと、アレアレですが。

それにしても、寝るときだけ、脱・ゴム紐症候群生活。
すごく、いいかも。
疲れのとれ方や、ねむりの深さが、かわってきていると感じています。
なぜ、これをもっと前から実践しなかったのか。

そして、寝る前に感じた、脚の冷感
それが、寝ているあいだに、全身皮膚温の均一化がすすんで、まったく解消。
皮膚感覚が、まっとう化してくれるんでしょうか。

そして何より、翌朝の行事。
パンツをはく。
ジャージをはく。
ためしにパジャマをはく。
このさいの「ゴム紐」の威力です。

いえ、ふつうのゴム紐で、これまで違和感をもったことはありません。
それが、オナカにグぎゅっと圧迫する感触。
ああ、これに気がついていなかったんだ。

オナカをはじめとする、「なんとなく変」な症状の方は増える一方です。
あるいは、不調があるのに、気がついていない。
それを、このままにしておいていいんだろうか。

ゴム紐症候群
その存在だけでなく、症状は思った以上に根をはっているのかもしれません。

となると、次はランニングへの応用となるでしょうか。

 



 

たーさん
夜だけの ゴム紐開放 最高じゃん

 

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