かつぐ

たまには、逆手

 

かつがれてばかりの、毎日です。
でも、たまにはをやってみる。
かついでみましょう。

かつぐ方も、おもしろいです。
では、何をかつぎましょうか。

ひとだと、支障がでちゃいそうです。
モノでゆきましょう。

お手軽なものを、ひとつ。
おすすめは「折りたたみじゃないカサ」です。

ある程度は、長い。
そして、ある程度の重さもある。

このくらいなら、かついだ感も、味わえるのではないでしょうか。
かといって、肩にくいこむほどじゃない。
動きをジャマするほどじゃない。
持ち方さえ気をつければ、あやしまれることもない(はず)。

あまりに長すぎると、かつぐのにワザが必要となってしまいます。
たとえば、物干し竿とか。
あまりに重いと、かつげません。
たとえば、重量挙げのバーベルとか。

一番たのしいのは、人間をかつぐことかもしれませんが、今回はスルーします。

 



 

 

実践あるのみ

 

まずは、折りたたみじゃないカサを見つけだしてみましょう。
なければ、似たようなものの代用で、何でも結構です。

そして、肩に載せる。
それを、かつぐといいます。

そして、かついだまま、歩いてみましょう。
せっかくだから、ある程度は、まとまった距離が望ましいですが。
たとえば、1キロくらいとか。
距離測定が苦手なら、20分くらいとか。
その間、肩にはカサをかついだままです。

それだけ。

肩にカサを載せて、ただただ、歩くということ。
どうに歩くのか、なんて考えない。
ただただ、まとまった距離を歩いてみるだけ。

すると、だんだんとカサが、肩になじんでこないでしょうか。
これを「適応力」といいます。
いつまでも、肩にのるカサを気にしなくなってゆくんですね。

そうなったとき、歩き方をみてみましょう。
どんな変化が、おこってきたのでしょうか。

いつもと、変わんないよ、でしょうか。
2点、着目してみたいと思います。

ひとつは、肩の感覚。
もうひとつは、歩き方の感覚。

 



 

一体化

 

肩のカサ(棒)の存在が、だんだんと薄れてゆく。
違和感が、へってゆく。
肩に、なじんでくる。

ずっと歩いていると、こんな感じにならないでしょうか。
不自然じゃなくなっている。

そう感じられたら、このミッション完了です。
おやおや、いつの間にか、ミッションだなんて。
そんな大層なことでもありませんが。

単に、一体感をもてればいいだけです。
それだけ。
それ以上では、ありません。
それ以下でも、ありません。

そういえば、肩にカサが載っていたな。
ふと、気づくくらい。
これが、肩の感覚。

 



 

無意識

 

肩の上のカサの存在感が薄れたとき、どんな歩き方になっているでしょうか。
はい、今度は歩き方に着目してみましょう。

そういえば、歩き方なんて、気にしていなかったよ。
ここで歩き方なんていわれても、気にできないよ。

どうでしょうか。
わたくしは、そんな感じになってしまいます。
つまり、歩き方なんて、気にならない
歩き方まで、気が回らない。
ただ、歩いていただけ。

もっといえば、そういえば歩いていたんだったな。
幸い、わたしたちは歩き方なんて意識しないでも歩けます。
とくに、肩に意識がむいているときなど。

このときの歩き方、どうでしたか?
どうっていわれてもねえ。
だって、歩き方を意識していなかったんですから。

この状態を、「無意識」の歩きというのは、ちょっと無理があるでしょうか。
でも、ある意味で、歩きに対しては「無意識」といってもいいかもしれません。

歩き方を意識しないで、歩いている。
それには、条件があるんじゃないでしょうか。

無理があったら、歩きを意識してしまいます。
努力が必要なら、歩きを意識しなくてはなりません。
緊張があったら、歩きは意識にのぼらざるをえません。
痛みがあったら、歩きは意識されるものです。
こう歩かねばと意識をしていたら、もちろん意識が律しています。

肩の感覚だけでいい。
その感覚だけで、歩いてみる。

で、その感想はどうですか。

 



 

無意識の先に

 

歩きを、ことさら意識しない。
そりゃ、まったくの無意識じゃありませんし、そんなことできません。

だって、歩こうという意識は必要です。
目的地の意識だって、必要です。
ま、でも、そんなことには、いちいちこだわりません。

すくなくとも、歩きへの意識がない、ということに着目したいのです。
足を、どうにつくとか。
腕ふりを、どうしようとか。
体幹を、どうせよとか。
そういうことを、忘れる。

歩くことに意識が向かないことは、何がいいんでしょうか。
それは「疲れない」ってことです。
それは「つづく」ってことです。
どこまでも、テクテクと、歩いていられる。

だって、歩いていることを意識していないんですから。
そういえば、自分、歩いていたんだっけ。

肩にカサが載っているだけで、こんなことがおこる。
不思議な体験。

よかったら、ぜひ試してみてください。
賛同してもらえるかなあ。

 



 

たーさん
肩のカサ 載っけていると 歩きを忘れる

 

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