青空の下で
テントを張ったことがありますか?
アウトドアでの、たのしいおうち。
支柱をたてる。
支柱をつなげる。
ホロをかぶせる。
支柱をロープで固定する。
基本は、このような手順でしょうか。
それだけで、しっかりとしたおうちになります。
雨つゆや、あつささむさも、防いでくれます。
しかも、いまや各パーツの進化もみごとです。
支柱は、軽く、なのにジョーブになっています。
ホロは、うすく、なのにしっかりと外環境から守ってくれます。
しかも、慣れてくれば、ほんの短時間で完成です。
張ったテントを、しみじみと、ながめてみましょう。
人間の構造に、似ていませんか。
中心となるのは、柱です。
これが構造全体を、しっかりと支えます。
人間でいえば、「骨」に相当するでしょうか。
柱をつなぐものは、何でしょうか。
はい「筋肉」です。
おおうホロは、「皮膚」に相当。
新発想の、テント
最近は、新しいタイプのテントも、登場しています。
なんて、よんだらいいでしょうか。
ワンタッチ・テント。
まず、袋から、とり出します。
すると、たちどころに、ピヨーンとテント構造体ができ上がってしまいます。
もう、立派に、テントの骨組み完成です。
というか、テントの骨組みのまま、おり込まれてあったというべきでしょうか。
あとは、ホロをかぶせるだけです。
あるいは、すでに、ホロと一体化しているものさえ、あります。
テントの、折り畳み傘ですか。
まず柱をたてて、という従来の発想から、とび出しています。
これが大黒柱、という発想じゃありません。
これは、何を意味しているでしょうか。
そう「重力」の束縛からの脱出。
わたしたちは、地球上にいるかぎり、重力から逃れられません。
しかも、この重力、ハンパない力です。
体重をうむ力ですから。
ですから、重力抜きの発想は、できません。
重力あなどるべからず。
でも、重力にしばられすぎるな。
そんなことを教えてくれる、新発想のテントです。
この袋をあければ、たちまちテントって、ドラえもんみたい。
新しい力
重力の発想から、とび出したテント。
わたしは、そう感じました。
まず支柱を立てて、からじゃない。
なのに、大地に、しっかりと立っています。
一見したところでは、旧来のテントとのちがいは、わかりません。
完成してしまうと、旧来のテントと、どこがちがうのでしょうか。
テントを支える「力」が、ちがうんですね。
どんなちがいでしょうか。
従来のテント構造に欠かせない力は「重力」です。
重力とのバランスをとって、立つ。
ところが、新発想のテントは、重力おかまいなしです。
では、どんな力が働いているのでしょうか。
それは「張力」です。
お互いが「張力」という力で、緊張を保っている。
張力で立つ、というのは、斬新な発想です。
ナルホドナ、とわたくしは脱帽です。
座ぶとん3枚。
そして、張力ではられたテントの特徴。
それは、ころがしても、構造体が保たれている、ということです。
地上で立つ力は、重力だけじゃなかったんだ。
人間と重力
人間は、成長とともに、2本足になってゆきます。
歩くときは、2本足ですね。
ランニングのときも、2本足です。
立つ、ということは、重力とバランスをとること。
重力の存在を、忘るるべからず。
重力とのバランスを欠いてしまったら、どうなるでしょうか。
こける、です。
年をとったら、転倒注意。
転倒は、寝たきりの入り口なんて忠告されています。
とにかく、重力の影響は、大きいからです。
これは、移動するときだけのことではありません。
背中が曲がってくるのも、重力のせい。
腰が痛むのも、重力のせい。
走ってアシを故障するのも、重力のせい。
走ると、体重の数倍の荷重がアシにかかる、なんていう方がいますね。
重力のなせるワザ。
最後は、重力に負けると、寝たきりです。
ニュートンさんの発見、すごすぎです。
新発想の人体探訪
地球上にくらす以上、重力を忘れては、生きられません。
でも、です。
新発想のテントは、張力で、立派なテントになりました。
さて、肝心なはなしです。
わたしたちのカラダには、「張力」が働いているでしょうか。
ここで、大胆発言をさせていただきます。
人体構造をつくる、最大の力。
それは、「張力」ではないか、ということです。
ひとつひとつの細胞は、張力で立体構造をつくっている。
カラダのつながりは、張力でつくられている。
骨と筋肉の関係などもすべて。
張力で、動いている。
だから、ゴロゴロところがっても、人体構造はくずれない。
新発想のテントと、同じ原理です。
立つ。
歩く。
すわる。
ねころぶ。
ねがえる。
どんな動作や格好になっていても、わたしたちのカラダが、くずれることはありません。
それは、カラダの各パーツが、張力でつながれているから。
では、その張力のバランスがくずれたら、どうなるでしょうか。
スムースに、動けなくなる。
ギクシャクしてくる。
痛みさえ、うんでくる。
全身が、バランスのとれた張力でむすばれているカラダ。
たとえば、野生動物。
たとえば、幼い子ども。
張力という視点、大切じゃないでしょうか。
チーターの走る姿。
それは見事な、全身の張力の躍動。
わたしには、そう見えるのです。
張力こそ カラダをつくる 力かも
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