チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100キロ)2018年4月22日
いきなりですが、ウルトラマラソン参戦記です。
ウルトラマラソンというのは、42,195キロを走るフルマラソンより長い距離を走るマラソン大会の総称です。ゴールで、ウルトラマンと怪獣が戦っているわけじゃありません。
場所は山梨県富士吉田市の冨士北麓公園。
ここをスタートして、山中湖→河口湖→西湖→精進湖をめぐって100キロを走り、ふたたびスタート地点にもどってくるレースです。ホントは4湖です。制限時間は14時間。
天気予報は、これまで例のない「快晴」予報です。
寒くない。むしろ暑い(今までは、山中湖は0℃くらいが多かった)。
雨はない。というより、多分カンカン照り。
ということで、今までは防寒、雨対策をふくめて「地下タビ」出場でしたが、今回はれて「ハダシにワラジ」にしました。
足モトだけは、江戸時代の飛脚スタイルです。
見たくないかもしれませんが、足とワラジです。新品。
いざ、出走
午前5時、夜もあけ、富士山がどっしりと見下ろす中をスタートです。
会場をでると、いきなり登りがはじまり、すぐに長い下りが続きます。坂道の多いコース設定になっています。
14キロを走ると、最初の湖、山中湖畔にでます。まずは、ここを反時計回りに一周します。顔をだしてきた太陽が、湖面に輝いています。
グルリとめぐるにつれ、太陽をバックに、雪をいただいた富士山が「どうだ、マイッタか」といわんばかりに視界にはいってきます。風のない水面に、逆さ富士も圧巻。
長い長い旅のはじまりは、感動の風景でつむがれてゆきます。
心のいやし
100キロの道中、およそ5キロおきに給水所がもうけられています。
いただけるのは、水だけではありません。
終日コース上にいるわけですから、お菓子はもちろん、場所によってオニギリ、パン、吉田のウドンなどのごちそうもいただけます。給水所というより、街道沿いの茶店の雰囲気です。
おかげさまで、快調に距離をかせいでゆけます。
ワラジくんも、しっかり足になじんでいます(写真:オールスポーツ)
江戸時代も、街道には茶店が繁盛していました。
およそ一里(4キロ)おきといわれていますから、このレースと似ています。
それにしても暑い。
終日、雲ひとつなく、いつでも真っさらな富士山が眺められたのは、初めての経験です。
給水所の「かぶり水」コーナーでは、アタマからザンブリとヒシャクですくった水をかけるランナーが続出。
アタマを冷やせ。
この一杯が、気持ちイイんだわ!
給水所でいただく飲み水や食べものには、まこといやされますが、1番の元気は、ご接待いただく方々のはげましと気持ちからです。
そして前後して走るランナーとの会話。目標が同じですもん。
ひとりじゃ、走りきれません。
90キロ手前の給水所では、梅をまぶしたオカユとともに、キューピーちゃんまで声援していただいています。
つい、ハシャいじゃう、ミーハー心
そして、ゴール
ゴール、泣いてどうなるのか ♪
はい、内山田洋とクールファイブの「そして神戸」のノリです。古いネタですみません。
後半に入ると、身もココロもボロボロ。
ボロボロなのに、なんで足だけは前にすすんでゆけるのか。
ハダシにワラジのおかげでしょう(ちょっと宣伝入ってます)。
95キロをこえ、急な上り坂に入ったところで、左のワラジの甲の部分がバラけはじめてきました。でも足にはついている。まだ大丈夫。
そして、ゴール。泣いてどうなるのか。
ちゃんと一足で100キロもちます。人間より強い。
12時間40分。わたしの新記録。
足モトは、ホコリで真っ黒。でも、マメひとつできてません。
見たくないと思いますが、115,345歩、100キロ後の足とワラジです。
暑い1日でした。
そのため、実参加者2005名中、完走されたランナーは1227名。完走率は61,2%と発表されました(100キロコース)。
道中、キビシサに押しつぶされそうになるときがあります。
心おれそうになるときがあります。
でもゴールを踏んだ瞬間、それらすべてが感動だけの世界に変身してゆきます。
目がしらが、あつくなります。ゴール、泣いてどうなるのか。
富士山も、ニッコリ。みんな、ニッコリ(写真:オールスポーツ)
さあ、これから飛脚走りの世界を紹介させていただきます。
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きっと、前世 飛脚ですよ(笑)