ハイテクハーフマラソン2024、ご年始ラン

求めるもの

 

ひとは、求める「ウツワ」の大きさに左右されます。

ですから、「少年よ大志をいだけ」なんてコトバが、あるわけです。
大志なくして、大成なし。

だからといって、でかけりゃいい、ともいえない気がします。
いろんな大きさが、あっていい。

たとえば、箱根駅伝、ゴール後の光景。
2位をとって、くやしがる顔。
10位に入って、歓喜する顔。
最終ランナーとなっても、満足そうな顔。

そもそも、「少年よ、大志」ですから。
老人とは、いってません。
そこんところ、カン違いしないようにしたいものです。

マラソンレースというのは、結果が比較しやすいです。
ゴールタイム順にならべれば、一目瞭然となります。
数字の魔力。

といって、タイムが一択の「ウツワ」ではありません。
むしろ、それ以外の「ウツワ」をたくさん持っている方が幸せなのかも。

ウツワの大きさよりも、ウツワの種類
レース後の、ご当地散歩、なんてのもウツワに入りませんか。

で、今年の初レースです。
新たなスタート。
走れば、今季の最高記録です。

 



マラソン会場は、すでにたくさんのランナーで、もり上がっていました。

 



こういうお遊び具も、いいですね。だからちびっ子も来てね。

 

目標

 

荒川沿いの、河川敷を利用した、たいらなコース。
前半は、上流方向へむかい、Uターンして、もどるだけ。
何がたのしくて、こんな単純なコースを走るのか。

記録を、めざすため。
そういうランナーにとっては、うってつけかもしれません。
坂がほぼない。

ハーフマラソンの部は、午前9時半から、10分おきに、4つのグループにわけてスタートします。
先頭グループは、たぶん、向上心メラメラランナーの集団。
そういうグループの、さらに先頭集団のスタートダッシュは見ものです。

今年は、先頭集団に、順天堂大学に学生さんが陣取っていました。
その横には、駿河台大学の学生さんたち。
間近にスタートダッシュ場面を見られて、感動もおぼえました。
みなさん、あんな勢いで箱根路を走っているのかな。

おもしろいけど、あまり参考にはなりません。
別の世界のランナーさん。
いま、はやりの異世界ランナーみたいです。

今日のレース目標は「楽に走る」。
目標、というより、言い訳じみてきました。
いかにしたら、楽に走れるか。
楽に走れてこその、長距離でしょ。

いちおう、自分なりにスジは通しているつもりですけど。

 



まじ先頭集団の面々。順天堂と駿河台のユニフォーム姿。

 



うぉーっと、かけ出してゆく疾風のようなスタート風景。

 



われらは、ゆるりと待機してからの時差スタートとなります。

 

道草

 

スタートは、ユルリ
これは、都会の河川敷道路のレースの定めです。
川でなく、ヒトの流れにのってゆく。
ああ〜、ヒトの流れのように〜。

空を見上げれば、青空がぐんと広がっています。
その中を、ときおり強風が、ゆく手をさえぎります。

河川敷といっても、上流にむかう左手は、高い土手がつづいています。
氾濫対策の、護岸工事のたまものです。
土手には、きれいに芝が植えられ、雑草もたくさん混じっています。
そこに、チラチラと目をやる。

そう、この日は1月7日、七草粥の日です。
ただそれは新暦なので、まだまだはやすぎます。
(旧暦でみれば、まだ11月)。

レース前にも、少しさがしましたが、七草は見つかりませんでした。
もう少しすると、野生化したスズナやスズシロを見つけることができますよ。

5キロほど走ると、はやくもUターンした先頭グループが、もどってきました。
この時点で、3名のデッドヒート。
迫力の走りです。

その後、続々と俊足ランナーが通りすぎてゆきます。
みな真剣な表情。
大きな呼吸。
けわしい顔。
どれもが、わたくしに欠けているのが残念です。

 



土手の草にも注意をむけながら、新春の河原をゆるスタートラン。

 



さっそく、おり返してきた先頭集団の3名。迫力がちがいます。みんな大学生。

 

走行中の妄想

 

大集団は、大集団のまま、すすみます。
とはいっても、前後の間隔は、徐々にバラけてきます。
なので、走り自体はスムースです。
流れをかきわけて、グイグイと前にすすむというわけじゃありませんから。

呼吸も、乱れるというふうではなく、スーハー。
意識にのぼりません。
快調、といっていいでしょうか。

そんなユル気分で、なんとか中間点、おり返しまでやってきました。
時計を見ていなかったので、時間はわかりません。

ボクのペースでくると、おり返しをすぎれば、ランナーが激減してゆきます。
おり返しにむかうランナーが、そうそういなくなるということです。

すると、急にコースの幅が広がったみたいで、視界もひらけます。
さあ、ここからが本番です。
楽しく走れるか。
どうしても、疲れが顔を出しはじめるころです。

歩幅を、ちぢめる。
カラダのラインをのばす。

そして、孤独のランです。
ハーフやフルでは、なかなか、お隣りのランナーに声をかけにくい雰囲気があります。
おしゃべりしては、失礼そうな。
呼吸があらくなるからでしょうね。

 



なにやら宇宙船みたいな建物をめざして、すすめおり返し点まで。水門でしょうか。

 



おり返し点。みなさん、勢いがあります。

 

いい感じ

 

あと、5キロ。
疲れてきても、まだルンルン気分をかもせます。

あと、3キロ。
せっかくここまで来たんですから、レースを楽しみましょう。

あと1キロ。
「最後だからガンバレ」の」声援にこたえてススメ。

さあ、ゴールラインが見えてきました。
ハーフマラソンですと、ちょうど体力の尽きた感もわいてきます。
フルだと、こうはゆかない。
尽きたあと、いちど地獄をみないとたどりつけない(個人的感想)。
1時間52分36秒でした。
今季のベストレコードです。
って、今年はじめてのレースってことだけですが。

あとは、流れにのって、まずはポカリをいただく。
ハーフだけど、完走メダルなんかをいただく。
手ぬぐいと、ランチパックをいただく。
かつての、長袖Tシャツは、なくなりましたが。

ゴール後に、空を見上げるのは、サイコーに気持ちがいいです。
青空。
ただし、南の空には白雲がではじめています。

荷物をうけとると、人の少ない広場で、ゆったり着替え
ときおり風が通りすぎますが、つづきません。
風がやむと、太陽光線の強さを感じられます。
ああ、季節が、ちょっと動いている。

お日さまの下、河原の着替えも、のんびりしたひとときです。

 



帰るランナー、ゆくランナー。

 



だんだんと帰るランナーだけとなり、コースは広々としてきました。

 



盛大な楽隊の応援をいただきました。

 



あと1キロ。もう終わっちゃうのが、もったいない?

 



ゴールでは、あたたかな拍手がまっています。

 



ゴール後のいただきもの。今日は、ワラーチとジャージ姿で参加。

 



広い空の下、太陽光線をあびながらの着替え。

 

たーさん
七草を さがす道すがら 初レース

 

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