過ぎたるは
糖分は、あまり「とりすぎ」ない方がいいみたい。
なんとなく、わかっています。
そういえる世の中になってきました。
では、なぜ、とりすぎない方がいいんでしょうか。
そりゃ、何事も、ホドホドがいいものですが。
たしかに、現代は、日本人のうち2000万人ほどが糖尿病、あるいはその予備軍といわれています。
でも、自分は糖尿病じゃないし。
健康診断うけても、糖尿病といわれたことないし。
親兄弟に、糖尿病はいないし。
そもそも、そんなに気をつかってくらしたくありません。
カラダも、ガンジョーだし。
走っているから、エネルギーもちゃんと消費できてるし。
心配のしすぎは、たのしく生きられませんよ。
ただ、ちょっと心配はあります。
じつは、糖尿病じゃない方のほうが、糖質とりすぎの弊害がでる、というのをご存知ですか。
えっ、糖尿病じゃないんですよ。
そこが、深い世界ですねえ。
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血糖は、いがいにナイーブ
血液中の糖分。
これを、血糖(グルコース)といいます。
数値で示したものが、「血糖値」です。
低すぎたら、低血糖。
高すぎたら、高血糖。
昼間の銃撃戦は、真昼のケットー。
こりゃ、およびじゃないかも。
低すぎても、高すぎても、一般的には、よくありません。
一般的、といったのは、例外もあるからです。
たとえば、やせたお年より。
そんな方に「正しい血糖値」をめざすと、コケてしまうことがあります。
じつに、よくあります。
ところで、血糖値は、つねに変動しています。
ひとつのパターンを示します。
朝起きたときには、低値。
朝食を食べると、上昇します。
その後、ゆっくりと低下してゆきます。
そして、お昼ごはんをたべて、また上昇。
その後、ゆっくり下がってゆきます。
夕食をたべると、再度、血糖値は上昇。
やがて、だんだん下がってゆくなかで就寝。
こんな、波のような曲線を描きます。
と、考えられていたんです、今までは。
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ところが、です
血糖値を調べるためには、血を出さなくちゃいけない。
そういった時代が、長くつづきました。
簡便には、指先に針をさして、ちょっと血を出します。
それを血糖値センサーに吸わせます。
すぐにピピっと、血糖値が示されます。
いつでも、どこでも、血糖値チェック。
でも、結局のところ、その都度、血を出さなくては測れませんでした。
すると、腕にさしたセンサーをとおして、持続的に血糖値をみる方法が開発されました。
画期的なことは、「連続」して、血糖値の変化をおえることです。
ただし、これもひとつの壁があります。
センサーを腕にさしたままにしておく、ということです。
現在は、2週間、さしておくことができます。
つまり、2週間の連続血糖がおえるわけです。
そして、いよいよ間接的に血糖値がわかるようになりそうです。
アップルさんが、腕時計式の血糖測定器を開発中とか。
腕時計をみる。
時間がわかる、こんなのあたりまえ。
心電形も、表示される。
酸素飽和度まで、でる。
そして、いよいよ血糖値もみられるらしいのです。
もちろん、これらのデータは、スマホに共有できます。
そういう時代が、来ようとしています。
時代が、変わろうとしているんですね。
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波は、いがいに荒々しい
連続血糖値を調べられるようになって、わかったこと。
血糖値の波は、いがいと荒々しい、ということでした。
食事をとります。
すると血糖値があがってゆきます。
すると下げるホルモン(インスリン)が出て、血糖値が下がる。
下がりすぎると、あげるホルモンが出て、血糖値が再度あがる。
すると、ふたたび下げるホルモンで、下がる。
食事であがった血糖値は、ゆっくりと下がってゆく。
そんな「なぎ」の状態ではありませんでした。
下がる、あげる、下がる、あげる。
これをくり返して、全体として、下がってゆく。
けっこうな上下動があったのです。
とくに、ある条件下で、とってもな上下動になるのです。
ある条件下って、何?
それが「糖質リッチ」な食事をしたとき。
なにしろ、大量の糖分が血中に入ってくるんです。
オリャー、とインスリンがガンばって、血糖値を下げます。
すると、ググーと下がった血糖値を下げ止まらせようと、今度は、あげるホルモンが全開に。
いわば、血糖値の「大シケ」状態です。
これは、糖尿病じゃないからこそ、みられる現象です。
糖尿病なら、あがりっぱなし、で急降下はできません。
これを、食後血糖値の「乱高下」ともいいます。
大波でユラユラ「大しけ」状態のことです。
こんな波浪注意報になっていても、ワンポイントの血糖値や、血糖平均値(HbA1c)に異常はでません。
なぜなら、高すぎも、低すぎもないからです。
あるのは、基準値内での「乱高下」。
糖尿病じゃないゆえの、変化です。
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急降下症状
その中で、特筆すべきは、血糖値が「ぐい」と急降下するときです。
このさい、さまざまな症状がみられます。
だるさ。
ねむけ。
イライラ感。
ボウ〜と感。
空腹感。
低血糖症状に、似ています。
でも、採血しても、血糖値は正常範囲内です。
あがり過ぎないからです。
下がり過ぎないからです。
ですから、検査しても、「正常」。
しかし、生活には、おおきな支障となってあらわれます。
しつこいですが、糖尿病じゃないからこそ、の症状です。
糖質をとりぎると、こうなる可能性がある、ということです。
このときの症状をもって「発達障害」「認知症」なんていわれちゃうことさえあります。
いやはや。
ならば、走りにだって、関係しないわけないんじゃありませんか?
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糖尿病 でないからおこる 血糖変化
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