重力は、変化する
太陰太陽暦(天保暦)、通称「旧暦」の主役は、お月さまです。
月にあわせて生きる。
かつての日本人は、そうでした。
観察もしやすい。
なにしろ、お月さんは、姿かたちを毎日かえます。
月の出も、日ごと50分ほど遅らせる。
ダイナミックな変化をみせます。
というだけですと、ふーん、そうですか、で終わっちゃうかもしれません。
なにしろ、現代は、お月さまとあまり親しくありませんから。
しみじみお月さんを眺めたことが、ありますか。
月が青くて、遠回りしちゃったことなんてありませんか。
月を見上げたのはいつだったかなあ。
そういう時代です。
でも、月の運行は、わたしたちのカラダに直接に、影響をあたえています。
それも少なくない影響。
正体は、重力の変化。
月によって、重力はかわるんです。
その力、あなどるべからず。
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月はグルグル
太陽は、地球の100倍以上も大きい。
ですので、地球との間に生まれる引力も大きい。
たとえ1億4700万キロはなれていても。
ただし、1年をかけてめぐるので、引力の変化はほとんど生じません。
月は、地球の4分の1の大きさです。
しかし38万キロはなれているだけです。
ですので、地球との間にも、しっかりとした引力が生まれます。
そしてお月さんは、29日で地球を一周。
この太陽と月との引力で、地上の重力を変化させます。
夜に、太陽と地球の間に、月がくる。
すると、地球からは、太陽に照らされた月は見えません。
これが、新月(太陰太陽暦の月のはじまり)。
それから15日たつと、月は、太陽と地球をむすぶ線の反対側、つまり外側にきます。
すると、全面に太陽の光をあびた月は、まん丸に見えます。
これが、満月(十五夜です)。
新月と満月。
この日は、太陽、地球、月の3つの星が一直線になります。
そのため、いちばん強い引力がはたらくことになります。
海の水は、ですから大きく満ち、そして引いてゆきます。
これを「大潮」といいます。
新月と満月の間。
月は、地球のサイドにきていて、太陽との引力も分散されます。
なので、海の水にかかる力が少ない。
いわゆる「小潮」です。
おだやかな波。
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人間も海
わたしたちのカラダの約6割は、塩水です。
海の水は、だんだんと濃くなった結果、いまは3%の塩水。
わたしたちのカラダは、0,9%の塩水。
皮膚という表面におおわれた、ひとつの地球。
とうぜん、カラダの中も、大潮、小潮の日がめぐっています。
海の満ち引きと、なんらかわることはありません。
カラダの中の満ち引き、感じていましたか?
とくに、新月、満月の日は、カラダの中がダイナミック。
なにしろ大潮。
とりわけ、満月の夜。
本来なら、漆黒の夜が、こうこうと照らされる明るさの夜。
いやでも、カラダは大きな刺激の中におかれます。
たとえば、わたしよりも、チャッポンな方がおられます。
妊婦さんです。
ふだんのカラダに加え、羊水という大きな海ができている。
ですから満月の日は、カラダへの変化が大きい。
これが、陣痛を誘発します。
満月の日は、出産が多い。
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地域特性という例外
とはいえ、出産のすべてを月の運行で証明するつもりはありません。
ひとつに固執するってのは、よくないことです。
地域特性、というのもあります。
埼玉県秩父地域。
若いころ、数年間、週1回ですが日勤当直の仕事で通勤していました。
ときに12月3日。
ごぞんじ秩父夜祭です。
この日は、学校も臨時休校(当時)。
朝から、町全体が、いような熱気でつつまれます。
道という道は、せまい路地まで露天がならびます。
いちど、この日に仕事になったことがあります。
朝からいそがしかったのですが、夜になってもひとの流れは止まりません。
さむい季節もあって、たくさんの方が酔っています。
高校生の急性アル中も、たくさんみました(当時)。
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さみしい計算
夜もふけて、窓から道をながめてみます。
まだまだ歩くひとは、一様にこれ以上ないというほどのハイテンションぶり。
とくに、若い男女のイチャイチャぶりといったら。
水でもかけてやりたいくらいです(罪になります)。
そして、このままでは終わらないだろうな、という確信。
そこで、計算してみました。
この夜しこまれると、出産予定日はいつになるだろうか?
だした答えは、8月15日前後です。
つまり、月遅れのお盆。
後日、事務の方に、秩父地方はお盆前後の誕生日のひとが多くないかとたずねてみました。
「多いですよ、じつは私も」
バンザイ、ウラがとれました。
うれしさ半分、こんな計算している自分のガッカリ感半分。
これをもって、わたしはお盆前後に生まれた秩父人を『夜祭っ子』と命名いたしました。
月の暦とは、関係なし。
こういうのも、ある。
にしても、月の満ち欠けと体調をみてゆきますと、新たな発見があるのではないでしょうか。
本当の生体リズム。
(つづく)
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体内の 大海の波 月がうつ
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